メルセデスのエンジンで走る環境探検船「PANGAEA号」
2009.09.25 画像・写真2009年8月末、横浜ベイサイドマリーナに環境探検船「パンゲア号」が来航した。で、パンゲア号っていったい何? 見学会の模様を写真で紹介する。

横浜ベイサイドマリーナに停泊する大きな帆船「パンゲア号」。これは地球規模のビッグプロジェクトの名前でもある。
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横浜ベイサイドマリーナに停泊する大きな帆船「パンゲア号」。これは地球規模のビッグプロジェクトの名前でもある。
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「パンゲアプロジェクト」とは、スイスの探検家マイク・ホーンさんが4年がかりで世界を周航し、若者に環境保護の重要性や自然資源保全に対する意識を伝えることを目的とした世界的冒険活動だ。
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2008年10月にヨーロッパをスタートした「パンゲア号」は、北米、南米、南極大陸、ニュージーランド、オーストラリアを経て、今回横浜にやってきた。
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マイク・ホーン氏。南アメリカ大陸単独横断を達成したほか、赤道周辺や北極などをエンジンつき乗り物や犬ぞりなしで踏破するなど、ヨーロッパでは有名な冒険家である。
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パンゲアプロジェクトの大きな目的のひとつ「青少年探検家プログラム」では、15歳〜20歳までの青少年がマイク・ホーン氏の遠征に参加し、教育機関の専門家や地元のガイドとともに、生き物や文化、環境について学ぶとともに、その経験を世界中の人々に伝えるという役目があたえられる。
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初めて日本を訪れたマイク・ホーン氏の第一声は、「日本に入国するのはとても大変だった」。「アジア圏でこのプロジェクトに参加していないのは日本だけ、もっとオープンになって、日本の人にもこのプロジェクトに参加してほしい」と語った。(船内のミーティングルームにて)
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マイク・ホーン氏とプロジェクトを支えるスタッフたち。かなりのイケメン揃い。この中には、これから大学に進学するという若者もいるから驚き!
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「パンゲア号」のボディサイズは、全長35m、全幅9m。マストの高さはなんと35m。10階建のマンションくらいの高さだろうか? ボディはリサイクル可能なアルミ製で、太陽光発電装置も設置されるエコ船だ。
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「パンゲア号」は、2基のディーゼルエンジンを搭載。アルミ製の船体と格納可能なキールによって、「海を行くSUV」として特徴づけられている。
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エンジンは、メルセデス・ベンツの最新クリーンディーゼル「ブルーテック」を2基搭載する。最高出力は、それぞれ440馬力を発生。燃料タンク容量は3万7000リッター! 水タンク容量は3000リッターを確保する。
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船内にある通信センター。最新鋭の通信設備が整っている。
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船内にあるとは思えない大きなキッチン。ヒーターまわりには料理中などに鍋が滑らないよう、工夫がされているとか。
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リビング。突然の揺れに対応するため、テーブルの淵がつかみやすくなっていたり、壁のいたるところに取っ手があったり……。
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スタッフの部屋。
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セールを出すには、大きな2つのウインチを4人掛かりで操作する。実際に体験してみたのだが、これが重くて、もう大変。
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日本にいる海のオトコ達とは何かが違う。全員、サングラスがよく似合う。
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デッキの一部には太陽電池パネル(長方形の茶色いパネル)が装備されている。マイク氏は、いずれセールすべてを太陽電池のシートにして、環境にやさしい船にしたいと話した。
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撮影のために、カメラマンは小さなボートで移動。お疲れさまです。
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風もほどほどで、天気にも恵まれたこの日は、まさにセーリング日和だった。
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パンゲア遠征に参加希望の青少年(!)は、マイク・ホーン氏のオフィシャルサイトへ。http://www.mikehorn.com/