「ペブルビーチ・コンクール・デレガンス2011」(その5)
2011.09.02 画像・写真2011年8月21日、米国カリフォルニア州のペブルビーチ・ゴルフリンクスで、世界の名車・高級車の品評会「第61回ペブルビーチ・コンクール・デレガンス」が開催された。
毎年恒例となったこのコンクール、会場となるゴルフコースでは、8月17日から順次各メーカーのブース展示やクラシックカーのオークションなども催され、全米から集ったクルマ好きが自動車の祭典を楽しんだ。そんな“ペブルビーチ・オートモーティブ・ウイーク”の様子を、写真で紹介する。
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1914年製の「ロールス・ロイス シルバーゴースト」。このクルマは、ドイツのコーチビルダーの手になるウッドのキャビンが与えられている。当時は軽量な素材としてウッドがチョイスされることもあったそうだが、1920年代になるとその役目はアルミに取って代わられた。
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1914年製の「ロールス・ロイス シルバーゴースト」。このクルマは、ドイツのコーチビルダーの手になるウッドのキャビンが与えられている。当時は軽量な素材としてウッドがチョイスされることもあったそうだが、1920年代になるとその役目はアルミに取って代わられた。
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弓を引くマスコット(!)は、アメリカの高級車ピアス・アローのもの。マスコットというよりは、彫像という感じ?
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右を見ても、左を見ても、クラシックカー。写真も、白黒が似合いそうな……。それでも、会場にクラシックないでたちの方は少ない。オーナー、ドライバー含め、多くのひとは文字どおり普段着でイベントを楽しんでいた。
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まるで家のようにこんもりとしたボリュームの、「ロールス・ロイス シルバーゴースト セブンパッセンジャーズツアラー」(1907年)。コンクールでは特別賞を受賞。
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長〜いボディが印象的なのは、戦前の高級ブランド デューセンバーグ。写真のクルマは、1936年生まれの「モデルJ ロールストン リムジン」。
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「ジャガーXK120 M ロードスター」(1954年)
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左右非対称なリアビューは、1960年型「プリマスXNR ギア ロードスター」のもの。当時、クライスラー・デザインの方向性を示したコンセプトカーである。う〜ん、50年前に、こんな奇抜なデザインが!? ぺブルビーチの常連にとっても珍しいのか、常にギャラリーを集めていた。
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フロントから見た、「プリマスXNR ギア ロードスター」。……って、どこから見ても、変わってる。ほとんどSFの世界である。コンクールでは、人気ゲームソフト『グランツーリスモ』のプロデューサーである山内一典氏からグランツーリスモ・トロフィーが贈られた。
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ご夫婦で参加とおぼしき、「メルセデス・ベンツ300SL ガルウイング」。慣れた様子でサイドシルに腰掛けるところが……どのクルマもそうだけれど、オーナーのたたずまいや所作もまたかっこいい。
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同じく、「メルセデス・ベンツ300SL ガルウイング」。漆塗りのように黒いボディから真っ赤な内装があらわになるさまは、とても印象的だ。
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見るからに古いこちらの赤いクルマは、「ノックス・オープンツーリング」。生まれは、1909年(明治42年)。いまから100年以上前になる。これら「アンティーク」と区分けされる1906年〜1914年までのクラシックカーは、のべ9台が参加した。
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金色に輝く“フライング・レディー”こと「スピリット・オブ・エクスタシー」。1912年の「ロールス・ロイス シルバーゴースト」のもの。
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スペイン生まれの高級車メーカー、イスパノ・スイザの鼻先では、大きなコウノトリが羽ばたく。
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オレンジ色のスパイカーと並ぶのは、1910年製の「ダイムラー57HP フーパー リムジン」。両車の間には、約100年の開きがある。しみじみ。
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「ダイムラー57HP フーパー リムジン」のエンジンルーム。大きな直列6気筒エンジンは、よく見るとツインプラグだ。
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車列に船が交じっている!? いえいえ、これは「ルノー40CV」のボートテイル仕様車。見た目もコミカルながら、乗っているひともなんだか楽しそうだ。どんな乗り心地なのか、機会があれば試してみたいものである。1926年製。
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いよいよ全車エンジンスタート。「ルノー40CV」もツール・デレガンスへ出発する。お互いの帽子のひもを結び合う、ドライバーとコドライバーの姿がほほ笑ましかった。
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「コンクール・デレガンス」のエントラントによるドライブイベント「ツール・デレガンス」は、単なる“お楽しみ”にあらず。タイムが計測されて、それがコンクールでの順位を左右する。
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「フェラーリ250GTO スカリエッティ ベルリネッタ」が雄たけびを上げてスタート! といっても、スピードはやや控えめ。
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ぺブルビーチを後にした名車は、付近を一周してまたこの場所に戻ってきたのち、8月21日のコンクールに出展された。今年のぺブルビーチには、総勢227台のクルマが参加。栄えある大賞「ベスト・オブ・ショー」は、「ヴォワザンC-25 エアロダイン」が獲得した。