BMWがミドルサイズSUV「X3／X4」を大幅改良 ハンズオフ運転支援システムを新採用
2021.10.28 自動車ニュース 拡大 |
BMWジャパンは2021年10月28日、ミドルクラスSUV「BMW X3／X4」のマイナーチェンジを発表。同日、販売を開始した。納車については、X3は同年11月以降、X4は2022年春以降を予定している。
デザイン面ではフロントマスクを変更
BMW X3は欧州Dセグメントに位置するプレミアムSUVであり、初代は2004年に登場。X4は同車と主要コンポーネンツを共用するスペシャリティーモデルで、リアエンドへ向けてなだらかに傾斜するファストバックスタイルを特徴としている。現行型はX3が2017年、X4が2018年に登場しており、今回、モデルライフで初となる大幅なマイナーチェンジを受けることとなった。
改良の内容はデザインと装備に関するものが主で、デザインについては特にフロントマスクの意匠を変更。BMW車のアイコンであるキドニーグリルを左右一体構造としたほか、より空力性能に優れた形状のバンパーや新デザインのヘッドランプを採用した。リアに関しても、存在感を高めるべくテールランプの意匠やバンパーの形状を変更している。
BMW最新のADASやコネクテッド機能を搭載
装備については、ミドルクラス以上のモデルで導入が進められている最新の予防安全・運転支援システム「ドライビングアシストプロフェッショナル」を全車に採用した。このシステムは高性能3眼カメラとレーダー、および高性能プロセッサーにより、高い解析能力を実現しており、従来のものより精度と正確性が向上しているという。
機能も充実しており、全車速対応型のアクティブクルーズコントロールや、レーンキーピングアシスト、後側方警戒システム、事故回避ステアリング機能付きの自動緊急ブレーキ、ペダル踏み間違い急発進抑制機能などを標準装備。渋滞時の“手放し運転”を可能にする「ハンズオフ機能付き渋滞運転支援機能」も搭載している。さらに、こちらも標準装備となる「パーキングアシスタント」には、自車が直前に走行した最大50mのルートを記憶し、同じルートをバックで正確に戻る「リバースアシスト機能」を採用。狭い路地の多い使用環境での利便性向上を図っている。
このほかにも、インフォテインメントやコネクティビティー関連ではAI技術を活用した音声認証システム「BMWインテリジェントパーソナルアシスタント」を導入。全車に採用される総合テレマティクスサービス「BMWコネクテッドドライブ」も、「Amazon Alexa」（Amazonが提供するクラウドベースの音声サービス）に対応した新しいスマートフォン向けアプリ「My BMW」を導入するなど、利便性の向上が図られている。
ラインナップについては、X3には2リッターガソリンターボ車の「xDrive20i」と、2リッターディーゼルターボ車の「xDrive20d」、49.5kmのEV走行を可能とするプラグインハイブリッド車「xDrive30e」を設定。一方X4には、2リッターディーゼルターボ車の「xDrive20d」と、最高出力252PSを発生する高出力仕様の2リッターガソリンターボエンジンを搭載した「xDrive30i」を用意している。
価格は以下の通り。
【X3】
- xDrive20i：699万円
- xDrive20d：719万円
- xDrive20d Mスポーツ：766万円
- xDrive30e Mスポーツ エディションジョイ＋：802万円
- xDrive30e Mスポーツ：857万円
【X4】
- xDrive20d Mスポーツ：776万円
- xDrive30i Mスポーツ：837万円
（webCG）
