2002年デトロイトショー速報!(その3)
2002.01.10 自動車ニュース2002年デトロイトショー速報!(その3)
デトロイトショー報告第3回目。プレスデイ最終日をむかえた会場から、webCGエグゼクティブディレクター、大川悠が報告する。
2001年1月8日。ホテルの44階の部屋から見えるデトロイトリバーの氷が、この3日間で急に大きく広がっている。最初は川のごく一部だったのが、今日は7割方表面を覆い尽くした。昨晩は零下7度だった。それでも会場は熱気に包まれていた。
今日はプレスデイの最終日。前日発表されたボルボのコンセプトカー「XC90」と、これまできちんとした画像を送れなかった何台かのクルマの写真をお送りする。
■ボルボらしく作りのいいXC90
XC90は“XC”の名前が示すとおりのクロスカントリーだが、ボルボにとっては初めての本格的なSUVだともいえる。
ボルボXC系のトップとして、今年中に販売が開始されそうなこのクルマ、非常に完成度が高い。デザインはピーター・ホルバリーが担当して以来の新世代ボルボのテーマをさらに発展させたもの。しかもフロントもリアも新しい造形に挑戦している。
エンジンは3種類。ガソリンは2.5リッター5気筒低圧ターボと、2.9リッター6気筒のツインターボ付き、ディーゼルは2.4リッター5気筒で、ハルデックスと共同開発した電子制御式の4WDシステムを持つ。
3列シートを持った室内は、細かいところまでよく考えられているし、安全性や対環境性は伝統どおり。一見地味だが、中身が濃いSUVだと思った。
■マゼラーティが帰ってきた
フェラーリ傘下になったマゼラーティは、今年からやっとアメリカに帰ってきた。しかも手ぶらで帰ったのではなく、2001年9月に発表されたスパイダーをベースとする新しいクーペを、「カンビオコルサ」と「GT」の名前で世界初デビューさせた。
3200GTをベースにスパイダーのメカニズムを搭載したクーペで、スパイダーと同じ4.2リッター390psのノーマルアスピレーションV8と、電子制御式ギアボックス、スカイフックサスペンションを持つ。
マゼラーティは2001年、2000台以上を販売するまでに成長した。アメリカが全生産台数の40%を狙っているという。
(文と写真=大川悠)
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