三菱が「アウトランダー」を大幅改良 新バッテリー採用で100kmを超えるEV走行換算距離を実現
2024.10.09 自動車ニュース 拡大 |
三菱自動車は2024年10月9日、プラグインハイブリッド車「アウトランダー」を大幅改良し、同年10月31日に発売すると発表した。
現行の三菱アウトランダーは2021年にデビュー。今回が初の大幅改良であり、「洗練」と「上質」に重きを置いて正常進化を図っている。
プラグインハイブリッドパワートレインのリチウムイオンバッテリーを刷新し、容量を約13％増の22.7kWhに拡大。WLTCモード計測によるEV走行換算距離は「M」グレードで106km（これまでは87km）、その他のグレードでは102km（同じく83km）と約20kmの伸長を実現したほか、システム全体の最高出力も約20％アップしている。またアクセル操作時のトルク特性をマイルドにし、車両挙動の安定化を図っている。
シャシーのセッティングも変更しており、サスペンションのチューニングを見直すとともに新開発タイヤを採用。電動パワーステアリングのアシスト力最適化と出力向上に合わせたS-AWCの制御変更によって旋回中の安定性を強化している。
エクステリアではフロントのアッパーグリルをフラットなデザインに変更し、前後のスキッドプレートをより立体的なデザインに変えつつカラーリングをチタニウムグレーに。新たにスモークタイプのレンズを採用したリアコンビランプはターンランプとバックランプがLEDに変わった。18インチ、または20インチのアルミホイールも新デザインだ。このほかボディーカラーには人気のソリッドカラーをベースとした「ムーンストーングレーメタリック」を追加設定している。
インテリアではスマートフォン連携ナビゲーションのディスプレイサイズを9インチから12.3インチに拡大。「MITSUBISHI CONNECT」の機能拡大によってGoogleによる目的地検索が可能になったほか、ストリートビューや航空写真ビューなども表示できるようになった。さらに運転席＆助手席のシートベンチレーション機能やフレームレスタイプのデジタルルームミラーも装備。新たに最上級グレードとして設定した「Pエグゼクティブパッケージ」には専用内装色の「ブリックブラウン」と専用デザインのシート表皮（セミアニリンレザー）を採用している。また、これまでは下位グレードでしか選べなかった2列・5人乗り仕様の設定を全グレードに拡大している。
アウトランダー専用にヤマハと共同開発した2タイプのオーディオシステムを採用。このためにドアパネルの隙間を徹底的にふさいで不要なノイズの発生を低減している。Pエグゼクティブパッケージが装備する「ダイナミックサウンドヤマハアルティメット」は計12基のスピーカーとデュアルアンプ、車速に応じて音量と音質を自動調整するサウンド補正機能を搭載。スタンダードな「ダイナミックサウンドヤマハプレミアム」はウーファーと同軸上にツイーターを配置したリアのコアキシャルスピーカーなど計8基のスピーカーを搭載している。
新しい三菱アウトランダーのラインナップと価格は以下のとおり。
- M：526万3500円（5人乗り）
- G：587万9500円（5人乗り）／597万0800円（7人乗り）
- P：631万4000円（5人乗り）／640万5300円（7人乗り）
- Pエグゼクティブパッケージ：659万4500円（5人乗り）／668万5800円（7人乗り）
（webCG）
