「フェラーリ・レーシング・デイズ 富士2015」の会場から
2015.04.29 画像・写真2015年4月25日、26日、静岡県小山町の富士スピードウェイで、「フェラーリ・レーシング・デイズ 富士2015」が開かれた。これはアジア最大級のフェラーリイベントをうたう、フェラーリ・ジャパン主催のオーナーおよびファン向けのサーキットイベントで、今回で4回目。最初の2回の会場は鈴鹿サーキットで、昨年の3回目から富士スピードウェイに舞台を移して開かれている。プログラムは過去の開催とほぼ同様で、メインイベントは「458チャレンジEVO」による世界最高峰のワンメイクレース「フェラーリ・チャレンジ・トロフェオ・ピレリ アジア・パシフィック」。アジア・オセアニア諸国を転戦するシリーズの第2ラウンドで、25日にレース1、26日にレース2の予選・決勝が行われた。そのほか往年のF1マシンやサーキット専用車のデモラン、スーパーカー・パレード、オーナー参加のスポーツ走行およびファミリー走行、そしてプロドライバーがステアリングを握る最新モデルの同乗走行まで、フェラーリの“走り”を心ゆくまで堪能した2日間だった。(文と写真=沼田 亨)

23台の「458チャレンジEVO」が出走した「フェラーリ・チャレンジ・トロフェオ・ピレリ アジア・パシフィック ラウンド2」決勝レース1のスタート。ちなみにレースは完走16台、リタイアした7台のうち5台が1コーナーの餌食になるという荒れた展開となった。
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23台の「458チャレンジEVO」が出走した「フェラーリ・チャレンジ・トロフェオ・ピレリ アジア・パシフィック ラウンド2」決勝レース1のスタート。ちなみにレースは完走16台、リタイアした7台のうち5台が1コーナーの餌食になるという荒れた展開となった。
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アクシデントにより、2周目から数周にわたってセーフティーカーが先導する展開に。セーフティーカーがピットロードに入り、シグナルがグリーンになった直後の、1コーナーにおける混戦模様。トップを行く2台はすでに通過している。
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予選で1分43秒898をたたき出しポールポジションを獲得したSteve Wyatt選手。ボディーサイドに描かれているカンガルーと国旗からわかるようにオーストラリアからの参加で、昨季はシリーズ2位。レース1は残念ながら1周でリタイア。
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カーナンバー1を付けた、昨季のシリーズチャンピオンであるPhilippe Prette選手(ホンコン)。昨年の富士ではレース1で優勝、レース2で2位。今回のレース1は予選3位からスタートしたが、2周でリタイア。
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荒れたレース1でトップ争いを演じたのは、インドネシアの2選手。前は予選6位のRenaldi Hutasoit、後ろが予選2位のDavid Tjiptobiantoroで、この順番のまま最終的に3位以下を9秒以上離してゴールした。
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F1クリエンティと呼ばれる、個人オーナーが所有する往年のF1を走らせるためのサービスを受けた2台のマシンがデモランを披露。これは2001年シーズン用の「F2001」。
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もう一台は伝統のV12に代えて初めてV10エンジン(3リッター)を積んだ1996年シーズン用「F310」の、ハイノーズ化された後期型。
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スーパーカー・パレードに参加した黒い「ラ・フェラーリ」。仕方がないのだろうが、ライセンスプレートの位置がちょっと残念。
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同じくスーパーカー・パレードで、ランデブー走行していた「エンツォ」。創業55周年を迎えた2002年に発表され、399台が作られた。
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これもスーパーカー・パレードで走った「599GTO」。「599」をベースにしたサーキット走行専用車「599XX」の公道仕様である。
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サーキット走行専用車の「FXX」と「599XX EVO」がデモランを披露したXXプログラムより、「FXX」。
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「エンツォ」をベースに2005年に29台が限定生産されたサーキット走行専用車である「FXX」。ボディーパネルはカーボン製で、6.3リッターV12エンジンをミドシップ。
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300Rからダンロップコーナーに向かうハードブレーキングで、フロントブレーキのカーボンディスクが真っ赤に焼けた「FXX」。
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XXプログラムを走るサーキット走行専用車「599XX EVO」。6リッターV12エンジンは750psまで高められている。
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F1マシンのように2枚のフラップを備えたリアスポイラーやディフューザーを備えた「599XX EVO」の後ろ姿。
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ヘルメットとレーシングスーツ着用が義務づけられたスポーツ走行に参加した唯一のクラシックモデルだった「512BBi」。インジェクション仕様の5リッター180度V12エンジンを搭載したBB(ベルリネッタ・ボクサー)系の最終発展型で、1981年に登場した。
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1993年から今日まで続いているワンメイクレースであるフェラーリ・チャレンジ用の最初のマシンである「348チャレンジ」。スポーツ走行に参加した。
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スポーツ走行参加車両の大半を占めた「458」の中、1台だけで目立っていたブルーのマシン。
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同じくスポーツ走行で、これも1台きりだったフェラーリ初の4WDにして、初のシューティングブレークである「FF(フェラーリ・フォー)」。
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スポーツ走行と同時に、プロドライバーによる同乗走行も行われた。「F12ベルリネッタ」のフロントタイヤの向きに注目していただきたい。ドライバーはパワースライドを駆使して同乗者を楽しませていたのだ。
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ピット内には「カリフォルニアT」「F12ベルリネッタ」「フォー」という最新モデル3台のテーラーメイド仕様が展示されていた。
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ピットに設けられたフェラーリ・クラブ・オブ・ジャパンのコーナーに展示されていたレーシング仕様の「F40」。1993年のイタリアGT選手権を勝ち取り、翌94年には全日本GT選手権でシリーズ2位となったマシン。
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XXプログラムを走る「FXX」と「599XX EVO」のピット。
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パドックで見かけたすばらしいコンディションの、数少ないクラシックである「テスタロッサ」。
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4月25日のパドック風景。