
ドイツGPを制したフェラーリのフェルナンド・アロンソ。第2戦マレーシア、第8戦ヨーロッパに次ぐ勝利により、今季初めて3勝目を飾ったドライバーとなった。チャンピオンシップでは34点のクッションを築き首位をキープする。フェラーリにとってはドイツGP通算21勝目で、単独GP最多勝記録を更新した。(Photo=Ferrari)
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ドイツGPを制したフェラーリのフェルナンド・アロンソ。第2戦マレーシア、第8戦ヨーロッパに次ぐ勝利により、今季初めて3勝目を飾ったドライバーとなった。チャンピオンシップでは34点のクッションを築き首位をキープする。フェラーリにとってはドイツGP通算21勝目で、単独GP最多勝記録を更新した。(Photo=Ferrari)
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雨の予選で2戦連続のポールポジションを獲得したアロンソ(写真先頭)。スタートでトップを守ると、前半はレッドブルのセバスチャン・ベッテル、後半ではマクラーレンのジェンソン・バトンを敵に回しながらレースをコントロールした。(Photo=Ferrari)
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フェラーリ、レッドブルに水をあけられていたマクラーレンは、ホッケンハイムに大幅なアップデートを施した「MP4-27」を持ち込み、これが功を奏した。過去6戦の最高位が8位というスランプに陥っていたバトンは、6番グリッドから着実にポジションを上げ3位でチェッカードフラッグ。レース後、残り2周で追い抜かれたベッテルへのペナルティーが決まり2位に昇格、4月の中国GP以来となる表彰台にのぼった。(Photo=McLaren)
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いまだ勝利のないロータス勢だが、ベッテルへのペナルティーにより、10番グリッドからスタートしたキミ・ライコネンが今季4回目のポディウムとなる3位でゴールした。予選順位がよければトップへの追撃もできた、とはレース後のライコネンの弁。2007年チャンピオンは、ポイントリーダーのアロンソの56点後方、ランキング4位につける。(Photo=Lotus)
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ザウバー勢は、小林可夢偉が12番グリッド、セルジオ・ペレスは17番手と後方からスタート。レースでは2台とも果敢なオーバーテイクを繰り返し、小林は5位、ペレス6位とタンデム入賞を果たした。ベッテルの5位降格により、小林は自身最高位記録を上回る4位でレースを終えることに。チームはウィリアムズ、フォースインディアら中団のライバルを大きく引き離しコンストラクターズチャンピオンシップ6位につけている。(Photo=Sauber)
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母国ドイツで勝てない、7月に勝てない ─ 毎年つきまとうジンクスを今回も打破できなかったベッテル。予選ではアロンソにポールポジションを奪われ、決勝では残り2周でバトンから2位の座を奪還したが、コースをはみ出てのオーバーテイクが違法と判断され、レース後に20秒のタイムが加算、2位から5位に降格した。
なお決勝当日、FIA(国際自動車連盟)は、レッドブルのエンジンマッピングがレギュレーションに抵触する疑いがあるとして、スチュワードに裁定を求めた。トラクションコントロールの機能とオフスロットル・エキゾーストの効果を不当に得ようとしているという嫌疑がかけられたのだが、結果スチュワードは違法性を認めないと決めた。レッドブルがまたもルールの“抜け穴”を見つけたと言えるが、マッピングに何らかの変更は求められる模様である。(Photo=Red Bull Racing)
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第8戦ヨーロッパGPで復帰後初の表彰台に立ったドイツの巨人ミハエル・シューマッハー。マーク・ウェバーのギアボックス交換による5グリッド降格で3番グリッドを得た43歳の元王者は、序盤こそ、新時代のドイツの英雄ベッテルと丁々発止を繰り広げたが、その後はズルズルと後退。結果7位で母国レースを終えた。ちなみに今回のレースは、シューマッハー最後の勝利から50戦目。彼にとってはもっとも長く優勝から遠ざかっていることになる。(Photo=Mercedes)
『第10戦ドイツGP「“常連組”による覇権争いへ」【F1 2012 続報】』の記事ページへ戻る