「マロニエ・オートストーリー“春”ミーティング2019」の会場から
2019.05.09 画像・写真2019年4月28日、栃木県鹿沼市の出会いの森総合公園およびその周辺で、「マロニエ・オートストーリー“春”ミーティング2019」が開かれた。すっかり恒例となったこのイベントは、全長60kmほどのコースをツーリングした後にそろってランチを楽しむというもので、毎年春と秋に開催されている。今回の参加車両は80台弱。参加資格は原則として1984年までに生産された車両だが、主催者が認めた場合はそれ以降のモデルの出走も許されているため、バラエティーに富んでいる。それらの参加車両にはカーナンバー(ゼッケン)もなければ、チェックポイントもタイム計測もなく、ドライバーひとりでも、ナビゲーターとふたりでも、ファミリーや仲間同士によるフル乗車での参加もOK。集合地点である出会いの森総合公園 オートキャンプ場から好きな順番でスタートし、風光明媚(めいび)なワインディングロード主体のコースをドライブ。鹿沼市内の古峯神社でのコーヒーブレイクを挟んで昼過ぎに集合地点に戻り、バーベキューを楽しんだ後は流れ解散となる。気軽に参加できることからリピーターも多い、アットホームな雰囲気のイベントである。参加車両のなかから、リポーターの目についたモデルを紹介しよう。(文と写真=沼田 亨)
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1/30出会いの森総合公園のオートキャンプ場から、任意にスタートしていく参加車両。これは1990年「オーテック・ザガート ステルビオ」。
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2/301972年「ロータス・セブンSr4」。ロータス謹製セブンの最終モデル。FRP製ボディーのカラーリングを含め、当時の流行だったサンドバギー的な雰囲気も。
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3/301972年「ジネッタG15」。ラダーフレームにFRP製ボディーを載せ、リアに積まれたエンジンは「ヒルマン・インプ」用の875cc直4 SOHC。
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4/301957年「ジャガーXK150」。「XK120」に始まるXKシリーズの最終発展型(北米では「Eタイプ」が「XK-E」と呼ばれたが)。
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5/301953年「ライレーRME」。基本設計を戦前にさかのぼる英国製1.5リッター級サルーン。
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6/301948年「MG TC」。これも戦前型を受け継いだ、戦後MG初のスポーツカー。
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7/301952年「ランチア・アルデア」。これまた戦前生まれのモデルだが、戦後の1948年からは量産車としては世界初となる5段ギアボックスを備えていた。
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8/30コンペティションマシン風に装った「アルファ・ロメオ・ジュリエッタ スプリント」。
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9/30これもレーシングライクないでたちの1965年「トライアンフTR4A」。
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10/301975年「フォード・エスコートRS1800 Mk2」。DOHC 16バルブの「フォード・コスワースBDAユニット」を積んだ2代目エスコートの最強モデル。
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11/301966年「トヨペット・クラウン オーナースペシャル」。2代目クラウンの「デラックス」と「スタンダード」の中間グレードの、2リッター直6 SOHCのM型エンジンを積んだ最終型というレアなモデル。
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12/30女性ペアがドライブする1950年「オースチンA90アトランティック コンバーチブル」。
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13/301966年「フォード・マスタング ハードトップ」。初代マスタングの基本モデルとなるハードトップ。
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14/301975年「アルピーヌA110 1600SI」。「A310」用リアサスペンションを備え、インジェクションユニットを積んだ最終発展型。
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15/301985年「ルノー5ターボ2」。ラリー用ホモロゲーションモデルとして誕生したミドシップのリトルモンスター。
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16/301987年「ルノー25リムジン」に1984年「シトロエンCX25 TRD」が続く。当時のルノーとシトロエンのフラッグシップの競演。
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17/30エントリー車両中、最小排気量だった1973年「ホンダZ360ハードトップ」。
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18/302002年「ヴィーマックRD180」。ホンダ製1.8リッター直4 DOHC 16バルブを縦置きにミドシップした日英共同開発の少量生産車。
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19/30「デイムラー・ソブリン2ドア」。初代「ジャガーXJ6」の2ドアハードトップクーペである「XJ6C」のデイムラー版。
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20/30フィリップスカラーをまとった1985年ツール・ド・コルス仕様の1984年「ルノー5ターボ2」。続くのは「アルピーヌA610」。
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21/301969年「ポルシェ911T」。5ナンバー(2リッター)時代のナロー911。
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22/301960年「ダットサン・フェアレディ」(SPL212)。フェアレディの名を最初に冠した北米輸出専用車。
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23/30新車以来の「品5」ナンバーを付けた1963年「ハンバー・セプター」。亡きルーツグループのスポーティーな中型サルーン。
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24/301969年「ダットサン・ブルーバード1600SSS」。内外装ともオリジナルを保った型式名510こと3代目ブルーバードの高性能グレード。
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25/301981年「スバル・レオーネ スイングバック4WD」。2代目レオーネのホイールベースを短縮した3ドアハッチバックの4WD仕様。
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26/302011年「ランドローバー・ディフェンダー90」。ランドローバーの基本となるショートホイールベースの、日本では珍しいピックアップ仕様。
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27/30休憩ポイントである鹿沼市内の古峯神社の駐車場に並んだ新旧「アルピーヌA110」。
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28/30フィニッシュ後、スタート/ゴール地点である出会いの森総合公園 オートキャンプ場にて。左から「アルファ・ロメオ・ジュリエッタSS」「同ジュリエッタ スパイダー」、軽登録された「フィアット126」など。
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29/30こちらは手前から「アルファ・ロメオ1750GTV」「ディーノ246GT」、そして「アルファ・ロメオ・ジュリア スプリント」。
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30/30会場には年代や生産国、タイプを問わず、バラエティーに富んだ車両が集まった。