トヨタが新しい低燃費エンジンを開発
2014.04.14 自動車ニュース ![]() |
トヨタが新しい低燃費エンジンを開発
トヨタ自動車は2014年4月11日、ハイブリッド専用エンジンの開発で培った燃焼改良と損失低減技術を用い、世界トップレベルの高熱効率を実現する低燃費エンジン群を開発したと発表した。まずは、4月にマイナーチェンジする「トヨタ・パッソ」に搭載する。
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■まずは1.3リッターと1リッターのガソリンエンジンから
トヨタが開発・改良を進める高熱効率・低燃費エンジン群は、従来型比で10%以上の燃費向上を目指す。2015年までに全世界で合計14機種のエンジンを順次導入し、販売台数の約30%がこのエンジンになる予定。14機種にはガソリンの自然吸気エンジンのほか、同過給エンジン、ディーゼルエンジン、そしてハイブリッド専用エンジンが含まれている。
まず登場するのは1.3リッターガソリンエンジンと、ダイハツと共同開発した1リッターガソリンエンジン(いずれもポート噴射式)。両エンジンともハイブリッド専用エンジンに用いられているアトキンソンサイクルを採用しており、1.3リッターでは高圧縮比化(13.5)することで膨張比を上げ、排熱を抑制した。また、シリンダー内に強いタンブル流(縦回転の混合気の流れ)を生成する新形状の吸気ポートによって燃焼効率を高め、さらにクールドEGR(排出ガス再循環システム)や電動連続可変バルブタイミング機構(VVT-iE)などにより、燃焼改善と損失低減を追求することで38%という最大熱効率を達成。アイドリングストップ機能などとあいまって、従来型比約15%の燃費向上を実現したという。
1リッターエンジンでもタンブル流を生成する新形状の吸気ポート、クールドEGR、高圧縮比化(11.5)などによって37%の最大熱効率を達成し、従来型比で最大約30%の燃費向上を実現した。
(webCG)