ブリヂストン、2017年も世界最高峰のソーラーカーレースに協賛
2017.06.05 自動車ニュースブリヂストンは2017年6月5日、冠スポンサーを務めるソーラーカーレースの「2017ブリヂストンワールドソーラーチャレンジ」について、記者説明会を行った。
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オーストラリア大陸を3000kmにわたって縦断
ブリヂストンワールドソーラーカーチャレンジとは、今年で30周年を迎える世界最高峰のソーラーカーレースである。大学生を中心とした世界中の若手エンジニアが、スタート地点のダーウィンからゴール地点のアデレードまで、オーストラリア大陸を3000kmにわたって縦断する。1999年大会までは3年に1度、その後は2年に1度開催されており、2017年は10月8日~15日にかけて行われる。
クラス区分は、スピードを重視してドライバー1人でゴールまでの速度を競う「チャレンジャークラス」と、ドライバー1人に加えて乗員1人以上が乗車できる車両でエネルギー効率や実用性を競う「クルーザークラス」、さらにこれらの条件を満たさない車両でも参加できる「アドベンチャークラス」がある。
ブリヂストンは2013年大会から冠スポンサーを務めるだけでなく、タイヤサプライヤーとしても参戦。2017年大会では東海大学や工学院大学、さらに海外の大学など計11チームに、ソーラーカー専用のエコタイヤ「エコピアwithオロジック」を供給する。限られた電力で長距離を走り切る低燃費性能と、タフな路面で求められる耐久性能を重視して開発されている。
説明会では、東海大学チームの総監督であり、東海大学 工学部 電気電子工学科教授の木村英樹氏がプレゼンテーションを行った。
東海大学チームは、1993年に大会初参戦。その後1996、2001、2009、2011、2013、2015年と計7回出場し、2009年と2011年大会では優勝した強豪チームで、2015年大会もチャレンジャークラスで3位に入っている。また、参加チーム中唯一、パーツサプライヤーも含めてオールジャパン態勢で参戦している。
参戦車両は「Tokai Challenger(トウカイ チャレンジャー)」で、ボディーには東レの高強度、高弾性、軽量な炭素繊維「トレカ」を採用。炭素繊維を用いたレーシングカーのボディー開発などで実績がある東レの子会社、東レ・カーボンマジックが設計・製作を担当する。
発電を担う太陽電池は、パナソニック製の高効率モジュール「HIT」を搭載。世界トップレベルの変換効率や、高温環境下でも発電効率が落ちない信頼性を特徴とする。
さらに走行用モーターには、ミツバ製モーターを採用。電磁石の鉄芯に磁気変換効率に優れたアモルファス箔積層コアを用いるなど、こちらも高効率がうたわれている。また、チェーンやギアを介した際のエネルギーの摩擦損失を防ぐため、モーターが直接タイヤを駆動している。
2017年大会では大きなレギュレーション改定が行われ、太陽電池の面積が2015年大会の6平方メートルから4平方メートルに変更になるなどしたが、これら技術のブラッシュアップや車両の空力性能向上などにより、2015年大会参戦車両と同等の性能が確保できたという。新型車両は2017年8月にお披露目される予定。
(webCG)
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