「フェラーリ・レーシング・デイズ鈴鹿2013」の会場から
2013.04.24 画像・写真2013年4月19~21日の3日間、三重県鈴鹿市の鈴鹿サーキットで「フェラーリ・レーシング・デイズ2013」が開催された。かつて富士スピードウェイで3回にわたって開かれた「フェラーリ・フェスティバル」を前身とする、フェラーリ・ジャパンがプロデュースするオーナーおよびファン向けのサーキットイベントで、昨年に続き2回目の開催となる。今回の最大の話題は、今季はスクーデリア・フェラーリの契約ドライバーとして、AFコルセ・チームから「458」でFIA世界耐久選手権のLM GTE Proクラスに参戦中の小林可夢偉が、スペシャルゲストとして参加すること。その可夢偉を迎えての「458チャレンジ」によるワンメイクレース「フェラーリ・チャレンジ・トロフェオ・ピレリ アジア・パシフィック」の第2戦をはじめ、さまざまなプログラムが実施された。会場から、リポーターの印象に残ったマシンと光景を写真で紹介しよう。(文と写真=沼田 亨)

「458チャレンジ」によるワンメイクレース「フェラーリ・チャレンジ・トロフェオ・ピレリ アジア・パシフィック」。2013年は全6戦が予定されているが、小林可夢偉をスペシャルゲストに迎えた第2戦鈴鹿には31台が出走。21日の午後に行われた、レース2のスタートシーン。
-
「458チャレンジ」によるワンメイクレース「フェラーリ・チャレンジ・トロフェオ・ピレリ アジア・パシフィック」。2013年は全6戦が予定されているが、小林可夢偉をスペシャルゲストに迎えた第2戦鈴鹿には31台が出走。21日の午後に行われた、レース2のスタートシーン。
-
14周で争われるレースを最後尾からスタートした可夢偉(先頭から2台目、ナンバー458)が、オープニングラップで12台を抜き去り、19位で2周目に突入するところ。なお、このレース2がフィニッシュを迎えた直後にホームストレートで大きな事故が起き、ドライバーとオフィシャル1名が負傷、その後のサーキットプログラムはすべて中止された。
-
午前中に行われたレース1で可夢偉の駆る「458チャレンジ」。もちろん最後尾からの出走だったが、これはカーナンバー1を付けた、昨年度の「フェラーリ・チャレンジ・トロフェオ・ピレリ アジア・パシフィック」のシリーズチャンピオンであるPhilippe Prette選手を抜き去り、3位まで順位を上げたところ。このまま3位でチェッカーを迎えた。ちなみにレース2では4位だった。
-
レース1でS字コーナーをいく可夢偉の「458チャレンジ」。
-
2コーナーの進入でブレーキングする可夢偉の「458チャレンジ」。
-
レース1のオープニングラップ。すでにトップは通過し、2位以下が数珠つなぎでS字コーナーを抜けていく。
-
レース1でポールポジションから独走したものの、ファイナルラップでタイヤトラブルによりS字でマシンを止めてしまったMax Blancardi選手。「フェラーリ・チャレンジ・トロフェオ・ピレリ ヨーロッパ」の2008年と2011年のシリーズチャンピオンで、レース2では見事優勝して雪辱を果たした。ちなみにレース1、レース2ともファステストラップ(ベストはレース2の2分09秒787)を記録している。
-
Max Blancardi選手の脱落もあって、レース1で優勝したPasin Lathouras選手。レース2はトラブルによりリタイア。
-
参戦車両は思い思いのカラーリングで彩られている。これはレース2で8位に入ったマシン。
-
中団以降でも、そこかしこでバトルが展開されていた。
-
メインストレート上でのフォトセッション。小林可夢偉と「458チャレンジ」、2003年シーズン用のF1マシン「F2003-GA」の後ろに、「F40」「F50」「エンツォ」などのロードゴーイング・スーパー・フェラーリ、そして出場全ドライバーが整列。
-
フェラーリ・レッドのレーシングスーツに身を包んだ小林可夢偉。
-
限定生産された「F40」「F50」「フェラーリ・エンツォ」が走った「スーパーカー・ドライブ」から、ルーフとテールウイングの一部が黒く塗られた「F40」。1987年にフェラーリ創業40周年を記念してリリースされたモデルで、3リッターV8ツインターボエンジンを搭載。
-
「スーパーカー・ドライブ」に出走したマシンのなかで、個人的に一番カッコイイと思ったのが、この白い「F40」。
-
創業50周年記念モデルだが、2年早く1995年に出た「F50」。「ロードゴーイングF1」をコンセプトに、F1用をベースにした自然吸気の4.7リッターV12エンジンをミドに搭載する。
-
生産台数349台といわれる「F50」。白バージョンも出走した。
-
創業55周年を迎えた2002年に発表され、399台が作られた「フェラーリ・エンツォ」。F1マシン風のノーズを特徴とするボディーに、6リッターV12を搭載。
-
マットブラックに塗られ、いっそう迫力を増した「フェラーリ・エンツォ」。
-
ピットにて、デモランを披露した2003年シーズン用のF1マシン「F2003-GA」。後ろは2002年シーズン用の「F2002」。
-
「フェラーリ・エンツォ」をベースに、2005年に29台が限定生産されたサーキット走行専用車「FXX」。ボディーパネルはカーボン製で、ミドシップされる6.3リッターV12エンジンは800ps、後に登場した「エボルツィオーネ」は860psを発生する。
-
パドックにズラリと並んだ、「F40」「F50」「フェラーリ・エンツォ」「599XX」などのスーパー・フェラーリ。
-
このイベントでお披露目された、日本国内10台限定の特別仕様車「カリフォルニア30 ジャッポーネ」。1987年のF1日本GPで、スクーデリア・フェラーリが日本における初勝利を挙げてから、2012年に25周年を迎えたことを記念したモデル。
-
「288GTO」「F40」「F50」「フェラーリ・エンツォ」という、4台の歴代限定スーパー・フェラーリを並べた「スーパーカー・クロニクル」。
-
昨年は18台を集めて「コンコルソ・デレガンツァ」(コンクール・デレガンス)を開催した「クラシケ」(クラシック)だが、今回は4台のみの展示。ラインナップは右前が1961年「250GT SWB」、その後方に(見えないが)1967年「275GTB/4」、左前が1957年「250GT TdF」、後ろが通称デイトナこと1969年「365GTB/4」。
-
2008年に、フェラーリとしては50年ぶりにオーナーの注文を受けてワンオフで製作された「SP1」。スタイリングは、かつてピニンファリーナのチーフデザイナーとして、数々の傑作を手がけたレオナルド・フィオラヴァンティによる。
-
最新の「F12ベルリネッタ」をはじめとする現行モデルを並べた「ショールーム」。
-
「フェラーリ・フォー」をモデルに、インテリアカラーからアクセサリー、素材、仕上げなどを自由に選べる「テーラーメイドプログラム」を紹介したコーナー。
-
パドックにはアプルーブド・カー(認定中古車)もズラリ。
-
フィアット クライスラー ジャパンもパドックにブースを構え、フィアット、アバルト、アルファ・ロメオ、クライスラーの現行モデルを並べていた。
-
パドックに一番近いパーキングにとめられるのは、フェラーリオーナーだけの特権。