トヨタがクルマ文化の成熟につながる取り組みを紹介【オートモビル カウンシル2024】
2024.04.12 自動車ニュース![]() |
トヨタ自動車は2024年4月12日、自動車イベント「オートモビル カウンシル2024」(会期:4月12日~14日)の会場に、「トヨペット・クラウンRS」のレストア車など3モデルを展示した。
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トヨタは今回、架空の研究所「トヨタ クルマ文化研究所」を設立したという想定でブースを出展。あいさつに立った布垣直昭 トヨタ博物館館長は、「日本は自動車ビジネスでは確固たる地位を築いたが、文化的にはまだまだ成熟しているとはいえない。そうしたクルマ文化を日本に広め、根づかせることにつながれば」と、その取り組みの目的を説明した。
その具体的な策としてまず挙げられたのは、「古いクルマに関心はあっても、乗ることに距離を感じている人」を対象とする、旧車のレンタカーサービス「Vintage Club by KINTO」。1973年型「セリカ」や1982年型「ソアラ」など12種類がラインナップされる特選旧車のうち、1988年型の初代「トヨタMR2」が会場に展示された。
2つ目は、「マイカーに長く乗り続けたい人」へのアプローチ。トヨタは2019年以来「GRヘリテージパーツプロジェクト」と銘打ち、「2000GT」「カローラレビン」「スープラ」などのパーツを復刻。その数はいまや180品番におよぶ。会場に置かれたEVコンバージョンモデル「AE86 BEV Concept」は、そうした活動の象徴とのことである。
さらにもうひとつのトピックは、ヘリテージを未来に生かすという「トヨタの本気のレストレーション」。経年劣化した「トヨペット・クラウンRS」を題材に、各部署の優秀な人材の力を集結して「クルマ屋であるトヨタが妥協のないレストアをするとどうなるか」を実践したという。
その結果として仕上がったのがブース中央に置かれた初代クラウン。この活動を通じ、現代のスタッフに先人の苦労や技術を伝承するという人材育成上のメリットも得られたと、関係者は胸を張る。
このように、単一ではなくさまざまな活動に意欲を見せるトヨタ。文化的な事業はビジネス的な成果に必ずしも直結しないものの、その“芽”につながる活動として今後も継続していきたいとのことだった。
(webCG)
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