いすゞと富士重工業、米国における合弁事業を解消
2002.12.21 自動車ニュースいすゞと富士重工業、米国における合弁事業を解消
いすゞ自動車と富士重工業は、アメリカでの両社の合弁会社「スバル・いすゞオートモーティブインク」(SIA)の、いすゞ保有の全株式を富士重工に譲渡し合弁を解消するとともに、SIAがいすゞ車の受託生産を行うことに関して正式に合意し、契約書を締結したと、2002年12月20日に発表した。
両社は1986年、合弁による米国現地生産の基本協定を締結し、翌年「ズバル・いすゞオートモーティブインク」を設立。1989年の操業開始以来、両社合わせて累計200万台以上を生産してきた。
今回の合弁解消の理由については、いすゞの北米市場向けSUVの販売不振からラインの稼働率が低下、生産設備の維持が困難となったため、とされる。2002年10月25日にいすゞの全持ち株の譲渡と合弁解消について、いすゞ、富士重工間で基本合意となり、SIAは2003年1月1日から富士重工の100%子会社「スバル・オブ・インディアナ・オートモーティブ・インク」として再出発することとなった。
今回の契約では、合弁解消に伴い発生する費用・損失のいすゞ負担分を勘案し、いすゞ保有の全株式1227株(所有割合49.0%)を富士重工に1ドルで譲渡することで合意。同時に、富士重工がいすゞ車の受託生産を行うことも決定し、いすゞがSIAで生産していた「ロデオ」「ロデオスポーツ」「アクシオム」を、2003年1月から年間約3万台生産することとなった。
なお、新会社の略称は従来通り「SIA」を使用し、引き続き永野正義取締役社長(富士重常務執行役員)が指揮をとる。
(webCG 永瀧)
「富士重工業」:
http://www.fhi.co.jp/index.html
「いすゞ自動車」:
http://www.isuzu.co.jp/
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