フォルクスワーゲン・ゴルフRアドバンス(後編)
2025.09.14 ミスター・スバル 辰己英治の目利き 万能ハッチバック「フォルクスワーゲン・ゴルフ」をベースに、4WDと高出力ターボエンジンで走りを徹底的に磨いた「ゴルフR」。そんな夢のようなクルマに欠けているものとは何か? ミスター・スバルこと辰己英治が感じた「期待とのズレ」とは?“ご先祖さま”と比べると……
辰己さんにとってゴルフRといえば、その前身にあたる「R32」で受けた強いインパクトが、今なお鮮烈なようだ(前編参照)。R32はゴルフのボディーに排気量3.2リッターの自然吸気(NA)V6エンジンを無理やり詰め込んだエボモデル。対してゴルフRは、排気量2リッターの4気筒ターボと心臓が大きく違う。……が、どうやら違いはパワートレインだけの話ではなさそうである。
――乗り味自体は穏やかですね。同乗していても“激しさ”はあまり感じません。
辰己:スポーツモデルとしてはちょっと刺激が足りないかな。とはいえエンジンも十分トルクが出ているし、一般的な水準でいえば、十分にスポーティーですが。
――操縦性はいかがでしょう?
辰己:旋回性がいいね。すごくいい。以前乗った「GRカローラ」との違いはそこにあるといっていいでしょう。GRカローラは安定方向にこだわっている、ゴルフRほど曲げていかない。いっぽうゴルフRはグイグイ曲げていきますよね。すごく曲がる。R32はもっと安定方向だった。こんなに曲がる感覚はなかったなあ。
――R32時代とはキャラクターも違うんでしょうか?
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