ロールス・ロイスが電気自動車「スペクター」を国内初披露
2023.06.30 自動車ニュース 拡大 |
ロールス・ロイス・モーター・カーズは2023年6月30日、同ブランド初となる市販型の100％電気自動車（EV）「スペクター」を国内初披露した。
◆「ロールス・ロイス・スペクター」のより詳しい写真はこちら（65枚）
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伝統と革新のラグジュアリーEV
スペクターは、「ロールス・ロイスの革新的スピリットを象徴し、新時代の幕開けとコミットメントを表す」とうたわれるラグジュアリーなEV。同ブランドならではの壮麗かつエレガントなデザイン、最先端の技術を駆使したビスポーク、そして同ブランド史上最高のコネクテッドパフォーマンスがセリングポイントとされている。
今回発表されたボディーサイズは全長×全幅×全高＝5475×2144×1573mmで、ホイールベースは3210mm。車型としては後ろヒンジで開く2ドアクーペスタイルで、乗車定員は4人。車重は2890kgである。
空気抵抗係数0.25というロールス・ロイス史上最高の空力性能が自慢で、エアロダイナミクスに配慮し傾けられたパンテオングリルや、トップからリアまでシームレスに流れるルーフライン、現代的なヨットのデザインから着想を得たという下部サイドの“ワフトライン”、大径23インチホイールなどが特徴となっている。
インテリアにおいては、星に見立てた4796個の光源を組み込んだ「スターライトドア」と、5584個の星を飾った「イルミネーテッド・ファシア」で夜空を思わせる幻想的な雰囲気を演出。エクスクルーシブなクオリティーの天然素材がふんだんにあしらわれる一方で、ロールス・ロイス初採用となるフルデジタルのビスポークインストゥルメントダイヤルも備わる。
「SPIRIT（スピリット）」 と呼ばれるデジタルアーキテクチャーもトピックのひとつ。車内でもリモートでも対話型のアプリケーションが利用できるほか、ロールス・ロイス独自のアプリケーション「Whispers」とシームレスに統合され、ラグジュアリースペシャリストが厳選した情報が得られるようになる。
車体については、「アーキテクチャー・オブ・ラグジュアリー」と名づけられたアルミ製スペースフレームを採用。アルミの押し出し材セクションとバッテリーの車両構造への一体化により、ロールス・ロイスの従来モデル比で30％増しのボディー剛性を実現したという。
パワーユニットは最高出力585PS、最大トルク900N・mを発生し、0-100km/h加速4.5秒を実現。一充電走行距離はWLTPモードで530km、最高速は250km/hと公表される。
また今回の国内披露に際しては、「Prophecy（プロフェシー）」と呼ばれる特別仕様車が展示された。同モデルは、創業者ヘンリー・ロイス氏ゆかりの地であるウエストウィッタリングビーチの美しい色合いにインスパイアされたという「ウィッタリングス・ブルー」で塗られ、ショルダーラインはマンダリンカラーのアクセントで飾られる。一方インテリアには「シヴァロ・グレー」と「チャールズ・ブルー」のコンビで、マンダリンカラーのシートパイピングとステッチポイントが施されている。
国内におけるロールス・ロイス・スペクターのオーダー受け付けは、すでに開始されている。価格は4800万円からで、2023年の第4四半期にはデリバリーが始まる見込み。
（webCG）
