「モーターファンフェスタ2018」の会場から
2018.04.30 画像・写真2018年4月22日、富士スピードウェイにおいて自動車体験イベント「モーターファンフェスタ2018」が開催された。
同イベントは、二輪や四輪の新型車をはじめ、チューニングカーやクラシックカー、モータースポーツ車両など、あらゆるジャンルのクルマたちが集うビッグイベントだ。第3回となる今年は、「“試乗”最大の自動車体験イベント」をテーマに、国内外の最新乗用車や250cc以下の最新バイクの試乗会を実施するなど、見て楽しむだけでなく、触れる喜びが大いにプラスされていた。さらにルノー・ジャポンの公式イベント「ルノー・スポール・ジャンボリー」との共催となったことも大きなトピックだ。
さまざまな自動車およびパーツメーカーがブースを出展したAパドックや、走行会が行われたレーシングコースだけでなく、イベント広場やドリフトコース、そして各駐車場と、富士スピードウェイの施設全体でさまざまなイベントがあり、1日では回り切れないほどの充実した内容だった。
富士山の姿が一日中楽しめるほど天候にも恵まれたこともあり、来場者数は昨年を上回る2万3952人に上り、3年連続で2万人超を記録した。多くのクルマ好きが、仲間や家族と共に朝から夕方まで楽しく過ごした会場の様子をお届けしよう。
(文と写真=大音安弘)
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1/32雲ひとつない晴天の下、さんさんと陽光が降り注いだ富士スピードウェイ。名物でもある富士山の絶景も楽しめた。メイン会場となるAパドックには100を超える出展ブースがあり、さまざまな自動車パーツやグッズの販売などが行われていた。
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2/32今回のイベントには、なんと20人を超える人気レースクイーンたちが集結。彼女たちは、69台ものレーシングカーやスーパーカーなどが並んだグリッドウオークにも参加するなどして、会場に華を添えた。
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3/32総合MCの鈴木 学さんと、モーターファンフェスタアンバサダーであるピストン西沢さんのにぎやかな掛け合いによりイベントがスタート。当日は場内放送に加え、ステージに設置されたモニターで各エリアからの中継が行われるなど、さまざまな演出がなされていた。
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4/32フェラーリやランボルギーニなどのスーパーカーも大集結。その中には「F40」をベースとしたスペシャルモデル「フェラーリF40LM」など、超貴重なモデルの姿も見受けられた。
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5/32D1GPマシンによる「D1エキシビション」では、各ドライバーが本戦さながらの追走ドリフトを披露。マシンを華麗に操るD1ドライバーたちのすご腕に観覧者からは歓声が上がった。さらに特別企画として、幸運な来場者にD1マシンの助手席同乗体験をプレゼント。小学生くらいの子供も同乗体験を笑顔で楽しんでいた。
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6/32ルノー・スポール・ジャンボリーの走行会「ルノー・スポールカップ」も実施。参加車両は、ルノースポール、アルピーヌ、ゴルディーニのスポーツモデルに限定されていたため、走行会といえど、観覧する面白さも……。パワー差があるため、走行枠は2リッターの排気量を境に、2つのクラスが設けられていた。
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7/32Cパドックに集結した「ルノー・スポール・ジャンボリー」の参加車両。ルノースポールモデルを中心に新旧のさまざまなルノー車が250台以上も集まった。参加者たちは、オーナー同士の交流や同時開催となるモーターファンフェスタのイベントを楽しんでいた。
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8/32チビッコ向けのバイク乗車体験「親子バイク祭り」。レーサーとモトクロスのポケバイが用意され、4歳~12歳の自転車に乗れる子供たちが対象だった。グローブやヘルメットも用意され、気軽に参加可能。どの子供たちもバイクをうまく乗りこなしていてビックリである。
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9/32一方、大人向けには「最新250㏄バイク試乗会」を開催。ここでは、ホンダ、ヤマハ、スズキの3社が250㏄以下のバイクを用意。レーサータイプの「スズキGSX250R」、ユニークな3輪バイクの「ヤマハ・トリシティ125」など、個性豊かなバイクが並んだ。また「ホンダ・スーパーカブ50」や電動スクーターの「ヤマハE-Vino」など、50cc以下の原付きバイクもあり、二輪免許を持たない人も参加できた。
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10/32日本が誇る名車「トヨタ2000GT」は3台が展示され、注目を集めた。定番の白い車両だけでなく、グリーンのボディーカラーをまとった2台も……。当日は、2000GTの助手席ドライブが体験できるイベントも行われて好評を博した。
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11/32ピットエリアは、自動車メーカーの展示ブースとなっていた。ホンダアクセスは軽トラックをベースとしたスポーティーな「T880」や、「N-ONE」ベースのピックアップ「フレンドリー」などといったユニークなカスタムカーを展示。こんなピックアップが発売されたら、もっとトラックも気軽に楽しめるようになるはず!?
