東京オートサロン2016会場フォトリポート/チューナー編(前編)
2016.01.22 画像・写真2015年1月15日~17日に開催された「東京オートサロン2016」。開催前の主催者発表によれば今回の出展台数は880台(前回879台)、展示ブース総数は4265小間(前回4163小間)、出展社数は447社(過去最高は前々回の428社)で、過去最大規模をうたっていた。終わってみれば、入場者数も前回比105.1%となる過去最多の32万5501人を記録し、すべてにおいて史上最大のオートサロンとなったのだった。そんな会場で見かけた気になるモデルの数々を、小規模ブースの出展を中心に紹介しよう。(文と写真=沼田 亨)
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1/20トヨタ東京自動車大学校の「パブリカGT」。ベースは初代「トヨタ・パブリカ」の後期型となる1968年「パブリカ800デラックス」で、オーバーフェンダーは板金でたたき出している。空冷フラットツイン800ccエンジンにはφ40のウェバーツインチョークキャブレターが装着されていた。
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2/20純正でツインキャブエンジンを搭載した「パブリカ」のスポーツモデル(コンバーチブル、デタッチャブルトップ、スーパー)には、エンジン回転計を含む円形3連メーターが装着されていた。だが、この「パブリカGT」のベースである「デラックス」は速度計を中心とする扇形のコンビネーションメーターのみ。そこで同じような扇形のメーターナセルを追加し、メーターを増設したアイデアはナイス。
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3/20尾林ファクトリーの「セドリック38s 藤ニャン」。1963年「日産セドリック カスタム」(初代セドリックの中期型)をローダウン、観音開きに改造されたドアの開閉や車高調整はエアで行う。
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4/20埼玉自動車大学校の「でんどう虫Z」。“てんとう虫”の愛称で知られる「スバル360」をEV化し、内外装を初代「フェアレディZ」風に仕立てている。
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5/20「でんどう虫Z」のリアビュー。
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6/20NATS(日本自動車大学校)の「ブラックオパール・ショースペック」。初代「ダイハツ・コペン」をベースにメルセデス・ベンツのカブリオレ(W111系)風に仕立てたモデル。外から見る限り、コペンの面影が残っているのはウインドシールド周辺のみ。ボディーはFRP製ではなく、ボンネット、トランクリッド、フロントグリルとバンパーがアルミ製で、残りはスチール製という力作だ。
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7/20リアビューもちゃんとメルセデスW111風に見える「ブラックオパール・ショースペック」。製作した学生に「磨きが足りないのが残念だね」と声をかけたところ、「仕上がったのが搬入時間ギリギリで、磨く時間がなかったんですよ。明日、開場前に磨きます!」とのことだった。
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8/20大新聞のウェブ版で「昭和の街道レーサーは真面目な卒業製作」などと紹介されていたNATSの「若馬」。前々から学校で改造車作りを学ぶということに時の流れを感じていたリポーターにとっては、トドメを刺された究極の逆説的存在ともいうべき“車検対応の族車”。
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9/20「若馬」のベースは型式名U11ことFF化された最初の「日産ブルーバード」。この手のベース車両にFF車を選ぶところも、昭和の人間にはない発想である。
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10/20ブレイントレーディングの「レジェンドKA9 BODY SHOP KIKUTA」。4ドアセダンである型式名KA9こと3代目「ホンダ・レジェンド」を、見事に2ドアコンバーチブルに変身させている。ソフトトップを上げた姿も見てみたい。
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11/20はろーすぺしゃるの「やんちゃアルトGT-RR」。現行「スズキ・アルト」を、レースで五十数勝を挙げた通称ハコスカこと「日産スカイライン2000GT-R」のワークスマシン風に仕立てている。
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12/20ハコスカGT/GT-R用のテールランプが埋め込まれた「やんちゃアルトGT-RR」のリアビュー。
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13/20「やんちゃアルトGT-RR」のハコスカ風カスタムに違和感がないのには理由がある。現行アルトの顔つきは往年の「スズキ・フロンテ」への先祖返りといわれているが、そもそもそのフロンテ(1972年・写真上)は、「スカイライン」(70年・写真下)によ~く似ていたのである。
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14/20FLEXの「L/C プラド・アメリカン・クラシック」。70系「トヨタ・ランドクルーザープラド」を、その名のとおり往年のアメリカンSUV風に仕立てたモデル。モチーフは「ジープ・ワゴニア」だろうか?
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15/20NACKSの「ギャラクシー・プリウス」。宇宙をテーマにスワロフスキーを4万個以上、LEDを5000個以上使って星空を表現したという内装を持つ先代「トヨタ・プリウス」。
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16/20SHOWUPグループ&SIGNALの「CALTREND MERCURY」。ローダウン&チョップトップしたボディーにすばらしいカスタムペイントが施された1949年「マーキュリー」。
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17/20SHOWUPグループ&SIGNALの「OF Customs★V8 SUPRA」。80系「トヨタ・スープラ」をベースにペイント&オーディオを中心にカスタム、エンジンは「セルシオ」用の4リッターV8に換装。
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18/20レトロフューチャー風デザインの「OF Customs★V8 SUPRA」のインテリア。センターコンソールにはiPadが埋め込まれている。
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19/202代目「マツダ・ロードスター」(NB)をベースにした、OHNO CAR CRAFTの「NAOMI」。スタイリングイメージは60年代のヨーロピアンスポーツ風で、全高は70mm下げられているという。
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20/20「NAOMI」のリアビュー。こちらも60年代に流行(はや)ったコーダトロンカ風。