千原ジュニア&藤本美貴も絶賛 パイオニアが新製品「NP1」を発表

2022.02.10 自動車ニュース webCG 編集部
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パイオニアNP1
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パイオニアは2022年2月10日、新開発の“ドライビングパーソナル音声AI”を搭載する新たなコネクテッドデバイス「NP1」を発表した。同日に予約受け付けを開始し、同年3月2日に発売する。

「NP1」のテレビCMから。クルマのフロントガラス上面に設置されたNP1と、千原ジュニアさんが音声のみでやりとりしている。
「NP1」のテレビCMから。クルマのフロントガラス上面に設置されたNP1と、千原ジュニアさんが音声のみでやりとりしている。拡大
パイオニアが開発したモビリティーAIプラットフォーム「パイオマティクス」の動作イメージ。今後同社は、このプラットフォームを活用してさまざまな新サービスを生み出し、ユーザーに豊かなカーライフを提供していくという。
パイオニアが開発したモビリティーAIプラットフォーム「パイオマティクス」の動作イメージ。今後同社は、このプラットフォームを活用してさまざまな新サービスを生み出し、ユーザーに豊かなカーライフを提供していくという。拡大
モビリティーAIプラットフォーム「パイオマティクス」の概念図。パイオニアは、端末とクラウドの両方を自社開発できる点が、ライバルに対する大きな強みと主張する。
モビリティーAIプラットフォーム「パイオマティクス」の概念図。パイオニアは、端末とクラウドの両方を自社開発できる点が、ライバルに対する大きな強みと主張する。拡大
「パイオマティクス」はオープンなプラットフォーム。技術は社外のパートナー企業にも開示され、今後さまざまなサービスに利用されることになる。
「パイオマティクス」はオープンなプラットフォーム。技術は社外のパートナー企業にも開示され、今後さまざまなサービスに利用されることになる。拡大
タレントの藤本美貴さんと千原ジュニアさんも発表会に参加。まずは会場の外に駐車しているクルマから「NP1」の「ドライブコール」機能を使って、来場者にメッセージを送った。
タレントの藤本美貴さんと千原ジュニアさんも発表会に参加。まずは会場の外に駐車しているクルマから「NP1」の「ドライブコール」機能を使って、来場者にメッセージを送った。拡大
千原ジュニアさん(写真右)が「NP1」の機能のなかで最も感心したのは「駐車異常通知」。「日ごろはセキュリティーの甘い旧車に乗っているので、こうした“見守り機能”があると非常に安心できます」。
千原ジュニアさん(写真右)が「NP1」の機能のなかで最も感心したのは「駐車異常通知」。「日ごろはセキュリティーの甘い旧車に乗っているので、こうした“見守り機能”があると非常に安心できます」。拡大
パイオニアの矢原史朗社長。「この2022年2月10日が、(NP1やパイオマティクスの発表日としてだけでなく)新生パイオニア復活ののろしを上げた記念すべき日として記憶されればうれしい」と述べ、会を締めくくった。
パイオニアの矢原史朗社長。「この2022年2月10日が、(NP1やパイオマティクスの発表日としてだけでなく)新生パイオニア復活ののろしを上げた記念すべき日として記憶されればうれしい」と述べ、会を締めくくった。拡大

まるで優秀な同乗者

パイオニアNP1は、画面を見たりタッチしたりすることなく音声だけで使えるカーナビ機能や、クラウド録画によるドライブレコーダー機能などを搭載する、新開発のコネクテッドデバイス。「ドライブ環境を革新するドライビングパートナー」とうたわれている。

パイオニアによれば、近年は車載機器の著しい進化にともないドライバーが車内で接する情報量が増加。目や手を使った機器の操作や情報の確認がドライバーに大きな負荷を与え、ストレスの原因になっている。その点NP1は、ドライバーや車両の状況を把握しながら今後の行動を予測し、必要な情報を最適なタイミングでドライバーに音声で伝えるモビリティーAIプラットフォーム「Piomatix(パイオマティクス)」の働きにより、前述の問題を解消し、安心・安全・快適な運転を実現できるという。

