「東京モーターショー60周年記念パレード」の会場から
2015.10.26 画像・写真2015年10月24日、日本自動車工業会は第44回東京モーターショーの開幕に先立ち、都内において「東京モーターショー60周年記念パレード」を開催した。
このパレードは、文字通り東京モーターショーが初開催から60周年を迎えたことを記念して企画されたもの。東京モーターショーの前身となる第1回全日本自動車ショウが開催されたのは1954年なので、厳密には今年は61周年なのだが、せっかく2年に一度のモーターショーの年なのだから、細かいことは気にせずに盛り上げましょうということだろう。
コースは、先述の第1回全日本自動車ショウ開催の地、日比谷を中心としたもので、銀座みゆき通りをスタートし、皇居前日比谷通り、日本橋、銀座とめぐって日比谷交差点でゴールするというもの。当日は日本の自動車史を彩る名車や、各メーカー自慢の最新モデル、希少なスーパーカーなど、総勢81台がパレードに参加。道行く人の目を楽しませていた。
イベントの様子を、注目の参加車両とともに写真で紹介する。
(文=webCG)

日本自動車工業会(自工会)のメンバーや、日本自動車輸入組合(JAIA)の理事長らが参加した、パレードのスタートセレモニーの様子。スタート地点となったのは、東京モーターショーゆかりの地、日比谷公園へと通じる銀座みゆき通りだ。
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日本自動車工業会(自工会)のメンバーや、日本自動車輸入組合(JAIA)の理事長らが参加した、パレードのスタートセレモニーの様子。スタート地点となったのは、東京モーターショーゆかりの地、日比谷公園へと通じる銀座みゆき通りだ。
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スターターを務めたのは、プロフィギュアスケーターの荒川静香さん。
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いよいよパレードがスタート。先頭を行くのは自工会会長であり、本田技研工業の池 史彦会長が運転する「ホンダS660」。
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日産自動車の西川廣人COOが運転する「日産リーフ」と、トヨタ自動車の豊田章男社長が運転する「トヨタ・セリカGT Four」が続く。
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「マツダ・コスモスポーツ」(1970年)は、前回の第43回東京モーターショーのトークイベントにおいて、山内 孝マツダ前社長が「思い出に残っている車」として挙げたモデルである。それに続く青いSUVは、スズキの最新モデルである新型「エスクード」だ。
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ダイハツの三井正則社長は、まだ発売前の「ダイハツ・キャスト スポーツ」でパレードに参加。
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1968年「スバル360」を運転するのは、富士重工業の吉永泰之社長。それに続くのは1969年「いすゞ117クーペ」。どちらも日本の自動車史を語る上で欠かせないクルマである。
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こちらの巨大な一台は、UDトラックスの大型トラック「Quon(クオン)」。
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プラグインハイブリッドシステムを搭載したBMWのスポーツカー「i8」。
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戦後、日野がルノーと契約してノックダウン生産していた「日野ルノー」。生産開始は1953年のことなので、ひょっとしたら第1回全日本自動車ショウにも出品されていたかもしれない。ちなみにパレードの参加車両は1960年型。
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ともに1972年型の「シトロエンDS21パラス」と「ディーノ246GT」。思わずタイムスリップしたような感覚を覚えてしまう。
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皇居前日比谷通りを横並びで走る1970年「コスモ・スポーツ」と2009年「三菱i-MiEV」。
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日本橋を渡る1965年「日野コンテッサ1300クーペ」。
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1967年「トヨタ2000GT」と2010年「レクサスLFA」という、新旧和製スーパースポーツのツーショット。
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パレードには二輪車も参加した。写真はヤマハの「BOLT-R」。手前の白いヘルメットは、荒川静香さんである。
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パレードを終えた車両が、パーティーの開催される東京プリンスホテルの駐車場に到着。よく見ると、「ホンダS660」のボンネットになにやら文字が……。
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二輪を含めた、国産自動車メーカーのトップによる寄せ書きである。
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一足早くに到着し、取材に応じるトヨタの豊田章男社長(右)、ホンダの池 史彦会長(中央)、日産の西川廣人COO(左)。
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パレードを終え、「BMW i8」から降りるBMWジャパンのペーター・クロンシュナーブル社長。JAIAの理事長を務めており、パレードのスタートセレモニーでは自工会の池 史彦会長とともにスピーチを行った。
