エコブースト男・大矢アキオのジュネーブ滞在記(街中編)
2014.03.08 画像・写真今年もやって来ましたジュネーブショー。昨今のスイスフラン高により、旅の予算をいつも以上に“ダウンサイジング”した。長年のクルマをやめてエアライン検索サイトで見つけた最安の航空会社に。フランス側に予約した宿と会場の間は、毎日越境路線バスに揺られての往復となった。安宿のシャワーは毎晩冷たく、鼻水をたらしながら本稿を書いている。しかしジュネーブならではの面白事象が次から次へと眼前に。そのため、ジュネヴォワ(ジュネーブ人)たちからけげんな視線を浴びながら、おたく根性フルスロットルでシャッターを切ったのであった。前編はジュネーブ空港駅やショー会場に向かう間の街の様子を、後編はショー会場の様子を写真で紹介する。 (文と写真=大矢アキオ<Akio Lorenzo OYA>)

プレスデイ当日、ショー会場に直結しているジュネーブ空港駅で。真っ先に迎えてくれたのは、話題の3代目「ルノー・トゥインゴ」の巨大広告だった。
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プレスデイ当日、ショー会場に直結しているジュネーブ空港駅で。真っ先に迎えてくれたのは、話題の3代目「ルノー・トゥインゴ」の巨大広告だった。
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同じく空港駅にて。「ルノー・トゥインゴ」同様、ワールドプレミアを果たした「メルセデス・ベンツVクラス」の広告は、ヘッドライト部分が点灯する。
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こちらも空港駅にて。マグナ・シュタイヤーは、会場にあるのと同じコンセプトカー「ミラ ブルー」をコンコースに展示していた。天然ガスを燃料とするエンジンを搭載し、車両重量は大人4人で持ち上げられる670kg! とパネルでアピールする。ドアのグラフィックは女性だが、クルマの中にいるのはアンケートを集計中のおじさんスタッフだった。
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タクシーバイクの料金は、初乗り5フラン(約575円)に、最初の1kmが3フラン(約345円)で、それ以降は距離ごとに細かく設定されている。日曜は”流し”なしの予約のみ。この日の気温は10度以下だが、運転手は汗をかいていた。
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欧州ではあまりなじみがない言葉「Kiss&Fly」とは、超短時間駐車スペースを示す。国際都市ジュネーブならではの言い回しだ。
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預け荷物受け取り場の後方にある発券機。チケットを取れば、1時間20分はジュネーブ市内のバスや市電が乗り放題である。東京五輪を前に、羽田でも同様のおもてなしを導入してみては?
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黒い不思議なポールは、地元のバス公社TPGによって導入が進められている電気バスの充電用だった。ドライバーによると、急速充電は5分で可能と説明する。
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こちらはTPG社が運行している一般的な路線バスの内装。日本でもお手本にしたい簡素なデザインだ。だが視覚障害者に対応した内装色という観点では日本のバリアフリー型バスに一日の長がある。両者の妥協点はなかなか難しそうだ。
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国境を越えてフランス側に投宿。国をまたぐ路線バスの運賃系統は、少々複雑だ。料金もスイスフランとユーロの併記。古い券売機はおつりが出ない。さらにユーロを受け付けなかったりして、泣けた。
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車内禁煙に加え、早くも「電子たばこ禁止」の表示も。
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宿の近く、フランス側からスイス国境を臨む。写真の手前から2台目を走るのは、レアなフォード製大型セダン「スコーピオ」だ。
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ジュネーブ中心部にて。市電を降り立つと、いきなり「メルセデス・ベンツ600」がたたずんでいた。6ドア仕様ではなく4ドア版だが、空気を支配するオーラは十分。
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ジュネーブのタクシーといえば、高級車の使用で有名だが、写真のようにW124型「メルセデス・ベンツEクラス」が大切に使われていたり、ヒュンダイが仲間入りしたり、と以前よりバラエティー豊かになっていて面白い。
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ジュネーブのタクシーといえば、もうひとつ。この1年で現行「トヨタ・プリウス」のタクシー比率が目にみえて向上した。
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スイスは欧州内でも早くからトヨタ車が普及していたため、古い「スターレット」や「エスティマ」などが元気に走っている姿を頻繁に目撃する。と思っていたら、こちらではめったに見ない初代「プリウス」まで! それもタクシーだ。
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かつてイタリアのベルトーネで製造されていた「BMW C1」。 限定版の「ウィリアムスF1」仕様である。
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高級ブティックとプライベートバンクが立ち並ぶ街区に、突如「マツダ・ボンゴ」が! 建具屋さんのクルマだ。思わずココロのなかで声援を送ってしまった。
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ここ数年気をつけてチェックしていなかったが、ジュネーブ市街のショコラティエは、以前同様ウィンドウにクルマ型チョコを並べ、モーターショーをもり立てていた。
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納車待ちの「ポルシェ911」。クルマ型チョコは、かつてよりリアルになっている。レンジで溶かせば「928」になるか!?
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欧州で有名なアパレルチェーンのウィンドウもモーターショー対応。「フォルクスワーゲン・タイプ2」風レリーフをよく見ると、無数のレジャー用品や楽器がモチーフになっていた。なかなか秀逸である。