【F1 2024】第15戦オランダGPでノリスが今季2勝目、フェルスタッペンは母国で敗れ2位
2024.08.26 自動車ニュースF1世界選手権第15戦オランダGP決勝が、2024年8月25日、オランダのザントフールト・サーキット(4.259km)を72周して行われた。
サマーブレイクを終えての後半10戦は、シーズン前半にノリに乗っていたランド・ノリスの快進撃でスタートした。マクラーレン・メルセデスのエースは、予選で0.356秒もの差をつけて今季3回目、通算4回目のポールポジションを獲得。レースではスタートでこそつまずき2位に落ちるも、程なくして首位を奪還し、最終的に後続に23秒近くのギャップを築き、最終周には使い古しのタイヤでファステストラップまでたたき出し完勝した。
2位はレッドブル・ホンダRBPTのマックス・フェルスタッペンだった。昨季まで母国オランダで3連勝していた3冠王者が苦戦。予選ではノリスに次ぐフロントローに並び、スタートでは抜群の加速でトップを奪ったまではよかったが、18周目にノリスにかわされるとその後は離されるばかり。熱狂的な応援団“オレンジアーミー”の目の前で、自身通算200戦目を勝利で飾れなかった。
3位はフェラーリのシャルル・ルクレールだった。予選ではトップから0.909秒も突き放されて6位に沈んでいたスクーデリアも、レースペースは悪くなく、スタートで5位となり、早めのタイヤ交換によりアンダーカットを成功させると3位までジャンプアップ。レース終盤は背後に迫り来るオスカー・ピアストリのマクラーレンを抑え切り、2戦連続の3位表彰台を決めた。
3番グリッドからスタートしたピアストリは、タイヤ交換のタイミングを逸し、ライバルよりフレッシュなタイヤで追い上げるも、ルクレールの壁は高く4位でゴール。フェラーリのカルロス・サインツJr.は10番グリッドから5位、レッドブルのセルジオ・ペレスは5番グリッドから6位でチェッカードフラッグを受けた。
メルセデス勢はレースで苦しみ、ジョージ・ラッセルは4番グリッドから後退し7位。ルイス・ハミルトンはQ2敗退に加え3グリッド降格ペナルティーで14番グリッドと後方からスタートするも8位まで挽回した。
アルピーヌ・ルノーのピエール・ガスリーが善戦し、スタート順位を守り切って9位。アストンマーティン・メルセデスのフェルナンド・アロンソは3つポジションを落とし、入賞圏ギリギリの10位でレースを終えた。
以下、11位ニコ・ヒュルケンベルグ(ハース・フェラーリ)、12位ダニエル・リカルド(RBホンダRBPT)、13位ランス・ストロール(アストンマーティン)、14位アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ・メルセデス)、15位エステバン・オコン(アルピーヌ)、16位ローガン・サージェント(ウィリアムズ)、17位角田裕毅(RB)、18位ケビン・マグヌッセン(ハース)、19位バルテリ・ボッタス(キック・ザウバー・フェラーリ)、20位ジョウ・グアンユー(キック・ザウバー)と全車が完走した。
ドライバーズチャンピオンシップのトップ5は、フェルスタッペンが295点で首位をキープ。2位ノリスは225点とし、両者の差は8点縮まり70点となった。3位ルクレール192点、4位ピアストリ179点、5位サインツJr.172点と続く。
コンストラクターズチャンピオンシップは、1位レッドブル434点、2位マクラーレンは404点でトップ2の差は30点と接近。3位フェラーリ370点、4位メルセデス276点、そして5位アストンマーティンは74点を獲得している。
次の第16戦イタリアGP決勝は、9月1日に行われる。
(文=bg)
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