■【コレはゼッタイ!】「トヨタFT-HS」:中国流の次に来るスタイリング
【車両概要】
トヨタの次世代ハイブリッドFRスポーツクーペ。3.5リッターV6にモーターを組み合わせ、400psを発生させる。4人乗りだが、ルーフを格納したオープン時には2シーターとなる。
【出展車紹介】「トヨタFT-HS」トヨタのFRスポーツカーはハイブリッドで400ps
■フェアレディZと対決
次期「スープラ」と噂される「FT-HS」。どこまでこの造形がプロダクトに投影されるのかはわからないが、21インチの5本スポークホイールまでもがカーボンファイバー製となっている部分にシビれた。「レクサスGS450h」でも採用された3.5リッターV6+電気モーターの後輪駆動車というパッケージングや、全長×全幅×全高=4325×1860×1290mmというサイズにはリアリティを感じる。
ちなみに北米で大成功した「日産フェアレディZ」は4315×1815×1315mm(次期型はさらにダウンサイジングすると言われているが)。ショーモデルゆえの車高の低さはあるものの、つまりはZが再開拓した「コンパクトスポーツカー」のジャンルに、スープラ殴り込み! というわけだ。
(文=山田弘樹)
■流行に乗らない「清涼剤」
今回のショーにおけるデザインの流れは、完全に中国になびいており、まるで世界中の自動車デザイナーが中国熱に感染してしまったように感じる。
これは肯定的な意味で、カッコよく纏める最近の手法なのかもしれない。「マツダ」の試作車達に代表されるような、筆の流れのような流麗なものから、前後ランプ類の“吊り目”“流し目”的な切り方の流行、スズキの中国民家調に至るまで、線や面の纏め方が、中国でよく目にする家や調度品や屋外設置物の処理手法にのっとっている。その中にあっては、膨大な範囲をカバーするトヨタの試作車群に見つけたコレが清涼剤。
ボート風の逆傾斜処理もシンプルにして新鮮。中国流の次に来るスタイリングを模索している。内容はハイブリッドで現代のニーズに対応済みだ。
(文=笹目二朗)
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