トヨタ・ヴォクシーTRANS-X (CVT)【ブリーフテスト(後編)】
トヨタ・ヴォクシーTRANS-X (CVT)(後編) 2004.10.21 試乗記 ……295万3650円 総合評価……★★★★ 3列シートを配したミニバン「トヨタ・ヴォクシー」に加わった2列シートバージョン「TRANS-X」。その乗り心地やハンドリングについて、別冊CG編集室の道田宣和が記す。【ドライブフィール】運転すると?
(エンジン+トランスミッション)……★★★★
「ヴォクシーTRANS-X」の動力性能は標準的。まずは必要にして充分といったところである。Dレンジ/100km/h=1900rpmが示すとおり、あえて高回転にしなければ音も静かだ。CVTとの相性は良く、踏み込むとタコメーターの針が最大でリミットすこし手前の6000rpmで貼り付き、速度だけが漸進的に高まって、意外に軽快な加速を披露する。
それもそのはず、空車時のパワー・ウェイト・レシオはピタリ10.0で、実はついこの前まで、スポーティカーにとってこの数字を切ることがひとつの目標だったのだ。ドライブトレインの剛性感も高く、全体に気持ちがいい。
それよりなにより、素直な感動を呼び覚ましたのが例の「NAVI・AI-SHIFT」だった。カーナビ情報から地形と勾配を読み取り、機会が判断してエンジンブレーキをかけるこれは、実際、ワインディングロードを走ってみると、コーナー手前でその作動を示す「NAVI CVT」のインジケーターが点灯し(Dレンジであることが条件)、同時にちょうど(スポーツモードの)S/Dレンジにシフトダウンした時のように、エンジン回転数が適度に高まるのだ。
例えばそれまでの1000rpm台が2000rpm台になる程度。要するに(軽い)エンジンブレーキを効かせてオーバースピードでの侵入を防いでいるのだが、その効き方が絶妙で、“走り屋”には若干物足らないものの、あくまで安全のためと考えればちょうど良い加減なのである。
つまり、一般のドライバーに対して特に意識させることなく、自動的に危険を回避させるという目的にはドンピシャリなのだ。むろん、解除したければカーナビのメニューにそのための項目がある。とにかく、評価に値する画期的なハイテクデバイスであることは間違いない。
(乗り心地+ハンドリング)……★★★
乗り心地は街なかで乗った当初、フロントの揺動が多めでひと昔前のワンボックスのように感じられたが、一旦スピードに乗りさえすればそうでもないことが判明した。
サスペンションやタイヤの当たり自体は低速でもマイルドなうえ、姿勢変化がすくなくなり、まずまずフラットで良好な乗り心地になるのが意外といえば意外だった。
ステアリングは入力が速いとなぜか一瞬、初期の電動アシストのような重さが顔を出すこともあるにはあるが、全体としては特に可もなく不可もなくで、問題ない。
タイヤを含めた足まわりのキャパシティもまずまず安心できるレベルだ。これには前57:後43とセダン系の前輪駆動車などに比べて重量バランスが比較的良いことも一役買っているに違いない。
(写真=峰昌宏/2004年10月)
【テストデータ】
報告者:道田宣和(別冊CG編集室)
テスト日:2004年9月13日-9月15日
テスト車の形態:広報車
テスト車の年式:2004年型
テスト車の走行距離:867.6km
タイヤ:(前)195/65R15 91S(後)同じ(グッドイヤーGT065A)
オプション装備:195/65R15タイヤ+6JJスーパークロームメタリック・アルミホイール(7万3500円)/ツインムーンルーフ(16万8000円)/ディスチャージヘッドランプ(4万2000円)/デュアルパワースライドドア(14万7000円)/デュアルオートエアコン(5万7750円)/前席SRSサイドエアバッグ&前席SRSカーテンシールドエアバッグ(13万1250円)/ヴォクシー・ライブサウンドシステム+音声ガイダンス機能付きカラーバックモニター&ブラインドコーナーモニター(33万9150円/G-BOOK対応DVDボイスナビゲーション付きワイドマルチAVステーション+NAVI・AI-SHIFT)
テスト形態:ロードインプレッション
走行形態:市街地(4):高速道路(5)山岳路(1)
テスト距離:363.6km
使用燃料:47.3リッター
参考燃費:7.7km/リッター
トヨタ・ヴォクシーTRANS-X (CVT)【ブリーフテスト(前編)】
http://www.webcg.net/WEBCG/impressions/000015809.html
トヨタ・ヴォクシーTRANS-X (CVT)【ブリーフテスト(中編)】
http://www.webcg.net/WEBCG/impressions/000015810.html

道田 宣和
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