モーガン・プラスシックス ツーリング(後編)
2020.07.16 谷口信輝の新車試乗 「僕がこんな気持ちになるなんて、めったにないですよ!」と、百戦錬磨の谷口信輝も思わず笑顔に。英国生まれのスポーツカー「モーガン・プラスシックス」ならではの魅力とは?気になる点もあるにはあるが
「乗り始めた直後は軽く見くびっていたのに、ペースを上げるとエンジンとシャシーのパフォーマンスが驚くほど高いことに圧倒される」と谷口信輝が評したモーガン・プラスシックス。後編でも、まずはそのワインディングロードでの印象を語ってもらうことにしよう。
「前編でも言いましたが、ターンインの姿勢をつくるのにはちょっと時間がかかるんです。最初にステアリングを切り込むと、サスペンションの遊び分が軽く沈み込んで荷重をしっかりと支えてくれる態勢になるんですが、そうなるまでに必要な時間が最新のスポーツカーに比べると長め。だから、コーナーに進入するときは少し早めに態勢をつくってあげる必要があります。でも、一度この態勢ができてしまえばその後の挙動は安定しているし、前後のグリップバランスもいいので安心感は高い。タイヤのグリップにも文句はありません」
「まあ、唯一の心配事はブレーキがフェードするんじゃないか思ったことですが、実際にはフェードしませんでしたし、いまあらためて見てもブレーキは意外とごっついのが付いているんですね。見直しました。あとは、もしかしたら高速域での直進性があんまりよくないんじゃないかと思いましたが、これはあくまでも直感みたいなもの。実際に試したわけではないので、はっきりとはわかりませんね」
コーナリングの話題はいったん置いて、モーガン・プラスシックスの成り立ちを谷口に観察してもらうことにした。
「クルマのプロポーションは典型的なロングノーズ・ショートデッキですが、運転しているとあまりロングノーズって感じがしないんです。つまり、ノーズが長いというよりは運転席の位置が極端に後ろ寄りで、まるで後輪の上に座っているみたいなレイアウト。この影響でステアリングシャフトはかなり長いんじゃないでしょうか。ステアリングの中立付近の感触があいまいなのは、この辺に理由があるのかもしれませんね」
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