『CAR GRAPHIC』のイベント「CG Festa 2014」の会場から
2014.09.09 画像・写真2014年9月7日、静岡県御殿場市のミュゼオ御殿場で、『CAR GRAPHIC』(CG)主催のイベント「CG Festa 2014」が開かれた。これは2年前にCG創刊50周年記念として同じ開場で行われた「CG Festa 2012」の続編となるクルマの祭典で、今回のテーマは「Fun to Driveは進化する」。CGが創刊当初から掲げていた“Fun to Drive”というキーワードを体現した過去・現在のモデルの展示をはじめ、国内外の“Fun to Drive”な最新モデルの同乗試乗、“Fun to Drive”について語るトークショーなどをメインに、「見て・聞いて・乗って・触れて、五感をフルに使ってクルマを楽しむことのできる」プログラムを用意。加えて今年で放映開始から30周年を迎えた『カーグラフィックTV』のスペシャル企画や、往年の名レーシングドライバーによるトークショーなども実施された。絶好のイベント日和に恵まれた前回とは打って変わって、今回はあいにく一日中雨が降ったりやんだりの不安定な天候だった。にもかかわらず1500人以上の熱心な読者が訪れ賑(にぎ)わった会場の様子を、写真で紹介しよう。
(文と写真=沼田 亨)

午前9時の開場直前の会場風景。この時点では雨は上がったと思われたのだが……。
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午前9時の開場直前の会場風景。この時点では雨は上がったと思われたのだが……。
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開場前から長蛇の列をなしていた熱心なファンが、続々と入場。
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メーカー/インポーターの協力により、グリーン上には国内外の最新モデルが並べられた。
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イタリアン・スーパースポーツが並ぶ一角には、日本上陸間もない「ランボルギーニ・ウラカンLP610-4」も。
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デリバリーが待たれる「アルファ・ロメオ4C」。インポーター主催の発表会以外の場に展示するのは初めてという。雨にぬれたのも、もちろん初めてだろう。
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こちらはブリティッシュ・スポーツ群。手前から「アストン・マーティンDB9カーボン・エディション」「同ヴァンテージN430」「マクラーレン650S」「ジャガーFタイプRクーペ」、そして「ロータス・エキシージSロードスター」。
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「パワーユニットが何に変わろうと“Fun to Drive”の精神は失われない」というCGの主張を象徴する、特別展示された3台のハイブリッド・スーパースポーツ。手前から「ラ・フェラーリ」「マクラーレンP1」「BMW i8」。
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「ラ・フェラーリ」。システム総出力963ps、最高速350km/h以上、0-100km/h加速3秒以下というフェラーリ史上最速のロードカー。現地価格110万ユーロ以上(邦貨換算1億5000万円近く)で、限定499台。
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「マクラーレンP1」。日本国内での車両本体価格9917万8000円と「ラ・フェラーリ」よりはリーズナブルだが、最高速350km/h、0-100km/h加速2.8秒のパフォーマンスは負けてはいない。モーターショーと違って、こうしたスペシャルモデルを至近距離から眺められるのもこのイベントの魅力だ。
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「BMW i8」。エンジンは「ラ・フェラーリ」の6.3リッターV12、「マクラーレンP1」の3.8リッターV8に対して1.5リッター直3で、システム総出力は362psとぐっとおとなしく(?)、車両本体価格は1917万円とお買い得(?)。比較対象が超ド級なので、感覚が狂ってしまう。
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「Fun to Driveは進化する」というテーマに沿って、その進化の歴史をたどる1960~90年代の車両6台も展示された。これは60年代を代表する、傑作スポーツカーのひとつである初代「ロータス・エラン」。
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「911」の歴史において、ひときわ高い評価と人気を保ち続けている伝説的な存在である通称“ナナサンカレラ”こと1973年「ポルシェ911カレラRS2.7」。
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フラット4によるFWDを採用したアルファ初の大衆車ながら、すばらしい操縦性を誇った「アルファスッド」のクーペ版である「アルファ・ロメオ・アルファスッド・スプリント」。デビューは1976年。