NP1の主な機能と特徴は、大きく分けて以下の5つ。

(1)音声だけで操作・案内する「スマート音声ナビ」 
操作は、行き先や周辺施設などの情報を音声でNP1に伝えるだけ。ルート情報や検索結果なども音声で案内される。米国Cerence社の自然対話型音声認識エンジンと、よく行く場所など自動保存される情報を活用することで、あいまいな表現でもスムーズに目的地を呼び出して設定することが可能。「助手席で誰かが教えてくれているような分かりやすい案内」がセリングポイントとされている。また、同社が展開するカロッツェリアブランドの「サイバーナビ」と同様、通信を使ったリアルタイムな交通情報と蓄積したプローブデータを利用してルート探索を実施。時刻や曜日により変化するETCの割引料金も反映される。

(2)映像をクラウド上にも保存する「クラウドドライブレコーダー」
前方用と車内・後方用の2つのカメラを搭載。録画映像は、通常時にSDカードに保存されるほか、衝撃検知時やユーザーの音声や手動による操作時にはクラウドへの自動保存も行う。録画した映像はスマートフォンでも確認できる。駐車中に衝撃を検知した場合に録画する「駐車異常通知」機能や、美しい景色や車内の様子など残しておきたい場面を音声だけで撮影・録画できる機能、トラブルになりそうな後方車の接近を通知する「後続車異常接近通知」機能も搭載している。

(3)車室内をオンライン化する「クルマWi-Fi」 
車内向けインターネット接続サービス「docomo in Car Connect」を別途契約することで、LTEデータ通信を定額・通信量制限なしで利用可能。スマートフォンやタブレット端末は最大5台まで接続でき、動画・音楽などのストリーミング再生やオンラインゲームなどのコンテンツを車内で楽しめるようになる。

(4)新機能の追加やアップデートにより常に最新のカーライフを提供する「もっとカーライフ++」 
NP1の発売時に新しいドライブコミュニケーションツール「ドライブコール」機能と、運転が楽しくなる情報を届ける「ドライブトピック」機能を搭載。2022年春には「Amazon Alexa」の音声アシスタントも利用可能となる見込み。また「ドライブコール」機能では、端末に備わるカメラとマイクを利用し、スマートフォンを介して車外の人とのリアルタイムな情報共有が可能。例えば、道に迷った時に同乗していない家族や友人に道案内してもらったり、運転が心配な家族の運転を車外から見守ったりするなどのコミュニケーションをとることができる。NP1はOTA(Over The Air)で新機能を追加、アップデートすることが可能で、ドライバーの運転スタイルを学習しながら最適なデバイスへと進化する。

(5)スマートフォン専用アプリケーション「My NP1」 
おすすめの使い方や新機能の追加情報、録画映像の確認、端末の各種設定など、「NP1」をより便利に使えるようなるスマートフォン専用アプリケーションが用意される。NP1は音声のみで使えるカーナビ機能を特徴のひとつとしているが、スマートフォンの画面で目的地検索やルート案内を確認することもできる。

発表会の会場には、製品のテレビCMに出演するタレントの藤本美貴さんと千原ジュニアさんも来場。トークセッションのなかで、「スマート音声ナビは、指示のタイミングがあまりにも絶妙で驚きました」(藤本さん)、「(NP1のコミュニケーション能力が高いので)使っていると、クルマに乗っている仲間がひとり増えた感じがする。ドライバーの視界をじゃますることもないし、本当におすすめです」(千原さん)などと、その使い勝手を絶賛した。

またパイオニアの矢原史朗 代表取締役兼社長執行役員は、現在は四輪車向け製品のほかに二輪車向けのアイテムも開発中であるとコメント。グローバルで保有台数15億台におよぶ四輪車と同7億台の二輪車を見据えてビジネスを展開していくなどと、今後の見通しを示した。

(webCG)

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