60年代までの英国車イベント「British Historix」の会場から
2012.11.16 画像・写真2012年11月11日、埼玉県熊谷市の熊谷スポーツ公園で開催されたイギリス車イベント「British Historix」。今回が初開催となるこのイベントの特徴は、参加資格のハードルの高さ。開催要項を見ると「1969年12月31日以前に英国内で生産された車両 (モーターサイクル含む)、なおかつ本国仕様 (自動車は右ハンドル)に限る。原則、自走可能な車両で仮ナンバーは不可」とある。そんな厳しい条件にもかかわらず、93台のイギリス車がエントリーした。その一部を写真で紹介する。(文と写真=工藤考浩)

1932年の「MG J2ミジェット」から1969年の「ミニ」や「ヴァンデン・プラ・プリンセス」まで、生粋の英国車が集った。
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1932年の「MG J2ミジェット」から1969年の「ミニ」や「ヴァンデン・プラ・プリンセス」まで、生粋の英国車が集った。
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会場となった「熊谷スポーツ公園」では、他のスポーツイベントも行われていたが、その応援に来た人たちにも注目されていた「モーガン・スリーホイーラー」。
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スペアタイヤの形に合わせて切り取られたテールエンド。葉巻の吸い口のようだ。
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どこをどう操作すれば走らせることができるのか……。
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1934年「MG PAミジェット」。847ccのエンジンにスーパーチャージャーが取り付けられていた。
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「MG PAミジェット」のメーターパネル。タコメーターに各ギアでのスピード表示が刻まれている。
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1947年「MG TC」。本来なら半楕円(だえん)リーフ式のフロントサスペンション部分には赤いコイルスプリングが見える。
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1956年「オースチンA30」。2000年まで製造された「ミニ」にも使われたBMC A型エンジンを搭載する。こちらは当時のオリジナルを保つ未再生の個体だ。
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イベントのロゴが貼られた1960年「オースチンA35カントリーマン」。オーナーは若い家族連れで、小さなお子さんを助手席に乗せての参加だ。
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1962年「オースチンA40ファリーナ Mk1」。「オースチンA35」のシャシーにピニンファリーナによるデザインのボディーを載せたクルマだ。
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「オースチンA40ファリーナ Mk1」の後部。この複雑なリアバンパーは、製造するのも大変だったのではないだろうか。
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1959年「MG ZBマグネット」。ツートンのボディーカラーからして「バリトーン」というモデルだろうか。
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ご存じ、映画『007』のボンドカーとして有名な1959年「アストン・マーティンDB5」。こちらは65台のみ製造されたハイスペックモデル「ヴァンテージ」とのこと。
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1960年「フォード・プリフェクト」。筆者の実家の近所で商店を営んでいたおばちゃんが、このクルマにそっくりな顔をしていた。
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こちらの真っ赤な「ロールス・ロイス シルバークラウド」は参加車ではなく売り物。
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イベントには二輪車も2台参加していた。写真手前が1937年「エクセルシャー・マンクスマン」。左奥が1962年「マチレスG50」。
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会場ではスコットランド出身のバグパイプ演奏家、ジェラルド・ミューヘッドさんによる生演奏も。
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イベント後半、参加車両が1台ずつ広場中央を1周した後、レッドカーペットの上で紹介のインタビューを受けていた。
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1966年「ジャガーEタイプ」。ノーズが長く、ゲートを通るのに苦労していた。
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1959年「オースチン・ヒーレー スプライト Mk1」。このクルマが登場すると、他のイベントを見に来ていた観客も笑顔になっていた。
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1967年「トライアンフ・ビテス Mk1」。レーサー風のモディファイが決まっていた。
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1962年「ロータス・エリートS2」。FRP製のボディーはとてもきれいな状態だった。
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1968年「トライアンフ・スピットファイア」。このイベントは「右ハンドルの本国仕様」という参加条件があるため、米国向け仕様の大きなバンパーを付けた車両は参加していない。
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1954年「フォード・ファルコンMk2」。「ファルコン・シェル」というキットカーメーカーによって製作された車両のようだ。オーナー氏によると「日本に1台かも……」とのこと。
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1961年「マーコスGT」。一度目にしたら一生忘れられないほどのインパクトを持ったスタイリング。所々にボディー素材のベニヤ板が見え隠れしていたのが“現役感”を醸し出していて魅力的だった。