BASFが自動車のカラートレンド予測を発表

2017.06.14 自動車ニュース
 
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独BASFの日本法人であるBASFジャパンは2017年6月14日、3~5年後の自動車のカラートレンド予測を発表した。

BASFジャパン コーティングス事業部 執行役員のトーマス・グミュール氏は、BASFの事業内容について説明した。
BASFジャパン コーティングス事業部 執行役員のトーマス・グミュール氏は、BASFの事業内容について説明した。拡大
カラートレンド予測に関するプレゼンテーションを行ったBASFジャパン コーティングス事業部 カラーデザインセンター アジア・パシフィック チーフデザイナーの松原千春氏。
カラートレンド予測に関するプレゼンテーションを行ったBASFジャパン コーティングス事業部 カラーデザインセンター アジア・パシフィック チーフデザイナーの松原千春氏。拡大
「コレクティブボディー」の考え方に基づいて予想されたトレンドカラーの一部。
「コレクティブボディー」の考え方に基づいて予想されたトレンドカラーの一部。拡大
こちらは「フルーイドグリッド」に基づいたトレンドカラーの一部。「コレクティブボディー」のものに比べると鮮やかなものが多い。
こちらは「フルーイドグリッド」に基づいたトレンドカラーの一部。「コレクティブボディー」のものに比べると鮮やかなものが多い。拡大

BASFは自動車用塗料のほかに、化学品や医薬品、石油・ガスなども手がける総合化学メーカーである。毎年、カラーデザイナーが世の中の動きや最新のファッション、政治的、経済的、社会的な出来事がどのように“色”に対して影響を及ぼすかを分析し、数年後の自動車のカラートレンドの予測発表を行っている。

2017-2018年のグローバルにおけるカラートレンドのメインテーマは「Translucid(トランスルーシッド)」で、“透明と不透明の間”という意味がある。スマートフォンが普及した現在では、多くの人が透明なガラスのスクリーンを通して情報を発信/受信しているが、その情報の多くは本当かどうかわからない。この“グレーゾーン”のような状況が長く続くことで、人々は徐々に情報の透明性や、デジタルデータではない実体のあるものを求めるようになるという。

この大きなテーマの下に2つの潮流があり、そのひとつが「Collective Body(コレクティブボディー)」である。これはデジタルテクノロジーの進化が人々の身体に良好な影響を与え始めているという意味があり、健康状態を常にモニターするシステムや、デジタル技術を利用して言語の不自由な人が他者とコミュニケーションがとれるシステムなどが普及することで、以前に比べて豊かな暮らしが送れるようになりつつある。この流れをもとに導き出されたトレンドカラーには、柔らかな色調で温かみのあるやさしいグレー、高い透明性を備えより主張するレッド、存在感のあるダークグレーなどがある。

もう一方は「Fruid Grid(フルーイドグリッド)」。こちらは、世界の基軸は実際の距離や空間、時間によらない、新しい基準や体系を持ち始めているという意味がある。具体的には、ネットワークシステムの発展による住環境の変化やそれに伴って発生するビッグデータ、さらにそのビッグデータを活用した自動運転の実現などがある。この流れに基づいたトレンドカラーには、莫大なデータやデジタル技術を示し立体的な輝きを持つダークカラーや、スピード感を象徴する透明性の高い鮮やかなカラーなどがあるという。

アジア・パシフィック地域におけるカラートレンドのテーマは、解放という意味を持つ「Unbound(アンバウンド)」。ミレニアル世代の若者たちが、旧態依然とした慣習やシステムにとらわれない自由な発想を持ち始めていることを表したもので、具体的なトレンドとしては質感の高い洗練されたカラーや、ユニークな創造性を反映したというパールホワイトがある。

アジア・パシフィック地域のトレンドには、中国や新興国の状況が色濃く反映されており、日本に限ると少し異なる傾向を持っている。今日の社会状況を鑑みて、日本の人々はしっかりとした安定感、安心感を求める方向にある。そのため、ネイビーブルーやディープレッド、ダークグレーといった、自動車のボディーカラーとしての基本に立ち返った色が再注目されている。

(webCG)

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