「F1 Tokyo Festival 2024」の会場から
2024.04.02 画像・写真2024年4月2日と4月3日の2日間、F1日本グランプリの開催を前に、東京・六本木で「F1 Tokyo Festival 2024」が開催される。
新たに春開催となった日本GPを盛り上げるため、F1世界選手権で活躍してきた新旧のレーシングマシンを六本木ヒルズに展示。さらにF1の関係者や日本国内のレーシングドライバーなどが集い、F1やモータースポーツの魅力にまつわるトークショーを行うというものだ。
イベント初日となる4月2日の会場の様子を、写真とともにリポートする。
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1/34「F1 Tokyo Festival 2024」の会場である六本木ヒルズの大屋根プラザには、新旧6台のF1マシンが展示されていた。
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2/341992年にアイルトン・セナとゲルハルト・ベルガーがドライブした「マクラーレンMP4/7」。ホンダの第2期F1活動における、最後のマシンだ。
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3/341988年にナイジェル・マンセルとリカルド・パトレーゼがドライブした「ウィリアムズFW12」。
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4/342005年にミハエル・シューマッハとルーベンス・バリチェロがドライブした「フェラーリF2005」。
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5/342014年にフェルナンド・アロンソとキミ・ライコネンがドライブした「フェラーリF14T」。
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6/34アイルトン・セナとエリオ・デ・アンジェリスが1985年にドライブした「ロータス97T」。
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7/34ちょっと珍しいこちらの一台は、コジマエンジニアリングの「コジマKE009」(1977年)。日本のコンストラクターが製作したF1マシンで、1977年のF1日本グランプリに参戦。星野一義が11位でフィニッシュした。
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8/34トークショーの会場である六本木ヒルズアリーナにもF1マシンの姿が。
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9/34ホンダが初めてF1に投入したレーシングカー「ホンダRA271」(1964年)。ロニー・バックナムがハンドルを握った。
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10/341989年にアレッサンドロ・ナニーニとエマニュエル・ピロがドライブした「ベネトンB189」。
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11/342000年にミハエル・シューマッハとルーベンス・バリチェロがドライブした「フェラーリF2000」。シューマッハにドライバーズタイトルを、フェラーリにコンストラクターズタイトルをもたらしたマシンだ。
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12/34ビザ・キャッシュアップRB F1の「VCARB 01」。今シーズン、角田祐毅選手がドライブするマシンである。
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13/34オラクル・レッドブル・レーシングの「RB20」。ドライバーズタイトルの4連覇を目論むマックス・フェルスタッペン選手がドライブするマシンだ。
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14/34レッドブルRB20
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15/34レッドブルRB20
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16/34レッドブルRB20
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17/34レッドブルRB20
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18/34レッドブルRB20
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19/34レッドブルRB20
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20/34会場にはF1マシンのタイヤも展示されていた。
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21/34ステージではいよいよトークショーがスタート。司会を務めるのは、F1の実況でおなじみのアナウンサー、ピエール北川氏だ。
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22/342024年のF1日本グランプリは、これまでの秋開催から春開催にスケジュールが変更。開催日は4月5日から4月7日までの3日間で、4月7日が決勝日となる。まだチケットには若干の余りがあるとのことなので、興味がある人は鈴鹿サーキットのオンラインショップ「MobilityStation」にアクセスしてみよう。
