【F1 2024】第11戦オーストリアGPでメルセデスのラッセル今季初V フェルスタッペンとノリスは接触で優勝争いから脱落
2024.07.01 自動車ニュースF1世界選手権第11戦オーストリアGP決勝が、2024年6月30日、オーストリアのレッドブル・リンク(4.318km)を71周して行われた。
レース中盤までトップを快走したのはレッドブル・ホンダRBPTのマックス・フェルスタッペン。しかし2度目のタイヤ交換に手間取ると余裕がなくなり、マクラーレン・メルセデスのランド・ノリスとの僅差の優勝争いが繰り広げられることとなった。手に汗握る白熱の戦いは、接触にまで発展。タイヤをパンクさせた2台はともに緊急ピットインを余儀なくされた。
上位2台の脱落でトップに躍り出たのは、メルセデスのジョージ・ラッセル。そのままの順位でチェッカードフラッグを受け、2022年サンパウロGP以来となるキャリア2勝目を飾った。
2位はマクラーレン・メルセデスのオスカー・ピアストリ。レース終盤、ハードタイヤを履く首位ラッセルに対し、ミディアムタイヤで奇跡の初優勝を狙ったが届かず。予選では、トラックリミット違反でベストタイムを抹消され7位に終わっていただけに、その失敗さえなければと悔やまれる結果となった。
3位はフェラーリのカルロス・サインツJr.。この週末を含め、ここ数戦は苦しい戦いが続いていたスクーデリアだったが、漁夫の利を得て表彰台を獲得した。
メルセデスのもう1台、ルイス・ハミルトンが4位でゴール。フェルスタッペンは、接触の10秒ペナルティーを科されながらも5位となった。
ハース・フェラーリは、ニコ・ヒュルケンベルグが6位。レッドブルのセルジオ・ペレスを7位に挟み、ケビン・マグヌッセンも8位に入り、値千金のダブル入賞を果たした。
RBホンダRBPTのダニエル・リカルドが9位でフィニッシュし、今季3度目のポイント獲得。アルピーヌ・ルノーのピエール・ガスリーは4戦連続入賞となる10位でレースを終えた。
以下、11位シャルル・ルクレール(フェラーリ)、12位エステバン・オコン(アルピーヌ)、13位ランス・ストロール(アストンマーティン・メルセデス)、14位角田裕毅(RB)、15位アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ・メルセデス)、16位バルテリ・ボッタス(キック・ザウバー・フェラーリ)、17位ジョウ・グアンユー(キック・ザウバー)、18位フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)、19位ローガン・サージェント(ウィリアムズ)、20位ノリス(マクラーレン)と全車が完走した。
なお前日に開かれた23周のスプリントでは、フェルスタッペンが優勝し今年3戦3勝。2位ピアストリ、3位ノリス、4位ラッセル、5位サインツJr.、6位ハミルトン、7位ルクレール、8位ペレスまでが入賞しポイントを獲得した。
ドライバーズチャンピオンシップのトップ5は、1位フェルスタッペン237点、2位ノリス156点、3位ルクレール150点、4位サインツJr.135点、5位ペレス118点と続く。
コンストラクターズチャンピオンシップは、1位レッドブル355点、2位フェラーリ291点、3位マクラーレン268点、4位メルセデス196点、5位アストンマーティン58点といった上位の顔ぶれとなる。
3連戦の3戦目、第12戦イギリスGP決勝は、7月7日に行われる。
(文=bg)
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