「おぎやはぎの愛車遍歴フェスティバル in お台場」の会場から
2015.04.30 画像・写真東京・台場で「おぎやはぎの愛車遍歴フェスティバル in お台場」(開催期間:2015年4月29日~5月6日、以下「愛車フェス」)が開催された。
愛車フェスは、芸能人やスポーツ選手といった著名人の愛車遍歴を紹介するBS日テレのテレビ番組『おぎやはぎの愛車遍歴 NO CAR, NO LIFE!』の自動車イベントである。会場では、番組内で紹介された各出演者の「思い出の愛車」に加え、トラクターやテレビ中継車、重機といった「はたらく車」、メルセデス・ベンツやジャガー、フォード、スバルなどの最新モデルを展示。イベントステージでは番組のMCを務めるおぎやはぎの2人や、自動車評論家の竹岡 圭さんらによるトークイベント、タレントによるお笑いライブなども行われる。
開催初日の会場から、注目の展示車両とイベントの様子をリポートする。
(webCG 堀田剛資)

イベント会場の入り口で開場を待つ来場者の列。
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イベント会場の入り口で開場を待つ来場者の列。
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テレビ番組『おぎやはぎの愛車遍歴 NO CAR, NO LIFE!』で司会を務める、おぎやはぎの小木博明さん(左)と矢作 兼さん(中央)、自動車評論家の竹岡 圭さん(右)。
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小木博明さんのマイカー「アルファ・ロメオGT1300ジュニア」。違うクルマを買おうとしてうかがった店に置かれていたもので、店の人に薦められるがままに買ってしまったのだとか。相方の矢作 兼さんいわく「小木は人に薦められると何でも買っちゃう」
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矢作 兼さんの「ロールス・ロイス・シルバーシャドウII」。番組の企画で実車を見て衝動買いしたという。しかしあまりにも目立って恥ずかしいことから、現在売却を検討中。「このイベントに来た、クルマ好きの人に受け継いでほしい」とのこと。
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タイヤ非装着、フロントバンパーなしという姿で展示されていたのは、竹岡 圭さんの「ホンダ・ビート」。「耐久レースでもらい事故にあって……」という竹岡さんに対し、おぎやはぎの二人は「本当に『もらい事故』なの?(笑)」と疑いの目を向けていた。
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今回の「愛車フェス」は、BS日テレとしては過去最大規模の野外イベントとのこと。そんなイベントを他局のおひざ元であるお台場で開催することについて、小木博明さんは「アウェイの地で花を咲かせられれば……」と語り、会場の笑いを誘った。
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会場では、番組内で紹介された著名人の「思い出の愛車」を、国産車や輸入車などのジャンルごとに展示。こちらは歌手の森山良子さんの回に登場した「トヨタ2000GT」。
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漫画『サーキットの狼』の主人公である風吹裕矢のマシンを忠実に再現した「ロータス・ヨーロッパ」。著者の池沢早人師さんが出演した回に登場したものだ。
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ルーフには池沢早人師さんのサインが。この風吹裕矢仕様の「ロータス・ヨーロッパ」は、普段は茨城県神栖市の「池沢早人師 サーキットの狼MUSEUM」に展示されている。
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こちらで搬入作業が進められているのは、元F1ドライバー、片山右京さんの回に登場した「フェラーリF40」。
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俳優の柳生 博さんの「思い出の愛車」は「スバル・サンバー」。柳生さんは結婚して子供を授かった際に、ファミリーカーとしてサンバーを購入したという。
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ミュージシャンのムッシュかまやつさんの回に登場した「ボルボPV544」。このほかにも、会場には横山 剣さんの回に登場した「いすゞ・ベレット1600GT」や、土屋圭市さんの回に登場した「トヨタ・スプリンタートレノ」、ミッキー・カーチスさんの回に登場した「モーガン・プラス4」などが展示されていた。
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「T型フォード」かな? と思ってパネルを拝見すると、1915年式の「デトロイター」というクルマだった。「構造はいたってシンプル。別の車の部品を流用し組み立てるという手法で低価格車としての地位を築いたといわれる」とのこと。
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第2次世界大戦中にドイツ軍が使用した、四輪駆動の水陸用両車「フォルクスワーゲンTYPE-166シュビムワーゲン」。
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ボディーの横には木製のオールが。「渡河の最中にエンストしたら、これで漕(こ)げ」ということか?
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今回の展示車両の中でも随一の希少車である「フォルクスワーゲン・ロート アイアン」。1968年メキシコオリンピックのセレモニーで使われたクルマのリプロダクションモデルとして、20台が限定生産された。
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唐草模様を思わせるデザインが施されたボディーはワイヤーフレーム製。ドアやフロントフード、デッキリッドなどは実車と同じように開閉する。走ることもできるというが、出先で雨に降られたらと思うと……。
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「はたらく車」のコーナーに展示されていた「ヤンマーYT5113」。KEN OKUYAMA DESIGNの奥山清行さんがデザインを担当しており、2013年の東京モーターショーに出展された「ヤンマー ワイコンセプト アドバンスドトラクター」の面影を感じさせる。展示車には、後輪に代えてクローラーが装着されていた。
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会場で最も異彩を放っていたのが、こちらの「日立建機 双腕作業機ASTACO(アスタコ)」。まるで特撮映画の怪獣である。
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2本のアームの先端に、さまざまなアタッチメントを装着することで、「つかみながら切る」「支えながら引っ張り出す」「長いものを折り曲げる」といった複雑な作業ができる。東日本大震災に関する報道の中で、がれきの除去に奮闘する「アスタコ」の姿を見た人もいるのでは。
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こちらは一般オーナーのマイカーを展示する「愛車自慢」のコーナー。
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フロントウィンドウに「HAPPY BIRTHDAY」の文字が飾られた「フォード・マスタング」。実はこのクルマ、製造年月日が1965年4月29日なので、取材当日が“50回目の誕生日”だったのだ。おめでとう! ちなみに、左に写る子供用のマスタングはオーナーさんがDIYで作ったもの。グリルのギャロッピングホースまで再現した力作である。
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こちらのホッドロッドは1923年式「フォード・モデルA」に、オールズモビルの5.3リッターV8エンジンを搭載したもの。オーナーさんいわく「普段の足に使っています。燃費も6~7km/リッターくらい走りますよ」
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展示車両以外で気になったクルマがこちら。飲食エリアでクレープを販売していた「フォルクスワーゲン・タイプ2」ベースの移動販売車である。
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開場時間となり、入り口に並んでいた来場者が会場に入ってくる。先ほど紹介した「アスタコ」の展示スペースには早くも長蛇の列が。
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会場にはいくつかのメーカーやインポーターもブースを出展していた。こちらはジャガーのブース。
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中をのぞくと、2014年6月の「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」で発表された「プロジェクト7」の姿が。販売台数は全世界で250台、日本向けはわずか3台という希少車である。
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一方、メルセデス・ベンツのブースには、「世界初のガソリン自動車」こと「パテント・モートル・ヴァーゲン」のレプリカの姿が。取材日の4月29日には、試乗エリアでこのクルマの同乗試乗が行われていた。
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エンジンは58cu.in(約950cc)の水冷単気筒4ストローク。巨大なフライホイールを人の手で回して始動する。
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ポンポンというのどかなエンジン音を立てながら、試乗コースを走る「パテント・モートル・ヴァーゲン」。レプリカとはいえ、今から130年前の設計のクルマである。「10分走っては30分かけて点検、休憩」といったペースで、試乗をこなしていた。