「クラシックカー&スーパーカー大集合 in 八王子山公園」の会場から
2019.06.06 画像・写真2019年6月2日、群馬県太田市の八王子山公園(太田市北部運動公園)で、「クラシックカー&スーパーカー大集合 in 八王子山公園」が開かれた。
これは太田青年会議所などがバックアップする「上州八王子丘陵ファントレイル in 太田」という市民ランニングイベントのサブイベントとして開催されたもので、主催は太田市内の「道の駅 おおた」で2013年12月から毎月第2日曜の朝に「サンデー・ブレックファスト」というミーティングを実施しているグループ。毎回50~60台のクルマ&クルマ好きが集まり、道の駅および周辺の清掃を行った後、コーヒーを飲んで解散するのだそうだ。その関係から、八王子山公園で開かれるスポーツイベントやグルメイベントのサブイベントとして旧車ミーティングを実施するようになり、今回と同じ芝生広場での開催は4回目になるという。
今回の参加車両は80台弱で、「クラシックカー&スーパーカー」と銘打ってはいるものの、年式やタイプによる縛りはゆるく、年式でいえばおおむね平成5年式くらいまでOKとしたという。とはいうものの、参加車両を見れば1960~70年代の英国車とアメリカ車が比較的多く、なかなかマニアックなラインナップだった。地域イベント特有の、いい意味でのんびりした雰囲気に包まれていた会場から、リポーターの目にとまった参加車両を紹介しよう。(文と写真=沼田 亨)
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1/25広大な八王子山公園の芝生広場に並んだクラシックカー&スーパーカー。
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2/25公園内の通路を会場に向かう、女性オーナーが駆る「バモスホンダ」。スペアタイヤに飾られた花は、季節に合わせてアレンジされている。
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3/251953年から56年にかけておよそ100台が作られた、ロータス初の市販車である「ロータスMk6」。「スーパーセブン」のオリジナルである「ロータス・セブン」の前の世代だから「Mk6」なのである。
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4/25「サンビーム・アルパインV」。英ルーツグループが小型ワゴン「ヒルマン・ハスキー」のプラットフォームを使って1959年にリリースしたライトウェイトスポーツ。この個体は1967年式の最終型で、すばらしいコンディションだった。
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5/25「トライアンフ・ヴィテス2リッターMk1」。ミケロッティによる、同時代の「プリンス・スカイラインスポーツ」によく似た、ツリ目のヘッドライトが特徴的なコンパクトなボディーに2リッター直6エンジンを積んだスポーツサルーン。
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6/25今回のエントリー車両のうち、最も古かった1952年「ポンティアック・チーフテン コンバーチブル」。今は亡きポンティアックは、GM内でシボレーと、これも消滅してしまったオールズモビルの間に位置していたディビジョン(ブランド)。
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7/251964年「フォード・サンダーバード」。通称“Tバード”ことパーソナルカーのサンダーバードの中でも、日本では珍しい4代目。
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8/251970年「シボレー・モンテカルロ」。454立方インチ(7.4リッター)のV8エンジンを積んだフルサイズの高級パーソナルクーペ。
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9/251970年「ダッジ・チャージャーR/T」。ナンバーから察するに440立方インチ(7.2リッター)のV8を積んでいるのだろう。
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10/251972年「ポンティアック・ルマンGT」。インターミディエート(中間サイズ)のスポーツクーペで、運転席側のボンネットの突起はタコメーター(写真左上参照)。
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11/251977年「リンカーン・コンチネンタルMk V」。GMの「キャデラック・エルドラド」に対抗するフォードの最高級パーソナルクーペ。
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12/251975年「クライスラー・コルドバ」。4代目「ダッジ・チャージャー」の兄弟車となる、クライスラーブランドとしては初のインターミディエートのパーソナルカー。シングルヘッドライトはこの頃の米車の流行で、その影響を受けたのが3代目「コロナ・マークII」。
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13/251971年「ビュイック・リヴィエラ」。高級パーソナルカーの先駆けとして1963年に誕生したリヴィエラの中でも、最も大胆なスタイリングといわれた3代目。「シボレー・コルベット」(C2)にも通じる造形はボートテールと呼ばれた。
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14/251972年「トヨタ・セリカ1600GT」。赤一色のテールレンズから俗にワンテールと呼ばれる初代セリカの初期型。「ATS Aタイプ」のアルミホイールとタイヤを除き、オリジナルの内外装を保っている。
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15/251972年「トヨタ・クラウン ハードトップ2600スーパーサルーン」。通称“クジラ”こと4代目クラウン前期型のトップグレード。これもタイヤを除いてフルオリジナル。
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16/25ノーズブラを付けたアメリカンな雰囲気の2代目「スバル・レガシィツーリングワゴン」かと思いきや、北米仕様(左ハンドル)の「スバル・アウトバック」だった。
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17/251989年「シトロエンAX GT」。「絶滅危惧種でしょうか?」とオーナーがコメントしていたが、確かにそうかも。
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18/251964年「フィアット・アバルト695 SS」(右)と、「フィアット・アバルト595」風にモディファイされた「フィアット500」(左)。
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19/251999年「トミーカイラZZ」。アルミモノコックシャシーにFRP製ボディーを載せ、日産製2リッター直4をミドシップした、ほとんどレーシングカーのようなスポーツカー。後方に見えるのは地元のスバルとトヨタのディーラーによる出展車両。
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20/25ポルシェとフォルクスワーゲンが共同開発した、ポルシェ初の量産ミドシップ車である通称“ワーゲン・ポルシェ”こと「ポルシェ914」が3台並んでいた。
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21/25こちらは初代と2代目の「ロータス・エラン」。駆動方式は初代がFRで2代目がFF。全長の差はおよそ120mmだが、全幅は300mm以上違う。当然ながら、車重も300kg以上異なる。
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22/25数少ないスーパーカーの参加車両だった「フェラーリ308GTSクワトロバルボーレ」と「ホンダNSX」。
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23/25ミーティングが終了し、会場を後にしようという2台の「ロータス・ヨーロッパ」。これらもスーパーカーか?
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24/25漆黒の「ジャガーXK150ドロップヘッドクーペ」に続くのは「ベントレーS2サルーン」。「ロールス・ロイス・シルバークラウドII」のベントレー版である。
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25/25会場で実施されたビンゴ大会のシーン。イベントの参加費は無料だが、その代わりに参加者はビンゴゲームの景品を1点ずつ持ち寄るというのが決まりなのだ。後方に並ぶテントはスワップミート。