「ペブルビーチ・コンクール・デレガンス2011」(その4)
2011.09.02 画像・写真2011年8月21日、米国カリフォルニア州のペブルビーチ・ゴルフリンクスで、世界の名車・高級車の品評会「第61回ペブルビーチ・コンクール・デレガンス」が開催された。
毎年恒例となったこのコンクール、会場となるゴルフコースでは、8月17日から順次各メーカーのブース展示やクラシックカーのオークションなども催され、全米から集ったクルマ好きが自動車の祭典を楽しんだ。そんな“ペブルビーチ・オートモーティブ・ウイーク”の様子を、写真で紹介する。
・「ペブルビーチ・コンクール・デレガンス2011」(その1)はこちら
・「ペブルビーチ・コンクール・デレガンス2011」(その2)はこちら
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日本ではあまりお目にかかれないオランダのスーパースポーツ、スパイカー。写真のモデルは、「スパイカーC8スパイダー」で、アウディ製の4.2リッターV8をミドに積む。ドロドロ……ではなくバリバリ系のV8サウンドを響かせながら、数台が場内を闊歩(かっぽ)していた。ちなみに、後ろに新旧サーブが見られるのは、ここがサーブブースの目の前だから。スパイカーは、いまやサーブと資本関係にあるのである。
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日本ではあまりお目にかかれないオランダのスーパースポーツ、スパイカー。写真のモデルは、「スパイカーC8スパイダー」で、アウディ製の4.2リッターV8をミドに積む。ドロドロ……ではなくバリバリ系のV8サウンドを響かせながら、数台が場内を闊歩(かっぽ)していた。ちなみに、後ろに新旧サーブが見られるのは、ここがサーブブースの目の前だから。スパイカーは、いまやサーブと資本関係にあるのである。
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ぺルラージュ仕上げのパネルや、リンケージむき出しのシフトノブなど、個性的な「スパイカーC8スパイダー」のインテリア。
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イベントスペースの最も奥に展示されたのが、この「フィアット・ティーポ682/RN-2トランスポーター」。10.7リッターの6気筒ディーゼル(175bhp)を搭載。1959年に誕生してから、長きにわたってフェラーリのファクトリーで活躍してきた、レーシングカーの運搬車両である。さらに奥に見えるのは、GOODING&COMPANYのテント。ここには、お楽しみイベントのひとつ「ペブルビーチ・オークション」の出展車両がずらりと並べられている。
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GOODING&COMPANYのテント内、入ってすぐのところに置かれていたのがこの「ロールス・ロイス40/50HP シルバーゴースト」。オークションの出展車両である。値札によれば、予想される落札価格は「80万ドル〜130万ドル(=約6200万円〜1億円)」。高いんだか安いんだか、皆目見当つきませんが……。
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テントの奥に進むほど、クルマの密度は高くなる。写真手前から、「メルセデス・ベンツ300SLロードスター」(1957年)、「同190SLロードスター」(1957年)、「アストン・マーティンDB2/4」(1953年)。
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テント中央のひな壇に上げられていたのが、写真の「フェラーリ・250テスタロッサ」(1957年)。その扱いにふさわしく、最終的に、このオークションの最高額となる1639万ドル(=約12億8000万円!)で落札された。
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ピーター・ヘイ・ゴルフコースとGOODING&COMPANYテントのちょうど真ん中の路上で、なにやら人だかりができている。これから「ペブルビーチ・ツール・デレガンス」がスタートするのだ。ペブルビーチのメインイベントはもちろん「コンクール・デレガンス」だが、そのエントラントの実際に走る姿が見られるのは、こちらのラリーイベントなのである。写真奥に向かって、参加車両が延々と列をなしている。
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今年のフィーチャー・ブランドであるメルセデス・ベンツから、「ベンツ・パテント・モートルヴァーゲン」も参列。実際に火が入れられた。ポコポコポコ……とアイドリングが始まるや、押すな押すなの撮影会に。
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「ベンツ・パテント・モートルヴァーゲン」のシートでポーズをとるのは、かつてメルセデスのレーシングカーを駆ってレースで活躍したスターリング・モス氏。後に開催されたコンクール・デレガンスでは、クルマに交じって氏にも賞が贈られた。
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「フェラーリ250GTO スカリエッティ ベルリネッタ」(1962年)。希少かつ高価なことで知られるGTOだが、ペブルビーチ・コンクール・デレガンスには20台以上の同モデルがエントリーした。なおこの車両は、コンクール・デレガンスの本選で「Most Elegant Awards」を受賞した。
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跳ね馬に交じって、オートバイの姿も。今年のペブルビーチでは、イタリア製モーターサイクルもフィーチャーされているのだ。写真のマシンは、「ドゥカティ750イモラ ファクトリーレーサー」。
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比較的少数ながら、クラシックBMWの姿も見られた。これは、「BMW328ロードスター」。1937年に英国フレーザー・ナッシュがライセンス生産した個体で、右ハンドルになっている。
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比較的少数ながら、クラシックBMWの姿も見られた。これは、「BMW328ロードスター」。1937年に英国フレーザー・ナッシュがライセンス生産した個体で、右ハンドルになっている。
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ランチアからは、1952年生まれの「ランチア・アウレリア B52 ヴィニャーレクーペ」が参加。
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こちらは、カロッツェリア・ギアがデザインを手がけた「クライスラー・スペシャル」(1953年)。
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クラシックカーの鼻先に飾られた、立派なマスコットを眺めて回るのも楽しい。写真の美しいスワンは、パッカードのもの。ピンと立ち上がった翼がすてきだ。が、歩行者の衝突安全を考えると、いまじゃ通らないんだろうなぁ……。奥にはロールス・ロイスの姿も見える。
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「スタッツDV-32 ルバロン ベアキャット」(1932年)。もうすぐ80歳? とてもそうは見えませんね!
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これも珍しいマスコット。1932年型「オーバーン852 スーパーチャージド スピードスター」の“先っぽ”にて。
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オーバーンは、1930年代に高級車の代名詞とされたアメリカのブランド。80年の時を経て、往年の走りを披露した。
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1914年同士が仲良く並ぶ。写真左は「ロールス・ロイス シルバーゴースト」。そして右は「パッカード3-48 セブンパッセンジャーツーリング」。クラシックのなかには、大人数で乗れるクルマもちらほら。思わず、97年前のミニバンという言葉が浮かんだ。