JGTC第6戦もてぎ、NSXが優勝
2003.09.16 自動車ニュースJGTC第6戦もてぎ、NSXが優勝
全日本GT選手権(JGTC)第6戦決勝が、2003年9月14日、栃木県のツインリンクもてぎ・ロードコース(4.801km)を63周して行われた。30度をゆうに超える猛暑のもてぎに集まった4万5000人の観客の前で、G'ZOX-NSXの伊藤大輔/トム・コロネル組が優勝を飾った。
GT300クラスは、片岡龍也/澤圭太組がドライブしたシグマDUNLOPセリカが制した。
■GT500「NSX対スープラ」
GT500クラスは、NSX対スープラという構図でレースが展開した。
好スタートを決めたのは、ポールポジションのWOODONEトムススープラ(土屋武士/エリック・コマス組)。モチュールピットワークGT-R(影山正美/リチャード・ライアン組)、そして伊藤駆るG'ZOX-NSXらがこれに続いた。
2位へと上がったG'ZOX-NSXが、10周目からトップのWOODONEトムススープラを追った。当初4秒あった1位と2位の差は、好調なラップを刻むG'ZOX-NSXにより徐々に縮まりはじめる。しかし両車1秒を挟んでの攻防は、コース上ではなく、ピット内で逆転することになる。27周目に先手を打ってG'ZOX-NSXがピットイン。その2周後に入ったWOODONEトムススープラは、タイヤ交換で手間取り、首位を明渡してしまった。
以後、G'ZOX-NSXがペースをコントロールし、今シーズン初めての勝利を手にした。
WOODONEトムススープラが2位、ADVANスープラ(荒聖治/ジェレミー・デュフォア組)が3位に入った。
2戦を残した今シーズン。チャンピオンシップでは、このレース最終ラップで燃料系トラブルが発生し痛恨のリタイア、ノーポイントに終わったザナヴィニスモGT-Rの本山哲/ミハエル・クルム組がランキングトップから2位に転落、替わりに今回4位10点を獲得したエッソウルトラフロースープラの脇阪寿一/飯田章組が首位についた。両組の点差は4点だ。
■GT300「セリカ対ガライヤ」
GT300クラスも、2台のマッチレースとなった。一方は、クルマ用品店「オートバックス」が手がけた異色の(?)スポーツカー「ガライヤ」ベースのGTマシンで戦うARTA Garaiya(新田守男/高木真一組)。これに対するのが、JGTCデビューしたての片岡龍也擁するシグマDUNLOPセリカだった。
ポールポジションのARTA Garaiyaが序盤をトップで走る。シグマDUNLOPセリカ、クスコスバルADVANインプレッサ(小林且雄/谷川達也組)、JIM RodeoDriveアドバンF360(松田秀士/田中哲也組)らが後を追うが、クスコスバルADVANインプレッサ、JIM RodeoDriveアドバンF360はマシン不調で早々に姿を消した。
26周目、シフトに問題を抱えたARTA Garaiyaを、シグマDUNLOPセリカがオーヴァーテイクし首位逆転。その後ピットに駆け込んだARTA Garaiyaは給油に時間がかかり、4位まで後退した。
トップのシグマDUNLOPセリカに挑むのは、同じセリカのウェッズスポーツCELICA(青木孝行/田中実組)。残り10周でペースがガクンと落ちたシグマDUNLOPセリカを、ウェッズスポーツCELICAが攻め立てるが、何と両車とも頑張りすぎてコースアウトしてしまう。グラベルの餌食となったウェッズスポーツCELICAに対し、シグマDUNLOPセリカは幸運にもトップのままコースに復帰し、そのままチェッカードグラッグを受けた。
ARTA Garaiyaが何とか2位フィニッシュ、ハセミスポーツ・エンドレス・Z(木下みつひろ/柳田真孝組)が3位だった。
ポイント争いは、前戦までランキング2位だったRECKLESS MR-Sの佐々木孝太/後藤聡組がリーダーに躍り出た。
(webCG 有吉)
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