ワイヤレス男? 大矢アキオのフランクフルトモーターショー(街角編)
2015.09.25 画像・写真第66回フランクフルトモーターショーは、世界40の国と地域からやってきた約1000もの出展者がひしめき、ワールドプレミアだけでも219を数えた。今回こそ心を入れ替えてクルマをしっかり取材すると決意していたコラムニストの大矢アキオだが、やはり街中の面白事象に気をとられ、ふらふらと会場外をワイヤレス感覚で徘徊(はいかい)してしまったのであった。
(文と写真=大矢アキオ<Akio Lorenzo OYA>)

ドイツ鉄道「DBバーン」が主導するカーシェアリング「フリンクスター」は、ドイツ国内200都市で3600台を稼働させている。フランクフルト中央駅前からも使用可能。この日は電気自動車(EV)の「プジョーi0n」(写真右)とレンジエクステンダーEVの「オペル・アンペラ」が待機していた。
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ドイツ鉄道「DBバーン」が主導するカーシェアリング「フリンクスター」は、ドイツ国内200都市で3600台を稼働させている。フランクフルト中央駅前からも使用可能。この日は電気自動車(EV)の「プジョーi0n」(写真右)とレンジエクステンダーEVの「オペル・アンペラ」が待機していた。
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フランクフルト・ハーン空港で構内の作業車を観察する。手前はいずれもフォルクスワーゲンの「トランスポーター ダブルキャブトラック」と「キャディ」。右奥にいる「メルセデス・ベンツ・スプリンター」をベースにした救急車は、ドイツ赤十字社のもの。
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市街に向かう車内で。街路には「9年保証」をうたう「KIA」の横断幕が掲げられていた。ヒュンダイとキアは、郊外のリュッセルスハイムにテクニカルセンターを建設して久しい。
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モーターショー期間中のフランクフルト中央駅は、フォードやフォルクスワーゲンなど、今回も自動車広告であふれかえった。
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フランクフルト中央駅構内には例年同様、フォルクスワーゲン(VW)のスタンドが。今回は、プラグインハイブリッドの「パサートGTE」をアイキャッチに、VWの関連会社が主導する「給油+充電用クレジットカード」を契約すると「通常1時間95ユーロ(約130円)の充電ポール使用料が年内無料」キャンペーンをかかげていた。
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ドイツの鉄道は、同一行程を移動するなら5人まで割引適用される乗車券があるのが便利だ。自動販売機でも買える気の利きよう。
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パリの地下鉄に1等車があったのは過去の思い出だが、フランクフルトを走るSバーン(都市近郊鉄道)には、今も1等車がある。1両あたり4席ほどで、ガラスで仕切られている。違いといえばアームレストが木製になっている程度。時折座っているのを見るが、どういう人なのか。
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フランクフルト中央駅の脇には、長距離用のバス停が並ぶ。これはパリ行き。最速の便でも7時間15分かかるが、料金は片道25ユーロ(約3400円)と爆安!
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フランクフルトのショッピング街ハウプトヴァッヘ付近で。今日、ドイツでもクルマといえば銀・白・黒が大勢を占める。ゆえに1990年代のビビッドカラーは、妙に新鮮である。
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「フォルクスワーゲンup!」の姉妹車である「シュコダ・シティゴ」。参考までに、欧州での2015年販売台数は、up!の9239台に対して、シティゴは3364台である(JATOダイナミクス調べ)。
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街中の自動車広告から。シトロエンのコンセプトカー「カクタス」と往年のレジャーカー「メアリ」を並べたもの。「誇り高き両親(による)新しい子供」というキャッチコピーのココロは、メアリの再来をイメージしたコンセプトカー「カクタスM」をショー会場で見てネ、というわけ。
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ダイムラーが主導し、電気自動車の「スマート」を使って展開するカーシェアリングサービス「CAR 2GO」の広告。欧州におけるカーシェアリングの草分け的存在である。「今登録すると、100分無料」のキャッチが躍る。ちなみに、最近は「メルセデス・ベンツBクラス」を使用したハイグレード版「CAR2GO BLACK」も存在する。
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都市スペースを賢く活用している例。ビルの下に地域のゴミ集積ステーション。
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泣かせる自動販売機(その1)。加工賃として1ユーロと素材の5セント硬貨を入れると、硬貨がプレスされて記念メダルが出てくる装置。下部に記された「お土産」の文字が、欧州における日本人観光の黄金時代を思い出させる。
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泣かせる自動販売機(その2)。メッセ内にあったタバコ販売機。ボディーカラーといい、素っ気ないロゴといい、あふれるドイツ風情に、喫煙者でないボクでさえ感動した。
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街きっての大通りに面したショッピングセンターで。欧州で「ハローキティ」といえば、残念ながら多くの偽物商品に遭遇するが、さすがドイツ屈指の大都市、ここのはライセンス商品である。
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キティちゃん号のコクピット。外見こそ1950年代のアメリカ車だが、ダッシュボードには、現行「メルセデス・ベンツSクラス」並みのワイドでグラフィカルなメーターパネルが広がる。
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「Bifi」といえば、ドイツを代表するおやつソーセージ。近年は「パン付き」「パン付き+辛口」など、ソーセージというプラットフォームを共有しながら着実にバリエーションを拡大している。
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フランクフルト土産(その1)。 駅前の食料品店で遭遇! 上海モーターショー取材時に気に入った辛口調味料。
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フランクフルト土産(その2): 以前東京で購入したタイマー(写真左)が壊れたので、キッチン用品店で新品(9.99ユーロ)を急きょ購入。小さなモノだが、日本の軽商用車 vs ドイツ車のセンスと重なる。