ソニー、渋滞情報も見られるポータブルナビ「NV-U1」新発売
2007.02.27 自動車ニュース【カーナビ/オーディオ】ソニー、渋滞情報も見られるポータブルナビ「NV-U1」新発売
昨春、国内のカーエレクトロニクス市場から一時撤退したソニーが、PND=ポータブル・ナビゲーション・デバイス「NV-U1」(オープン価格)で復活する。
ソニーのPNDは、欧米では「NAV-U」(ナブ・ユー)の愛称で昨年から販売されているが、NV-U1は日本の市場のニーズに合わせて、国内専用にアレンジしたもの。ポイントは、測位性能の向上、簡単取り付け、渋滞対応力の3点だ。
■センサーで測位性能アップ
まず測位性能だが、「ポジションプラス」というハイブリッドポジショニングシステムを搭載した。
これは加速度センサーと気圧センサーでGPSの測位を補足するもの。
加速度センサーは、GPS非測位時の加減速GとGPS測位が途切れる直前のスピードを照合して計算することで、GPS非測位中にクルマが進んだ距離を予測し、気圧センサーはGPS非測位時のクルマの上下方向の変化を把握する。
これらにより、トンネルや地下道、ビル街、高架下、森の中など、GPS受信が安定しない場所でも、自車位置を正確に測位できるというわけ。とくに気圧センサーが加わったことで、例えばトンネル内が坂道や、木々に覆われた峠道などでも正確な測位が可能になった。
■取付は吸盤でピタッと
しかも、車速センサーやパーキングブレーキセンサーなどの配線は一切不要だから、取り付けに関して、専門知識は必要なし。付属のクレードルをプッシュ&回転(ロック)の動作で固定できる「ピタッと吸盤」でクルマに装着し、本体をクレードルに置くだけだから、誰でも約30秒の早業で装着できる。
電源はシガーライターと家庭用のAC、内蔵バッテリーの3方式。内蔵バッテリーはスタミナモード時、フル充電で連続約6時間の使用が可能だから、短距離のドライブならシガーライター電源を配線する必要もないし、クレードルから外して助手席や後部座席でルート設定などの操作が可能だ。
■渋滞も見られるPNDはソニーだけ
渋滞情報には、オプションのVICSビーコンユニットで対応した。ビーコンだからDRGS(ダイナミック・ルート・ガイダンス・システム)=渋滞回避ルート探索に対応。もちろん、文字情報、図形情報のほか地図上への渋滞表示もできる。
しかもビーコンユニットは、クレードルにワンタッチで装着可能。もちろん配線はいらない。渋滞情報に対応したPNDは、国内では初となる。
■不要なデータは持たない主義
充実した地図データも他の国内PNDに対する優位点だ。NV-U1は512MBのメモリーを内蔵していて、購入時は全国版の地図データと番地まで検索可能な住所データ、全国30万件の施設データが内蔵メモリーに収録されているのだが、ほかにエリア詳細版DVD-ROMも付属。
このDVD-ROMには、番地だけではなく号までピンポイントで検索可能な住所データと200万件の施設データを含むエリア詳細地図を、北海道・東北版/関東版/中部版/近畿版/中国・四国版/九州・沖縄版の6つに分けて収録していて、ユーザーの用途に応じてデータを拡張できるのだ。
■独自の“指コマンド”を採用
画面は4.3インチワイドでタッチパネルコントロールを採用。ボタンが大きくシンプルで見やすいメニューと、画面上に指で円を描いて地図の拡大/縮小、山を描いて帰宅ルート探索といった操作ができるジェスチャーコマンドの採用で、簡単操作を狙った。
発売は3月22日で、市場価格は6万円前後になる見込み。またオプションのVICSビーコンユニットNVA-VB6は2万円前後の価格が想定されている。
(文=石田 功)
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