ワイヤレス男? 大矢アキオのフランクフルトモーターショー(会場編)
2015.09.18 画像・写真2015年9月15日に開幕した第66回フランクフルトモーターショー。今回は、ドイツ系ブランドが「インフォテインメントシステム」や「ワイヤレスチャージングシステム」「オートパーキング」などから、果ては「デジタル化による開発期間の短縮」まで、従来をはるかに超越した積極的なエレクトロニクスへのアプローチをみせた。
そうした会場に降り立ったコラムニスト大矢アキオは、各ブランドで「ワイヤレス」というフレーズを聞くたび、自らの根無し草人生を連想して、複雑な心境に陥った。また同時に、最新技術を駆使した演出に驚きつつも、最終的にはアナログ的な演出に心引かれてしまうのだった。
(文と写真=大矢アキオ<Akio Lorenzo OYA>)

メルセデス・ベンツは、プレスブリーフィングのオープニングに、風船ドローンによるパフォーマンスを展開した。
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メルセデス・ベンツは、プレスブリーフィングのオープニングに、風船ドローンによるパフォーマンスを展開した。
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アウディブースのエントランスには「quattro(クワトロ)」と題した、本物の氷で作った壁が。しかし、筆者としては「足元注意」の看板に気をとられてしまった。
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ポルシェブースに「Jobs and Career」というデスクがあったので聞いてみると、それは従業員募集コーナーだった。写真の女性のジェスチャーは「わたし、わかんな~い」ではなく、「工場従業員、デザイナー、あらゆる職種の才能を募ります」の意味。
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ラリードライバーで、ポルシェブランドのアンバサダーも務めるヴァルター・ロール氏を発見。車両磨きのバイトをしているお兄さんも、仕事を中断してサインを求めていた。
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鉄道模型用ミニチュアカーメーカーのヘルパ社は、今回もジオラマを展開。
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ヘルパ社のスタンドにあった、「Puzzle Fun 3D」と名付けられた立体自動車パズル。
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メルセデス・ベンツのアプリ連携サービス「Mercedes me」にて。自撮り大型ディスプレイのど真ん中に、どこか見覚えのある顔が……と思えば、自動車評論家の塩見 智氏だった。売れっ子ライターの、つかの間の息抜きか。
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「スマート・フォーフォー」の屋外展示で。これは、時間内にいかに多くの箱を詰められるかのゲーム。
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ヨーロッパで普及しているアプリを媒体とした乗り合いカーシェアリングシステム「BlaBla Car」のデモンストレーター。ボクが目撃したときは、フォルクスワーゲンのブースに乱入中!
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1920年代のドイツで、コミスブロート(軍隊パン)の愛称で親しまれた「ハノマーク2/10HP」。自動車メンテナンスシステム支援企業、デクラ社のスタンドにて。
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フランクフルトのメッセ内には、気がつけばハラール(イスラム食)レストランも。時代を象徴している。同時にスーパーマーケット(実際はコンビニに近いお店)も開店していた。古今東西メッセといえば、昭和のスキー場並みに高くてマズい食堂がつきものだったが、ついに解放される時がきたか!?
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スーパーマーケットの店内。紙コップ、紙皿、さらにポットなど、出展者のバックステージ用グッズが充実しているところは、さすがメッセ内だ。
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プレスデイ期間中、広い会場内でジャーナリストのパビリオン間移動を助けてくれるのがプレスシャトル。トヨタはなんと「ミライ」を提供していた。だが、わずか1台ゆえ、乗降場で出会う確率は、あの新幹線「ドクターイエロー」を目撃するのにほぼ等しかったと思われる。
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人気テレビ番組『Top Gear』の名前を冠したシミュレーションマシン。もちろん一般公開日の集客を狙ったものだが、プレスデイからモソモソ動いていたのは、どなたか体験中?
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2015年3月のジュネーブショーで復活を宣言した往年のドイツブランド、ボルクヴァルト。今回は復活第1弾となるSUV「BX7」を公開した。中国の商用車メーカー、福田汽車とのコラボレーションにより、中国で先行販売する。
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オペルは、以前とは一線を画した、グレード感漂うグッズショップを併設。「アフォーダブルプライスなクルマ」のイメージから脱却が図れるか?
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ドイツの交通情報専門FM局が配布していたノベルティーは、欧州各国共通のパルクシャイベ(駐車時間制限のある公共駐車場における到着時間表示器)である。市販のプラスチック/ビニール製と異なり紙製だが、ついついなくしがちだけに、ありがたい人も多いのでは?
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フォルクスワーゲンのグッズショップにあったベビーカー。一見する限り「MQB」は採用されていないようだ。
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フランクフルトショーにおけるBMWグループのパビリオンといえば、屋内で実車が走行できるトラックだ。今回公開された「MINIクラブマン」も、既存モデルとともに早速快走していた。
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スバルのブースにて。アルミホイール上に作られたジオラマ。日本的につつましく展示されていたが、「Bonsai(盆栽)」が欧州で広く知れ渡り、それをたしなむ人を示す「Bonsaista」という言葉さえある今日、より表に出せばもっとウケたかも。