ランボルギーニ・ディアブロVT6.0(5MT)【海外試乗記】
「悪魔の二面性」 2000.08.31 試乗記 ランボルギーニ・ディアブロVT6.0(5MT) 6リッターV12からほとばしる550psと63.2kgm。ファイティングブルの最新モデルに、モータージャーナリスト中川和昌が乗った。レースカー+4WD
ランボルギーニの本拠地サンタアガタで、最新モデルであるディアプロ6.0に乗った。 ディアブロ6.0は、限定生産されたディアブロGT(レースカーGTRのロードバージョン)とエンジン、シャシーを基本的に共用する。そこにVT(ビスカス・トラクション)、つまり4WDシステムを組み込み、走行性能を安定方向にふったモデルである。
とはいえ、ピークパワーは550ps、最大トルクは63.2kgm。当然のことながら、これまでの5.7リッター(530ps、61.7kgm)を上回る。スーパースポーツとして、文句はない。
恐怖と洗練
街を出る。空いた田舎道でスロットルペダルを踏み込むと、現実離れした豪快な加速を即座に味わえるのは相変わらずだ。快感と隣り合わせの恐怖感。ディアブロ特有の感覚である。
しかし一方で驚かされたのは、デビューから10年、峠を越えたモデルとみなされてもおかしくないのに、ここへきてさらに進化、洗練度が高まったことだ。親会社となったアウディの影響のあらわれか。
4WDシステムのおかげか、トラクション性能は高く、荒れた路面でも安心して楽しめる。エンジンは、5速2000rpmからでも加速するフレキシビリティをもちあわせる。電子制御ダンパーの恩恵によって、フロント245/35R18、リア335/30R18のファットなサイズのタイヤを履いているとは思えないほど、乗り心地はいい。
ディアブロ6.0のもつ二面性は、たまらなく魅力的だ。新しいノーズが与えられたスタイルもアグレッシブだし、2トーンのレザーシートと無塗装のカーボンファイバーを組み合わせた、車内のゴージャスな雰囲気もすばらしい。スーパーカーとは何であるかを十二分に伝えてくれるのである。
(文=中川和昌)

中川 和昌
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