
アブダビGP初代ウィナーとなったセバスチャン・ベッテル(右から2番目)。チームメイトのマーク・ウェバー(左)、チーム代表のクリスチャン・ホーナー(その隣)とともに今年4度目のレッドブル1-2フィニッシュに喜ぶ。3位は、第13戦イタリアGP以来の表彰台を獲得した新チャンピオン、ジェンソン・バトン(右)。(写真=Red Bull Racing)
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アブダビGP初代ウィナーとなったセバスチャン・ベッテル(右から2番目)。チームメイトのマーク・ウェバー(左)、チーム代表のクリスチャン・ホーナー(その隣)とともに今年4度目のレッドブル1-2フィニッシュに喜ぶ。3位は、第13戦イタリアGP以来の表彰台を獲得した新チャンピオン、ジェンソン・バトン(右)。(写真=Red Bull Racing)
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この週末、当初勢いはマクラーレンやブラウンにあるかと思われたが、レッドブル勢はガソリンを十分搭載してのぞんだ予選で2位ベッテル(写真)、3位ウェバーと好位置につけ、決勝ではベッテルが最初のピットストップでルイス・ハミルトンを抜き首位、ハミルトンのリタイアでウェバーが2位にあがり、今季4回目の1-2フィニッシュを達成した。最後の3レースで連覇し、これで今季6勝を記録したレッドブルは、コンストラクターズランキング2位で大躍進のシーズンに幕を下ろした。既にウィナーズサークルの常連のように感じるが、今季第3戦中国GPがチームにとっての初優勝であった。(写真=Red Bull Racing)
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新チャンピオンの覚醒。ジェンソン・バトン(写真)は、プラクティスでハミルトンとトップを争い、予選ではルーベンス・バリケロの後ろ、5番グリッドを獲得。レースではフロントウィングを破損したチームメイトを早々に抜き4位、ハミルトンのリタイアで3位にまで躍進。終盤、まさに目の覚めるようなペースで2位ウェバーを猛追し、王者の面目躍如たる走りっぷりを披露した。バトンは今季最多の6勝をマークし、追突されリタイアしたベルギーGPを除く全戦でポイントを取得。またブラウンはバリケロとともに8勝を記録、見事チーム発足初年度にダブルタイトルを手にした。(写真=Brawn GP)
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前王者の矜持。金曜、土曜とタイムシートのトップに顔を出し、予選Q3では後続に0.7秒もの大差をつけ今季4回目のポールポジションを獲得したハミルトン(写真)は、苦しいシーズンを最良のカタチで締めくくりたかった。しかしレースでは早々にブレーキトラブルが発生し、最初のピットストップでベッテルに抜かれ、ほどなくしてガレージへ戻りリタイアをきっした。2008年チャンピオンは、ハンガリー、シンガポールと2勝し、ドライバーズランキングでは5位。マクラーレンはマシンとヘイキ・コバライネンの不調に泣かされたが、コンストラクターズランキングでは僅か1点差でフェラーリを抑え3位となった。(写真=Mercedes Benz)
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ティモ・グロックの代役、という立場以上のパフォーマンスをみせた小林可夢偉(写真)。予選12番手から2ストッパー組を牽引し、ピットストップのタイミングで一時は3位を走行。デビュー2戦目で6位完走、早くも得点し、来季のシートにまた一歩近づいた。チームメイトのヤルノ・トゥルーリは若き日本人ドライバーの影に隠れこのレース7位。トヨタはフェラーリとBMWに挟まれたコンストラクターズランキング5位に終わった。(写真=Toyota)
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BMWザウバーは、ニック・ハイドフェルド(写真)の5位入賞でコンストラクターズランキング6位に躍進し、有終の美を飾った。2008年カナダGPで悲願の初優勝を遂げたのも今は昔。シーズン序盤からの苦戦が災いし、ミュンヘンの取締役会は今季終了後に撤退する決断を下した。なおチームは新オーナーのもと、来季出場に向けて準備を進めているが、既に来季グリッドは規定数に達しており、まだ先行きは見えない。(写真=BMW)
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フェラーリにとって2009年シーズンは苦悩の連続だった。新型「F60」に足を引っ張られ大苦戦、果てにはシーズン半ばに開発を放棄し、結果的にコンストラクターズランキング3位の座を1点の差でマクラーレンに譲ってしまった。さらにハンガリーではフェリッペ・マッサが不慮の事故に遭い、その代役探しにも難儀。エースのキミ・ライコネンとチームの蜜月はとっくに終わっており、ライコネンは契約を1年残しマラネロを離脱することとなった。一筋の光明は、来季ルノーから移籍してくるフェルナンド・アロンソの存在と、回復目覚ましいマッサといったところ。最終戦はライコネン12位(写真)、ジャンカルロ・フィジケラ16位完走。苦境に立たされながらもライコネンが善戦し勝ち取ったベルギーGPでの1勝が唯一の勝利となった。(写真=Ferrari)
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最終戦の舞台となったヤス・マリーナ・サーキット。中東産油国の威厳に満ちた、ウルトラモダンな新世代コースだ。(写真=Toyota)
『最終戦アブダビGP「それぞれの2010年に向けて」 【F1 09 続報】』の記事ページへ戻る