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マツダの小飼雅道社長と1970年「コスモスポーツ」のツーショット。小飼社長は自らハンドルを握り、パレードに参加した。
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1964年の東京オリンピックでオフィシャルカーを務めたという「プリンス・グロリア」と、聖火のトーチを片手に、オーナーとの記念撮影に応じるトヨタの豊田章男社長。
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こちらに並べられているのは、歴代の国産スポーツカー。手前から「トヨタ・スポーツ800」(1965年)、「トヨタ・ソアラ2.8GTリミテッド」(1983年)、「スバル・アルシオーネ」(1987年)。
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手前から、「マツダ・サバンナRX-7」(1983年)と、“ハチロク”こと「トヨタ・カローラレビン(AE86)」(1986年)、「三菱コルトギャランGTO」(1970年)。
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往年の日本グランプリやクラブマンレースをにぎわせた3台。手前から「ホンダS600」(1965年)、「プリンス・スカイライン2000GT」(1966年)、「いすゞ・ベレット1600GTR」(1970年)。
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1981年「いすゞ・ピアッツァ」。同車のベースとなったコンセプトカーは、イタリアのジョルジェット・ジウジアーロがデザインしたという。
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ともに1967年型の「トヨタ・カローラ」(左)と「ダットサン・サニー2ドアセダン」。かつては「CS戦争」と呼ばれる激しい販売争いを繰り広げていた両モデルだが、この日は仲良く、隣同士の駐車枠に並べられていた。
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1975年「ホンダ・シビック」。CVCCエンジンを搭載したモデルは、アメリカの排出ガス規制法「マスキー法」の規制を初めてクリアしたクルマとして、注目を集めた。
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「MP4」と呼ばれる2代目「ダイハツ・ミゼット」(1960年)。後述する日比谷シャンテの展示では、「スバル360」ともども愛嬌のあるデザインで人気を集めていた。
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こちらはパレードに参加した各メーカーの二輪車。手前から「ヤマハBOLT-R」が2台に「ホンダCB400スーパーフォア」「スズキGSX-R750」「カワサキW800」「ホンダ・ゴールドウイング」。いずれも各メーカーの社長や技術本部長などがハンドルを握ってパレードに参加した。それにしても、各社が新型車を持ち寄る中で、あえて1980年GSX-R750を走らせたスズキのセンスが渋い。
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個性豊かな一般参加者の車両。手前はホンダの6気筒モデルである1972年「CBX1000」。隣には“火の玉カラー”の1975年「カワサキZ1(KZ900)」の姿が。
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手前は1992年「ホンダNR750」。楕円(だえん)ピストンのエンジンやカーボン素材のボディーカウルなど、ホンダが持てる技術の粋を尽くして開発したスポーツバイクだ。隣は1993年「ホンダ・アフリカツイン」、奥には、「GSX-S1000」「GSX-R1000」と、スズキの最新モデルが並んでいる。
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プロフィギュアスケーターの荒川静香さんと、荒川さんがパレードで運転した「ヤマハBOLT-R」。その背後に写る、赤い小さなオープンカーは……。
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1970年「ダイハツ・コンパーノ スパイダー」。1000ccのエンジンを積んだ、4人乗りの小さなオープンカーである。
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パレードにはかつて一世を風靡したスーパーカーも参加していた。手前は1989年「フェラーリF40」、その隣は1975年「ランボルギーニ・カウンタック ウォルター・ウルフ スペシャル」。
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1978年「BMW M1」(手前)と、2014年「ポルシェ911ターボカブリオレ」(奥)。
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全長6240mm、ホイールベース3900mmという、堂々としたボディーサイズの「メルセデス・ベンツ600プルマン」。
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パーティー会場にて、パレード参加者による記念の集合写真。
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パーティー会場脇の、駐車場兼展示会場の様子。
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パーティーの後、パレードに参加した車両の一部はふたたび日比谷へ移動。日比谷シャンテの前の通りで、午後5時まで展示が行われた。
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「東京モーターショー60周年記念パレード」の写真リポートでした。