「富士サンロクミーティング2018」の会場から
2018.03.29 画像・写真2018年3月25日、静岡県富士宮市の朝霧高原ドライブインもちや駐車場で「富士サンロクミーティング2018」が開かれた。これは360cc規格の軽自動車オンリーのミーティングで、イベント名は会場のある富士山麓と360を掛け合わせたものである。主催は「ホンダ・ライフステップバン」および「ライフピックアップ」のワンメイククラブであるLOVESTEP!で、ここでのイベント開催は2014年3月に続いて4回目。じつは2017年9月に同会場での開催が予定されていたのだが、台風の影響から苦渋の判断で中止を決定したのだった。今回はいわばリベンジ開催となったわけだが、幸いこれ以上ないほどの好天に恵まれ、会場には約50台を数えたライフステップバン/ライフピックアップを筆頭に180台の360ccが集まった。最も高年式のモデルでも車齢40年以上になるにもかかわらず、牛乳瓶2本分の心臓をフルに働かせ元気よくやって来た参加車両の一部を紹介しよう。(文と写真=沼田 亨)
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1/30快晴に恵まれ、富士山がくっきりと映える会場に180台の360cc(サンロク/サブロク)軽が集まった。
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2/30午前8時の開場を待つ参加車両。手前の「ホンダ・ライフピックアップ」は、キャビンから後方をカットオフした特製トレーラーを引いている。
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3/303台そろって会場入りしようという「スズキ・フロンテクーペ」。
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4/30黒フチを持つ角形ヘッドライトが大橋巨泉のメガネ姿のように見えることから、マニアの間では“巨泉ハイゼット”と呼ばれる「ダイハツ・ハイゼット」。
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5/301971年に“軽初のハードトップ”をうたって登場した「ダイハツ・フェローMAXハードトップ」。この個体は軽(自家用)のナンバープレートが小型の白から黄色に変わった1975年以降のモデル。
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6/30「ホンダZハードトップ」。ベースモデルを空冷エンジンの「N360」から水冷エンジンの「ライフ」に変更した後、Bピラーを取り去りハードトップとした最終型。見たところフルオリジナルだ。
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7/30会場入り口に向かって一列で進む参加車両。先頭から「スバル360カスタム」「ホンダZ」「三菱ミニカ」「スバルR-2」「三菱ミニカ スキッパー」。
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8/30LOVESTEP!のスタッフに誘導されて入り口に向かう「ホンダNIII360」。
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9/30「三菱ミニカ'70」。1969年にデビューした2代目ミニカ。
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10/30「マツダR360クーペ」。1960年に誕生したマツダ初の乗用車。
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11/30「ホンダ・ライフ」。後席から顔をのぞかせているワンちゃんは、おとなしくて利口。旧車イベントではおなじみの存在だ。
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12/30富士山を見上げながら、会場入り口で入場を待つ参加車両。
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13/30「ホンダ・ライフステップバン」(?)にけん引されて会場入りする「ライフピックアップ」。ステップバンの中身は電動カートだが、EVだけに意外なほどトルクがある。
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14/30ズラリと並んだ「ホンダ・ライフピックアップ」と「ライフステップバン」。
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15/30「ホンダ・ライフピックアップ」と「ライフステップバン」は、ポップでカラフルな仕上げのものより、シックな雰囲気の個体が目についた。
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16/302台の「バモスホンダ」。モスグリーンの個体は、見たところフルオリジナルのようだ。
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17/30「ホンダNIII360」をベースにした商用バンの「LNIII360」。第1期ホンダF1(RA301)風のストライプを入れ、架空のサービスカーという設定。
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18/301970年代にツーリングカーレースで活躍したチームヤマトの「ホンダ・シビック」風に装った「ホンダ・ライフ」。いわく5/6(スケール)のヤマト・シビック。
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19/30前出のEV版「ホンダ・ライフステップバン」で会場内をドライブ。
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20/30「スズライト フロンテ バン」。空冷2ストローク2気筒エンジンで前輪を駆動する「スズライト セダン」と基本設計を共有するFFの商用バン。
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21/30「スズキ・フロンテ360」。国産FFのパイオニアだった初代(スズライト フロンテ)からRRへと、時代の流れとは逆をたどって1967年に登場した2代目フロンテ。
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22/301970年に世代交代した3代目「フロンテ」となる「スズキ・フロンテ71」。基本構造は2代目と同じでRRのままだが、これは2ストローク3気筒エンジンが水冷化された1971年登場のモデル。
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23/301973年のフルモデルチェンジで再び曲線基調のデザインに戻った「スズキ・フロンテ」。
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24/30「三菱ミニカ バン」。初代ミニカの商用バンだが、元をたどれば「三菱360」と名乗っていたこのバンのほうがデビューは先。それをベースに生まれた軽乗用車が初代ミニカだった。
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25/30これが1962年に誕生した初代「三菱ミニカ」。当時の軽乗用車の中で唯一FRを採用、独立したトランクルームを備えた3ボックスセダンだった。
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26/30「三菱ミニキャブ」(左)と「三菱バン」(右)。トラックは1971年に登場した2代目、バンは同年代に継続生産されていた初代モデル。
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27/30「マツダ・ポーター バン」。ポーターというとポーターキャブのほうが知られているが、オリジナルはボンネット型トラック/バンである。
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28/302台並んだ「スバル・サンバー ライトバン」。1966年に登場した2代目だが、右側はドアが初代以来の後ろヒンジ(英語でいうところのスーサイドドア)から前ヒンジに変わった1970年以降のモデル。
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29/30今年還暦(生誕60周年)を迎える「スバル360」。これは俗に“出目金”と呼ばれる初期型である。
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30/307台並んだ「スバル360」。右から2台目は1968年に加わった高性能グレードの「ヤングSS」。