三菱電機、オーディオ&ナビの新製品を発売

2015.10.02 自動車ニュース 尾澤 英彦
「DIATONE SOUND. NAVI」のベースモデル「NR-MZ100」。
「DIATONE SOUND. NAVI」のベースモデル「NR-MZ100」。 拡大

三菱電機、オーディオ&ナビ「DIATONE SOUND. NAVI」の新製品を発売

三菱電機は2015年10月1日、ハイエンドオーディオ&カーナビゲーションシステム「DIATONE SOUND. NAVI」をフルモデルチェンジし、同年10月20日に発売すると発表した。

上級モデル「NR-MZ100PREMI」。
上級モデル「NR-MZ100PREMI」。 拡大
「ETC2.0サービス」に対応した車載器「EP-A015SB」。
「ETC2.0サービス」に対応した車載器「EP-A015SB」。 拡大

■高級オーディオの代名詞

DIATONE SOUND. NAVIは、高級カーオーディオをも凌(しの)ぐ高音質を提供するカーナビとして2012年に登場。以来ユニークな地位を確立してきたが、今回さらに磨きをかけた新商品「NR-MZ100」シリーズとして生まれ変わった。
新商品のラインナップは、ベースモデルの「NR-MZ100」と上級モデルの「NR-MZ100PREMI」の2モデル。希望小売価格はNR-MZ100が17万円、NR-MZ100PREMIは24万円(共に税抜き)となる。

NR-MZ100シリーズの訴求ポイントは3点。これまで以上の「高音質」「映像の美しさ」「カーナビ機能の充実」を改良点に掲げている。
まずオーディオ。従来モデルもカーナビの概念からすれば並外れた高音質で音楽ファンから支持されてきたが、ニューモデルではさらに高音質化を推し進めた。そのひとつが音の透明度。音楽信号からノイズを徹底的に排除することをS/N比というが、メーカーの説明によれば、星空にたとえた場合、普通のナビでは2等星が見える程度のS/N比が、従来型では6等星、新型では10等星が見えるほどの透明感と説明している。
高音質の創出のために投入した新技術は、通常車載機には使わない高級D/Aコンバーターの使用、ドライバーの耳に音が同時に到達するようスピーカー1個単位で時間調整ができる新方式の「マルチウェイ・タイムアライメント」を採用するなど、枚挙にいとまがないほど。
NR-MZ100PREMIは、さらにこの調整領域で高度な追求ができる仕様になっていると理解すればよい。両モデルともハイレゾ音源にも対応している。

■ナビ機能も大幅進化

音だけでなく「ひと目でわかる差別化」にも重点を置いている。ひとつが外光の反射を抑えたモニターの採用で、高コントラスト化により直接光が入り込みやすい昼間でも画面を見やすくしただけでなく、同社液晶テレビに採用されているREAL技術を投入したことでDVD、地デジの映像も高画質に再現する。
ナビ画面も同様に見やすく、新デザインの地図に加え、地図上の文字サイズを変更できるようにしたり、ショートカットキーにより即座にほしい機能を表示したりするなど、使い勝手も高めている。交差点案内における拡大図の段階的変化や、目的地のピンポイント案内(最終地点まで案内すること)など、案内機能の改善も図られている。地図縮尺の変更などにスマートフォンと同じ操作法(ピンチイン/ピンチアウトなど)を採用した点も新しい。

スマホを利用してWi-Fi接続することも可能になった。三菱電機が提供するクラウドサービス「DriveConnect」と連携させれば「ぐるなび」などのウェブ情報を取り込むことができる。また、通信を使ったリアルタイムな渋滞情報の取得も可能。とにかくナビ機能に関して従来モデルは貧弱だっただけに、ナビの機能はすべてが今日レベルに引き上げられたといって過言ではない。

■ETC車載機との接続も

今回、ETC機能に加えて各種道路情報が受け取れる「ETC2.0サービス」に対応した車載器「EP-A015SB」(オープン価格)も同時期に発売される。
ETC2.0サービスとは従来のITSスポットサービスに代わる新サービス。当面は主に高速道路の渋滞回避支援のための情報や、進行方向で起きた積雪情報を静止画で案内して注意を呼びかけるなど、安全運転や災害時の支援をする。これをETC機器に組み込んだのがETC2.0車載機で、上記カーナビと連携できるので、さまざまな運転支援を画面上あるいは音声で受けることができる。

(文=尾澤英彦)

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