
勝負はこうやってするものさ──レッドブル2台の自滅を目の前で目撃したマクラーレン勢は、レース終盤の息詰まる首位攻防の末、接触することもコースアウトすることもせずに1-2フィニッシュを達成した。ルイス・ハミルトンは今季初優勝を飾り、ドライバーズランキング3位に浮上。前年のトルコGP覇者で今回2位に入ったジェンソン・バトンはランキングでも2位に。(写真=McLaren)
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勝負はこうやってするものさ──レッドブル2台の自滅を目の前で目撃したマクラーレン勢は、レース終盤の息詰まる首位攻防の末、接触することもコースアウトすることもせずに1-2フィニッシュを達成した。ルイス・ハミルトンは今季初優勝を飾り、ドライバーズランキング3位に浮上。前年のトルコGP覇者で今回2位に入ったジェンソン・バトンはランキングでも2位に。(写真=McLaren)
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スタート直後のターン1に真っ先に進入するマーク・ウェバー(先頭)のレッドブル。僚友セバスチャン・ベッテル(前から2番目)が3番グリッドから2位にジャンプアップしたものの、次のターンで予選2位ハミルトン(同3番目)にかわされた。(写真=Red Bull Racing)
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過去2戦でライバルをことごとく蹴散らしたレッドブルに、直線スピードが抜群に速いマクラーレンが食い下がった。予選でハミルトン(写真前)2位、バトン(その後ろ)は4位につけ、レッドブルに離されることなくレース中盤以降は3-4位をキープ、最大のライバル2台が自滅すると1-2フォーメーションに。ハミルトンとバトンはその後、サイド・バイ・サイドの状態から“お手本のような”激しい抜きつ抜かれつを繰り広げたが、燃料セーブのため終盤は抑えの走りでゴールを迎えた。(写真=McLaren)
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まさかの同士討ちにチーム首脳、関係者も天を仰ぐ──最速マシンのレッドブルの死角は、シーズン序盤に頭を悩ませた信頼性の欠如ではなく、ドライバー間の度を過ぎた意地のぶつかり合い、だったのだろうか。接触によりリタイアしたセバスチャン・ベッテル(写真)は、自分がインサイドに飛び込み、先行していた矢先の接触であるとし、いっぽうトップから3位に落ちたマーク・ウェバーは、チームメイトが早めにステアリングを切ってきたと説明。双方口角泡飛ばす言い争い、にまでは(表面上)発展していないが、関係性の行方に注目が集まる。レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は「今日のジェンソン(バトン)とルイス(ハミルトン)は互いにスペースを与えながらレースをしていた。それこそ我々が(2人のドライバーに)求めていたことだ」。(写真=Red Bull Racing)
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今季最高位の予選5位を獲得したメルセデスのミハエル・シューマッハー(写真)。スタートでバトンを抜き一瞬4位を走るがすぐに逆転され、メルセデス勢は予選6位のニコ・ロズベルグとのタンデム走行に終始した。2強には突き放されたが、後続にも脅かされることなく、シューマッハー4位、ロズベルグ5位完走。(写真=Mercedes Benz)
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フェラーリはレッドブルやマクラーレン、メルセデスにまったく歯が立たず、中堅ルノー相手の日曜日を過ごした。これまでトルコで3勝しているフェリッペ・マッサは予選8位、フェルナンド・アロンソ(写真)に至っては同12位と低調。マッサはロバート・クビサと相対し、無難なレース運びで7位、アロンソは終盤ようやくビタリー・ペトロフを攻略し8位フィニッシュ。(写真=Ferrari)
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小林可夢偉(写真前)が今季3度目の予選トップ10に食い込み、10番グリッドから見事10位完走。BMW撤退後のザウバーにとって初ポイントをもたらした。ペドロ・デ・ラ・ロサ(その後ろ)は小林の後ろ11位でゴール。苦戦をしいられている今シーズン中盤以降に光明を見いだす2台完走となった。(写真=Sauber)
『第7戦トルコGP「最速チームの死角」【F1 2010 続報】』の記事ページへ戻る