
9連勝でパーフェクトなシーズンを締めくくったレッドブルのセバスチャン・ベッテル(中央)。このレースを最後にF1を引退するマーク・ウェバー(左)は2位で花道を飾り、2人のライバルとして覇を競い合ったフェラーリのフェルナンド・アロンソ(右)は、3位で最終戦を終えた。(Photo=Red Bull Racing)
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9連勝でパーフェクトなシーズンを締めくくったレッドブルのセバスチャン・ベッテル(中央)。このレースを最後にF1を引退するマーク・ウェバー(左)は2位で花道を飾り、2人のライバルとして覇を競い合ったフェラーリのフェルナンド・アロンソ(右)は、3位で最終戦を終えた。(Photo=Red Bull Racing)
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この週末唯一のドライコンディションでスタートしたレースは、メルセデスのニコ・ロズベルグ(先頭)が1位、ルイス・ハミルトン(その後ろ)は3位にジャンプアップを果たすも、わずか数周のうちに後退。71周レースの13周目にはベッテル、マーク・ウェバーのレッドブル1-2をアロンソが追いかける展開となった。(Photo=Mercedes)
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途中ピットストップで混乱があったものの、ベッテルは2周目にトップの座を取り返してからは得意の逃げ切りパターンへと持ち込み、最後は10秒もの差をつけチェッカードフラッグを受けた。年間最多連勝記録を「9」に伸ばし、アルベルト・アスカリが60年前に樹立したシーズンをまたいでの連勝記録と、ミハエル・シューマッハーが2004年に打ち立てた年間最多勝記録に並ぶという、最高のシーズンを締めくくった。(Photo=Red Bull Racing)
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「すばらしかった。ありがとう、マーク」。7年間在籍し、9回の勝利と幾多の苦楽をともに経験してきたレッドブルから、そして多くのファンや関係者から、ウェバーに賛辞とねぎらいの言葉がかけられた。ラストランで通算10勝目はならずとも2位でフィニッシュ。彼が望んだようにトップドライバーとしてF1を退くこととなった。来年はポルシェのルマン挑戦のけん引役として新しいキャリアをスタートさせる。(Photo=Red Bull Racing)
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今季最も苦戦した強豪チームであるマクラーレンは、ジェンソン・バトン(写真)が14番グリッドから今年最高位となる4位、セルジオ・ペレスも19番グリッドから6位でゴール、最終戦でダブル入賞し、上り調子で1年を締めくくった。しかしチームは一度も表彰台に上がれず、コンストラクターズチャンピオンシップでも4位ロータスに倍以上差をつけられ122点で5位。バトンはランキング9位、ペレス11位だった。(Photo=McLaren)
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今季前半は最速マシンとしてポールポジション8回を獲得したメルセデス。飛躍の年であったことは間違いないが、ピレリタイヤをうまく使いこなせず、優勝数は3勝(ロズベルグ2勝、ハミルトン1勝)にとどまった。コンストラクターズチャンピオンシップ2位の座をかけた最終戦、ロズベルグは予選2位から5位、ハミルトン(写真)は途中接触のペナルティーを受け大きく後退するも9位入賞を果たし、ランキング3位のフェラーリを6点上回り1年を終えた。(Photo=Mercedes)
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名門フェラーリでの最後の晴れ舞台は地元ブラジル、サンパウロ。多くのチーム関係者やファンの声援を背中に受け、予選9位からスタートしたフェリッペ・マッサは力走を披露した。しかしハミルトンとの4位争いが白熱する中で、ピットレーンの白線越えのペナルティーを受けてしまうのだが、それでも諦めず最終的に7位でゴールした。スクーデリアでの8年間の戦績は、139戦で通算11勝、15ポールポジション、14のファステストラップと誇れるもの。2008年は6勝するも1点差でハミルトンに敗れタイトルを逃した。来季はウィリアムズに移籍、次なる活路を見いだす。(Photo=Ferrari)
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2013年のF1ドライバーズランキングトップ5のポイント数をグラフにしたもの。シーズン前半、アタマひとつだけ飛び出していたベッテルが、第11戦ベルギーGPからの破竹の9連勝で孤高のポジションまで突き抜けていったのが分かる。ランキング2位に終わったアロンソは、混戦の前半戦を経てベルギーから3連続で2位の座を獲得。ベッテル以外のライバルに差をつけた。終盤のウェバーの追い上げも目覚ましかった。
『最終戦ブラジルGP「盟友との別れ、一時代の終焉」【F1 2013 続報】』の記事ページへ戻る