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23/34最初のステージとなるGr.1ステージの登壇者は、スーパーフォーミュラで活躍する(写真向かって左から)笹原右京選手、阪口晴南選手、大湯都史樹選手。F1で戦う角田祐毅選手と同世代のレーサーだ。
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24/34母親がかつてのF1ドライバー、片山右京のファンなことから右京と名付けられたという笹原選手。今年のF1日本GPは、「これまでとはコンディションの異なる、春の鈴鹿に各チームがどう合わせるか」「トップはもちろん、ちょっとしたことでポイントを採れるか否かが分かれる、中団チームの総力戦も見どころ」とのことだった。
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25/34阪口選手の晴南(せな)という名前は、やはりアイルトン・セナのファンである父親による命名とのこと。「たいそうな名前を付けられて荷が重い」と語って会場を笑わせた。またF1に関しては、「F1はワクワクするし、予選などで角田選手が活躍していると、日曜日のレースへ向けて自分もモチベーションが上がる」と語った。
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26/34大湯選手はF1の魅力について、「技術的に最先端であること」「車体がワンメイクとなるスーパーフォーミュラとは違い、チームによってサーキットなどの得手不得手があること」「走行中にアンダーステアとオーバーステアをボタンで切り替えられるなど、いろいろなところをイジれること」と説明。「僕らのレースにはない難しさがあるのかもしれない」と語った。
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27/34ピエール北川氏の「もしF1に乗れるなら、どのチームがいい?」という問いに、笹原選手はレッドブルと回答。「最速チームの2つしかないシートのひとつに乗るというのは、宝くじが当たるより難しい」とのことだ。次いで阪口選手は「セルモ(自身が所属するレーシングチーム)一筋です!」と述べた後で、「赤いクルマ(フェラーリ)」と本音が。最後に大湯選手はビザ・キャッシュアップRB F1と回答し、「祐毅(角田祐毅選手)としばらくレースをしていないから、普通にバトルしたい」とその理由を述べた。
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28/34インターバルを挟んで、Gr.2のステージではマネーグラム・ハースF1チームの代表を務める小松礼雄氏が登場。2003年にF1の世界に入って以来、B・A・R、ルノー、ロータス、そしてハースでレースエンジニアを務めてきたという経歴の持ち主だ。
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29/34ハースF1チームは、2023年はコンストラクターズランキングで最下位だったものの、小松氏が監督に就任した今シーズンは復調。3戦を終えてランキング7位につけている。このチームの現状について、小松氏は「去年まではチームとして力が発揮できる環境が与えられていなかった。今はイタリアでもイギリスでも、ガレージの雰囲気がいい」「真価が問われるのはアップデートが入ったとき」「マジックはなく、できることは小さいことの積み重ね。自分のチームをどうしたらよりよくできるかに集中している」と語った。
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30/34鈴鹿サーキットでの日本GPについて、「自分たちのマシンは高速コーナーが苦手なので、セクター1が本当に大変。どうやって予選を切り抜け、決勝を頑張るか」「雨が降ったらチャンスがあるかもしれないが、そういうときにちゃんと動けるようにしておかないといけない」と意気込みを語った。
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31/34小松氏に続いて登壇したのは、レッドブルのジュニアドライバーである岩佐歩夢選手。昨年まではF1のひとつ下のカテゴリーであるF2で活躍し、今年はスーパーフォーミュラに参戦しているレーシングドライバーだ。
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32/34トークショーでは、現在戦っているスーパーフォーミュラの難しさに加え、レッドブルのF1チームで、マシン解析のためにドライブシミュレーターを走らせる仕事についても解説。オーストラリアGPでは、時差のあるイギリスのガレージで、夜の1時半から眠い目をこすりつつシミュレーターを走らせていたという。
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33/34鈴鹿での日本GPでは、フリー走行の際に「ビザ・キャッシュアップRB F1」のマシンを(シミュレーションではなく実車を)走らせる予定の岩佐選手。最後はピエール北川氏や来場者とともに、自分のスマホで記念撮影。ステージを後にした。
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34/34「F1 Tokyo Festival 2024」は明日(2024年4月3日)も実施される予定。各ステージのチケットは、鈴鹿サーキットのオンラインショップ「MobilityStation」から入手が可能だが、マックス・フェルスタッペン選手やセルジオ・ペレス選手、角田祐毅選手、ダニエル・リカルド選手と、レッドブルの4人のレーサーが集うGr.7のステージは、すでにチケットが完売しているというので、あしからず。