
セバスチャン・ベッテル(中央)、最終戦を圧勝し逆転チャンピオンに。2位に入った2008年の王者、ルイス・ハミルトン(左)、3位でフィニッシュした2009年チャンプのジェンソン・バトン(右)に祝福された。(写真=Red Bull Racing)
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セバスチャン・ベッテル(中央)、最終戦を圧勝し逆転チャンピオンに。2位に入った2008年の王者、ルイス・ハミルトン(左)、3位でフィニッシュした2009年チャンプのジェンソン・バトン(右)に祝福された。(写真=Red Bull Racing)
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レース序盤まではタイトルにもっとも近い男だったフェルナンド・アロンソ(写真前)。4位走行中、背後のウェバー(写真後ろ)の動向を意識し過ぎ、ウェバーとあわせて行った早めのタイヤ交換が凶と出てしまった。ミッドフィールダーのトラフィックのなかに埋もれ、7位でゴール。3度目の栄冠まであと3つポジションが足りなかった。(写真=Ferrari)
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ベッテルは、今年10回ものポールポジションを獲得しながら、今年5回“しか”勝てなかった。マシントラブルや自らのミスで取りこぼしたポイントも多く、ドライバーとしての資質を問われる場面もあったが、シーズン終盤の巻き返しは見事なもの。最後の5戦で3勝し、最終戦で15点差をひっくり返し悲願の初タイトルを奪った。ちなみにベッテルがチャンピオンシップをリードしたのは、第6戦モナコでマーク・ウェバーと同点で並んだことはあったものの、単独首位は最終戦の1度だけである。(写真=Red Bull Racing)
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シーズン終盤、ベッテルの後塵(こうじん)を拝してきたウェバー。第14戦イタリアGP以来、レースでベッテルの前を走ることはなかった。今回も予選で5位と出遅れ、決勝では早めのピットストップが裏目に出て8位。初タイトルをひとまわり近く若いチームメイトに奪われた。(写真=Red Bull Racing)
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ポイントリーダーから24点差、タイトル獲得には「奇跡が必要」と認めていたハミルトン(写真)は、速さを取り戻したマクラーレンを駆り善戦。予選2位からベッテルを追い、2位で最終戦を終えた。ジェンソン・バトンも4番グリッドから3位表彰台。マクラーレンはコンストラクターズ選手権で2位を獲得した。(写真=McLaren)
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数々の最年少記録を樹立してきたベッテルにとっては、初タイトルも最年少レコード。23歳134日目で、これまでのレコードホルダーだったハミルトンを抜いた。写真は左から、レッドブルのモータースポーツコンサルタントでベッテルの“信奉者”であるヘルムート・マルコ、ベッテル、最強マシン「RB6」をつくりだしたデザイナー、エイドリアン・ニューウェイ、そして“最年少チーム代表”であるクリスチャン・ホーナー。(写真=Red Bull Racing)
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アロンソの先行を許さなかったビタリー・ペトロフ(写真)。もっとも効率よくFダクトを後付けできたチーム、ルノーのマシンで奮闘し、6位でフィニッシュした。ロバート・クビサは、タイヤ交換を引き延ばすことで5位入賞。予選でチームメイトに負けたが、レースで挽回(ばんかい)した。(写真=Renault)
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小林可夢偉の最終戦は、予選12位、レースではピットストップのタイミングを遅らせ一時4位を走行したが、タイヤ交換後に順位を挽回できず、14位に終わった。フル参戦1年目で年間入賞回数は8回、チャンピオンシップ12位。チームメイトをしのぎ、ザウバーをけん引するポジションにまで成長した。来季も同じスイスのチームでさらに上を目指す。(写真=Sauber)
『最終戦アブダビGP「ベッテル、悲願のラストピース」【F1 2010 続報】』の記事ページへ戻る