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「650S」のさらなる高性能モデルとして登場した「675LT」。車名の「LT」とはロングテールの意で、1997年に登場した「F1」の高性能モデル「F1 GTRロングテール」にあやかったものだ。
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1997年のルマン24時間レースでクラス優勝を果たした、「F1 GTRロングテール」。
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「675LT」は2015年3月のジュネーブショーで世界初公開され、日本では同年5月に初披露された。
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「675LT」のインテリア。軽量化のため、フロントウィンドウには「650S」より板厚の1mm薄いガラスを採用。また、カーボンファイバー製のバケットシートを装備している。
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トランスミッションはデュアルクラッチ式7段ATで、「650S」と比べて変速にかかる時間をほぼ半分に短縮しているという。
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センターコンソールに備わる、走行モードの切り替えダイヤル。トランスミッションとESCの制御を、それぞれ個別に3段階で調整できる。
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「675LT」はベースとなった「650S」よりフロントとリアのトレッドが20mm拡大されている。
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3.8リッターV8ツインターボエンジンについては、「650S」のものより最高出力を25ps、最大トルクを2.3kgmアップさせている。
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フロントスプリッターを大型化するなど、空力性能の向上も図られており、「650S」よりダウンフォースが40%高められている。
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「675LT」はサスペンションにも大幅な改良が施されており、「650S」より13.7kg軽量化されているほか、フロントで27%、リアで63%、スプリングレートが高められている。
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タイヤサイズは前が235/35ZR19、後ろが305/30ZR20。「ピレリPゼロ トロフェオR」が採用される。
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富士スピードウェイの300Rを行く「675LT」。
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「675LT」では「650S」より10%ステアリングレシオがクイックになっている。
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「675LT」の乾燥重量は1230kg。前後重量配分は前:後ろ=42.5:57.5となっている。
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リアバンパーの上から突き出たテールパイプ。「675LT」の排気システムにはチタン製のパイプが使われており、左側のエキゾーストがV8エンジンの右バンクの排気を、右側のエキゾーストが左バンクの排気を受け持つ。
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「675LT」は0-100km/h加速が2.9秒、0-200km/h加速が7.9秒、0-300km/h加速が22.5秒という加速性能を実現。0-400mのタイムは10.45秒。
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「675LT」のブレーキは、前が394mmのディスクローターと6ピストンキャリパーの、後ろが380mmのディスクローターと4ピストンキャリパーの組み合わせ。車速が300km/hの状態から6.9秒で静止することができる。
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「650S」のものより50%も大型化されたエアブレーキ。カーボンファイバー製とすることで、重量増を抑制している。
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マクラーレン675LT
『マクラーレン675LT(MR/7AT)【試乗記】』の記事ページへ戻る