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当時全盛だったグループAツーリングカーレース用のホモロゲーションモデルとして1986年に登場した初代「BMW M3」(E30)。
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1980年代末、絶滅危惧種だったライトウェイト・スポーツをよみがえらせた「ユーノス・ロードスター」と90年代のホットハッチを代表する一台である「ルノー・クリオ・ウィリアムズ」。
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トークショーが行われるメインステージが設けられた屋内会場に特別展示された「トヨタTS030ハイブリッド」。昨シーズンのルマン24時間をはじめとするWEC(FIA世界耐久選手権)を戦ったマシンである。
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「CG編集部が選んだFun to Driveなクルマ」のパネル展示。1960年代から2000年代まで、誌面を飾ったモデルが年代順に9台ずつ、計45台が選ばれた。
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トークショーの最初のプログラムは「カーグラフィックTV30周年メモリアル」。おなじみの松任谷正隆氏、田辺憲一氏に加えて、ゲストとしてナレーションを務める古谷 徹氏(左端)が登壇。「30年も続くとは思わなかった」と声をそろえる3人の口から、記憶に残るエピソードなどが語られた。
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第1回日本グランプリの開催50周年にあたる昨2013年に発足した、往年の名ドライバーやモータースポーツ関係者によって組織される「ゴールドスタードライバーズクラブ」のメンバーをゲストに招いてのトークショー。出席者は左から加藤哲也CG代表、早田禎久CG記者、鮒子田 寛氏(元チームトヨタ、現童夢代表)、高橋晴邦氏(元チームトヨタ、現カロ代表)、大岩湛矣氏(元トヨタ自販ワークス、現トムス代表)、寺田陽次郎氏(元マツダワークス、現オートエクゼ代表)、そして原 富治雄氏(レースカメラマン)。
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加藤CG代表、渡辺慎太郎CG編集長らによるトークショー「ライトウェイトスポーツの系譜」に、ゲストとしてCGで長期テスト中の「ダイハツ・コペン」の開発責任者である藤下 修氏(右端)が登壇。「開発時にハンドリングの参考にしたのは先代フォード・フィエスタ」という貴重な情報をはじめ、開発の経緯を熱く語った。
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昨年亡くなった、初代CG編集長であり精神的支柱だった小林彰太郎名誉編集長の「メモリアルコーナー」。こよなく愛した1924年「ランチア・ラムダ・トルペードー」と1928年「ライレー・ナイン・ブルックランズ」が展示され、傍らに置かれたモニターにはCGTVの出演場面が流された。
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前回好評だった、CGの表紙撮影を担当する北畠主税カメラマンによる「愛車撮影スタジオ」。スタッフ総出で雨にぬれた車両を拭き上げ、予定された20台の撮影を無事敢行した。
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撮影された写真は、その場で、表紙担当デザイナーの手で表紙風に仕上げられた。
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年齢を問わずサーキット走行をリアルに楽しめるアトラクション「TSKレーシングシミュレーター」。子供向けの「キッズカート」も用意されていたが、降雨により残念ながら実施中止となった。
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モデルカー、アパレルからCGオリジナルグッズや書籍までの物販ブースが並んだ「エンスーショップ」コーナー。初代「フェアレディZ」を展示していたのは、往年の名車をレンタルできる「Service X」で話題を呼んだ「タイムズ カー レンタル」。
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国内外の最新モデル13台を体験できる「同乗試乗会」。受付は先着順だが、すぐに枠が埋まってしまった。これは「シボレー・コルベット Z51」。
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「ダイハツ・コペン・ローブ」。トークショーに登壇した開発責任者の藤下氏も、自らドライバーを買って出た。
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「BMW M3セダン」
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「アウディRS7 スポーツバック」
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雨もいとわず展示車両を見て回る来場者たち。