ベントレー・コンチネンタルGTCスピード(後編)
2025.07.24 谷口信輝の新車試乗 新開発の電動パワートレインを搭載する「コンチネンタルGTCスピード」に、谷口信輝が試乗。他の高性能ラグジュアリーカーでは得がたい、このクルマならではの走りについて語る。走りのプロもほれぼれ
前編では、雨の箱根で試乗した新型ベントレー・コンチネンタルGTCスピードをとにかく褒めちぎった谷口信輝。その後編は、新型の“キモ”といっても差し支えのないプラグインハイブリッドパワートレインの印象についてまずは語ってもらおう。
「いま、箱根のまあまあの急坂を上っていますが、エンジンはかかることなく、モーターのチカラだけで走っています。なかなかやりますねえ、このモーター」
このとき、谷口はハイブリッドモードで走行していたが、新型コンチネンタルGTCスピードは、バッテリー残量が十分にあると判断すれば、積極的にモーター走行を選択するようにしつけられているようだ。
「いま、たぶん3割か4割くらいまでスロットルペダルを踏み込んでいますが、それでもエンジンがかからないって、本当にスゴイですね」
すると同乗していたスタッフが「これってEVモードだからじゃないですか?」と疑問を呈したが、谷口が「じゃあ、ちょっと強めにスロットルペダルを踏んでみましょうか」と言って右足に力を込めると、4リッターV8ツインターボエンジンが瞬時に始動し、あくまでも負荷が小さかったからモーターのみで走っていた事実が明らかになった。
「うーん、エンジンがかかるところは、もうちょっとつながりがスムーズなほうがうれしいですよね。『トヨタ・プリウス』なんかは、エンジンがかかっても止まってもまるで気づかないじゃないですか。あのくらい滑らかでも、よかったですよね」
これは谷口がコンチネンタルGTCスピードに対して放った初めてのネガティブコメントだったが、その直後には「でも、エンジンで走っているか、モーターで走っているかをみんなが隠そうとするなか、逆に隠そうとしないところもなかなか面白いですよね」と語ってフォローしたくらい、谷口はベントレーに心酔している様子だった。
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