ルノーのコンセプトカー「エリップス」
2002.09.03 自動車ニュースルノーのコンセプトカー「エリップス」
ルノーから、パリサロン(Mondial De L'automobile)に出展する予定のコンセプトカー「エリップス」が2002年9月2日付けで発表された。「クルマと環境が調和する時代が到来したことを告げる」モデルで、燃費のよさと、リサイクルのしやすさに焦点が当てられた。
全長3.9mのハッチバックボディに、100psを発生する1.2リッターターボディーゼルを搭載。16バルブのパワーソースは、12kWの「スターター・オルタネーター」と組み合わされる。980kgという軽量ボディを活かし、100kmを3.2リッターの燃料で走れる、とルノーは主張する(リッター約31km)。
オルタネーターは、42V電源用発電機として働くほか、エンジンスタート、動力の補助としても使われる。短距離なら、モーターだけでクルマを動かすことも可能だ。つまり、エリップスは、一種のハイブリッドカーである。
もうひとつの特長、リサイクルに関しては、たとえば「ボンネット」「フェンダー」「車両後部」は、リサイクル材であるポリプロピレンでつくられる。防音材も、やはりリサイクルされた衣料からの植物繊維、包装材やプラスチックボトルからのポリエステル繊維が使われる。そのほか、各パーツの取り外し、分類のしやすさにも注意が払われた。
リサイクルが困難な油脂類の使用を抑えるため、ブレーキ、ステアリング、ギアボックスのパーツ駆動のため、「x-by-wire」と呼ばれる電子アクチュエータが開発されたという。
(webCGアオキ)
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