クラリオン、自然対話型の最新ナビを発売
2014.05.15
自動車ニュース
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クラリオン、自然対話型の最新ナビを発売
クラリオンは2014年5月13日、次世代の音声認識技術「自然対話型音声認識」に対応したカーナビゲーション4モデルを発表した。
■発話によるナビ操作で、より使いやすく
2013年モデルからクラウド型音声対話ナビを本格投入したクラリオンが、さらに進化した2014年モデルを発売した。バリエーションはトップモデルが2DINサイズの「NX714」と200mmワイド版の「NX714W」、714系から若干内容を簡略化した「NX614」とそのワイド版「NX614W」だ。
714系と614系に共通するクラリオンならではの機能が「スマートアクセス機能」。これまでカーナビが本体内に収録していた検索に関する機能やデータを、サーバー側に持たせることでより理想に近いナビ操作が可能になるというもの。そのキモとなるのが自然対話型音声認識「Intelligent VOICE(インテリジェントボイス)」だ。
利用者の発話によってナビを操作する音声認識は安全の面からも理想の操作デバイスとされてきたが、これまでの技術では認識率が低く対応する語彙(ごい)も限られていたため、結局浸透するには至らなかった。クラリオンではGoogleの協力を得て同社の音声認識技術を活用し、カーナビにおける音声認識を一気に実用レベルまで高めることに成功した。
同時にGoogleのローカル検索を使うことで豊富かつ新鮮な情報が得られることも大きな利点となった。従来の音声認識と格段に異なるのは発話の内容で、あたかも会話するかのような感覚でサーバーとやりとりできる。定型文を覚える必要はなく、ごく自然な対話形式で目的地を探し出したり、電話発信したりすることが可能となる。またナビ側から提案を持ちかけ、それに応じて施設に立ち寄るといったことも会話だけで成り立つ。この機能はサーバーに置かれているため随時アップデートされている。
さらに、新しい検索方法としてイナゴ株式会社のスマートアシスタント技術「netpeople」を採用。対話する感覚で、ぐるなび、ホットペッパーグルメ、Yahoo! JAPAN等からレストラン情報を探せる「グルメ検索」の利用が可能となり、より検索対象の幅が広がった(一部有料となる予定)。
サーバーとの通信にはスマートフォンをテザリング接続することで高速通信を行うが、ナビとスマートフォンの間はBluetoothでHTML5データを送受信する方法をとるため、スマートフォンとナビをケーブル接続する必要がない。スマートフォンのOSに影響されることもないため、iPhoneでもAndroidでも利用可能だ(対応可能機種についてはクラリオンのホームページを参照のこと)。
以上の機能はNX714系でもNX614系でも同じ。両者で異なるのは地図の差分無料更新期間が3年か1年か、地デジの同梱(どうこん)アンテナが4本か2本か(あとわずかなAV関連)、DSRC対応の可否くらいである。
発売は6月初旬で、すべてオープン価格となる。
(文=尾澤英彦)
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