ミドエンジンF1の生みの親、ジョン・クーパー逝く
2000.12.27 自動車ニュースミドエンジンF1の生みの親、ジョン・クーパー逝く(12/27)
1950年代にミドエンジンのF1マシンを開発、のちにMini「クーパー」を手がけたことで知られるジョン・クーパーが、12月24日、ガンのため亡くなった。享年77歳。
クーパーは1946年、父チャールズとともにクーパーカーカンパニーを設立。フロントエンジンマシン全盛の50年代初頭、ドライバーの後方にエンジンをマウントする画期的なレーシングマシンを開発した。
F3、F2で結果を残し、50年、この年世界選手権としてスタートしたF1へステップアップ。58年、スターリング・モス駆る「クーパー」がアルゼンチンGPで初優勝すると、59、60年とジャック・ブラバムのドライブで2年連続コンストラクターズ・チャンピオンを獲得。以降、リアミドシップエンジンはレーシングカーの常識となった。
クーパーの名をさらに世界に広めたのが、997ccの小さなエンジンにツインSUキャブを与え、フロントディスクブレーキを奢ったラリーマシン、Mini「クーパー」だった。BMC初のホモロゲーションモデルとなったMini「クーパー」は、1962年のモンテカルロラリーでデビュー。後に1275ccまで排気量を拡大された「クーパーS」が、モンテカルロラリーで3勝を挙げた。同車は71年までの10年間に15万台以上生産された。(web CG 有吉)
「ジョン・クーパー」サイト:
http://www.johncooper.co.uk/
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