【F1 2024】第3戦オーストラリアGPでサインツJr.今季初優勝、フェラーリ1-2フィニッシュ
2024.03.24 自動車ニュースF1世界選手権第3戦オーストラリアGP決勝が、2024年3月24日、オーストラリアはメルボルンにあるアルバートパーク・サーキット(5.278km)を58周して行われた。
レース開始早々、3戦連続・通算35回目のポールポジションからスタートしたレッドブル・ホンダRBPTのマックス・フェルスタッペンにまさかのブレーキトラブルが発生。3冠王者は2022年のオーストラリアGP以来となるリタイアを喫した。
今季2連勝中だったフェルスタッペン不在のコースで快調に飛ばしたのが、フェラーリのカルロス・サインツJr.。前戦サウジアラビアGPを虫垂炎で欠場したスペイン人ドライバーが、力強い走りで真っ先にチェッカードフラッグを受けた。キャリア3勝目。前回優勝した2023年のシンガポールGP同様、レッドブル&フェルスタッペンの連勝を止めたことになる。
2位はフェラーリのシャルル・ルクレール。この週末は、病み上がりのチームメイトにお株を奪われたものの、スクーデリアにとって2022年開幕戦バーレーンGP以来となる1-2フィニッシュに貢献した。またレースのファステストラップも記録した。
3位はマクラーレン・メルセデスのランド・ノリス。3番グリッドからスタートし、ピットストップの作戦から一時はチームメイトのオスカー・ピアストリに先行を許すも、ペースの速さからチームオーダーで前に出てフェラーリを脅かした。
母国で表彰台を逃したピアストリは4位フィニッシュ、レッドブルのセルジオ・ペレスは、戦列を去った僚友の穴を埋めることができず5位だった。
予選で不発だったアストンマーティン・メルセデスのフェルナンド・アロンソは4つポジションを上げて6位でゴール。そのアロンソを僅差で追っていたメルセデスのジョージ・ラッセルは最終周でクラッシュし、レースはバーチャルセーフティーカーで幕を閉じた。
アストンマーティンのランス・ストロールは2つポジションアップの7位。RBホンダRBPTの角田裕毅は8位でフィニッシュし今季初入賞を果たした。中団勢の激しい争いのなか、値千金の予選8位からしぶとく入賞圏内にとどまり続けた結果だった。
9位ニコ・ヒュルケンベルグ、10位ケビン・マグヌッセンとハース・フェラーリがポイント圏内最後におさまり、2022年オーストリアGP以来のダブル入賞にチームもわいた。
以下、11位アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ・メルセデス)、12位ダニエル・リカルド(RB)、13位ピエール・ガスリー(アルピーヌ・ルノー)、14位バルテリ・ボッタス(キック・ザウバー・フェラーリ)、15位ジョウ・グアンユー(キック・ザウバー)、16位エステバン・オコン(アルピーヌ)、17位ラッセル(メルセデス)が完走した。
ドライバーズチャンピオンシップの上位5人は、1位フェルスタッペン51点、わずか4点差で2位にルクレール(47点)が迫ってきた。3位に落ちたペレスは46点、4位サインツJr.40点、5位ピアストリ28点。
コンストラクターズチャンピオンシップは、1位レッドブル97点、2位フェラーリ93点とこちらも僅差。3位マクラーレン55点、4位アストンマーティン27点、5位メルセデス26点と続く。
次の第4戦は、初の春開催となる鈴鹿サーキットでの日本GP。決勝は4月7日に行われる。
【追加更新】
レース後、アロンソにペナルティーが科され、6位から8位に降格した。アロンソはわざとペースを落として走ったことで、背後から猛追を仕掛けていたラッセルのクラッシュを誘発させたことが疑われていた。
データ検証や両ドライバーへのヒアリングを済ませたレーススチュワードは、アロンソのドライビングを「潜在的に危険」と判断し、ドライブスルー相当の20秒を加算した。
この結果、ストロールは6位、角田は7位に1つずつ繰り上がった。またコンストラクターズランキングでは、4位メルセデス26点、5位アストンマーティン25点と、順位と点数が変わった。
(文=bg)
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