“コネクティビティー男”大矢アキオの「ジュネーブモーターショー2016」会場リポート
2016.03.06 画像・写真今年もモンブランを飛び越えて、イタリアからスイスへとやってきた大矢アキオ。ニューモデルの取材は堂々放棄し、目を引きつけられたもの、面白そうなものばかりにコネクトし続けてしまった。
今回のジュネーブショーに見られた傾向は「レトロ」。メーカーの周期的ともいえる復古趣味展示には少々複雑な気持ちになったが、中にはほほ笑ましいレトロカーの姿も……。ということで、じっくりお楽しみいただこう。(文と写真=大矢アキオ<Akio Lorenzo OYA>)
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1/20ハイブリッド・クロスオーバー「トヨタC-HR」の発表風景。超高級モデルが目立つジュネーブショーの会場で、この盛り上がりよう。やはり“手が届きそうな夢”、ということか。
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2/20「トヨタC-HR」の後部ドア。1997年の「アルファ・ロメオ・アルファ156」から始まったと思われる“隠しドアノブ”は、ここまで進化した。
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3/20「スバルXVコンセプト」。ポイントは、蛍光色の“差し色”のようで。
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4/20ピニンファリーナの「H2スピード」。伝説のコンセプトカーをモチーフとしたカラーをボディー各部に配置。デザインディレクターを務めるファビオ・フィリッピーニ氏(写真左)がスーツの下に着ているTシャツも……。
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5/20今回発表された新型「ルノー・セニック」を解説するためのディスプレイ。「第1回全日本自動車ショウ」の記録写真にも見られる、ボディーを切ったり割ったりする展示手法は、今なお健在だ。
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6/20DSが発表した、時計ブランド「B.R.M」とのコラボレーション仕様。下手をすると、接着剤の粘着力低下でズレている? などと勘違いされてしまいそうだが、これは、服飾でいうところの「くずしの妙」か。
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7/20DSのフルEVコンセプトカー「E-TENSE」の公開に合わせてディスプレイされた時計メーカーB.R.Mのリストウオッチ。新興ブランドならではの自由なデザインが楽しい。
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8/20ジュネーブショーでは、これまで『レビュー・オトモビル』誌による、世界中のクルマを網羅した公式ガイドブックが報道関係者に配布されてきた。約600ページのボリュームは、うれしいと同時に、ちょっとした“お荷物”でもあったのだが、今年はついに、USBメモリーに!
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9/20ボルボのブースにて。オフィシャル・トイも、さりげなく新しいデザイン言語を採用していた!
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10/20オフィシャルグッズといえば、ディープな自動車エンスージアストなら知ってなくちゃ恥ずかしい、こんなものも買える。ニューモデル「シロン」を発表したブガッティのブースにて。
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11/20フィアットが展示した、ピックアップトラック「フルバック」。ベースは「三菱トライトン」。小型車のイメージが強いフィアットだけに、ブースではそれなりに注目を集めていた。
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12/20もう1台、真面目なプレスデーにもかかわらず、妙にウケていたのが、これ。映画『カンフーパンダ』仕様の「フィアット・パンダ」。
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13/20「フィアット・パンダ」の『カンフーパンダ』仕様のダッシュボード。「三菱i-MiEV」の『ハローキティ』仕様に勝てる、唯一のイタリア車であろう。
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14/20PSAプジョー・シトロエンは、バンをベースとする新型MPVを発表。これはプジョーブランドの「トラベラー」。欧州ではファミリー層の需要は望めないだろうが、ウーバーのようなハイヤー配車サービスが拡充されれば、こうしたモデルのニーズが高まる可能性はある。
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15/20アウディのルパート・シュタートラーCEO。気がつけば、メガネがセルフレームに変わっていた。従来の“きれる秀才風メタルフレーム”を捨てて、ソフトなイメージへのマイナーチェンジ成功か?
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16/20かつて「アウディTT」をデザインし、キアのデザイン責任者から社長に就任して話題をよんだペーター・シュライヤー氏。いつもスカーフやマフラーがトレードマークになっていて、今回はこんな感じ。人混みの中でも識別しやすいので、これからも継続希望。
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17/20自動車メーカーのブース展示は、なぜか周期的に“ヘリテイジもの”のブームがある。今年のジュネーブはまさに、そんなムードが全開だ。これはBMW。今回、新型車「740Le xDrive」(写真左)とともに並べたのは、2代目「750iL」(同右)。あの頃は、従来モデルより幅広のキドニーグリルにシビれたものだった。
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18/20ジープも歴代車3台をブース中央に据えた。思わず「ギブミー、チョコレート!」と叫んでしまった筆者であった。
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19/20レトロ趣味の中には、こんなほほ笑ましい展示も。『レビュー・オトモビル』誌のスタンドは、1970年代のオールズモビルをアイキャッチに置いた。左は車両を提供したジャン-シャルル・アダム君。若くしてヒストリックカー愛好家であるとともに、なんとスーパーカー・ディーラーの経営者でもある。
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20/20さらに、こんなレトロな出展車も。ピニンファリーナが新コンセプトカー「H2スピード」を製作するにあたりインスピレーションを得たという1969年「シグマ グランプリ」。今なお新鮮なそのスタイルゆえ、一般公開日には最新コンセプトカーと勘違いするビジターが少なくないだろう。