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12/32マツダブースでは、新車展示に加え、自動車部品の製造過程などといった普段知ることができないモノづくりの世界を紹介。開発や製造に携わる担当者の解説を聞くこともできた。キーホルダーを製作するモノづくり体験コーナーも用意されており、参加者たちには良いお土産になったようだ。
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13/32モータースポーツ活動に力を入れるトヨタのTOYOTA GAZOO Racingは、ルマン24時間レースなどで知られる世界耐久選手権(WEC)の参戦マシン「トヨタTS050ハイブリッド」と、世界ラリー選手権(WRC)で戦う「トヨタ・ヤリスWRC」を展示。このほかにも、別会場にて「GR」モデルの試乗会も実施していた。
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14/32スバルブースでは、スーパーGT参戦マシン「スバルBRZ GT300」のドライバーズシートに座れるコーナーが大人気。スタッフに記念撮影をしてもらう人も多く見られた。
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15/32NISMOのロードカーが並んでいた日産ブース。人気モデルだけに街角で見かけることも多いが、やはり「GT-R NISMO」となれば超希少。熱心に見入る人も少なくなかった。
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16/32ボルボブースで珍しいモデルを発見。ボルボスタジオ青山のみで販売される限定車「ボルボV90クロスカントリー オーシャンレースエディション」だ。デザインモチーフとなったのはコンセプトカーの「コンセプトXCクーペ」で、既存の実車をコンセプトカーのイメージに近づけたというユニークなもの。パールホワイトのボディーに組み合わされたグレーとオレンジのアクセントが特徴だ。
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17/32アウディは、導入されたばかりの高性能モデル「アウディRS 3セダン」などを展示。コンパクトなボディーに400psを発生する新開発の2.5リッターTFSIエンジンを搭載したもので、現代版「羊の皮をかぶったオオカミ」的存在だ。
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18/32アメリカンバイクの王様「ハーレーダビッドソン」も展示。固定された状態で展示されてていた大型バイク「ウルトラリミテッド」は、誰でも気軽にまたがることができ、インスタ映えスポットとなっていた。
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19/32レーシングカーのデモランでは、“バットモービル”の愛称で親しまれた「BMW3.0CSL」のレーシングカーをはじめ、「BMW M1プロカー」、1987年のF1日本GPで優勝を飾った「フェラーリF187」などがデモランを実施。その優雅なスタイルと快音で観客たちを酔わせた。
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20/32メインステージではさまざまなイベントも実施。ルノー・スポール・ジャンボリーのステージでは、ルノー・ジャポンの大極 司社長も登壇。日本初公開となる限定車のお披露目も行われた。
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21/32イベントにて初披露された限定車「ルーテシアR.S.18」。フランスから船で日本に届いたばかりというこのクルマの車名は、ルノーの今季のF1マシン「R.S.18」にあやかったもの。5月中旬に限定発売される予定だが、価格などの詳細は非公表だ。
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22/32ホンダの純正カスタマイズブランド、Modulo(モデューロ)の体験試乗会では、ディーラーで購入可能な純正カスタムパーツを装着したデモカーに試乗できた。ドレスアップアイテムだけでなくスポーツサスペンションもそろえるモデューロだけに、デモカーの乗車は標準車との違いを確かめる貴重な機会となったはずだ。
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23/32アフターパーツメーカーのHKSも体感試乗会を開催。「プリウス」「アルファード」「S660」など、さまざまなジャンルのクルマが用意された試乗では、スラローム走行などで車体の安定性の違いなどが体験できた。
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24/32大人気だった新車試乗会は、国内外の自動車ブランドが、なんと53車種ものモデルを提供。どれに乗ろうか目移りしてしまうほどだ。人気が高かったのは、天候の良さもありオープンカーだったそうだ。
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25/32新車試乗会は、富士スピードウェイの外周路を先導車付きで走行するというもの。アップダウンやコーナーも多いルートなので、限られた時間ながら、参加者たちは興味のあるクルマの走りを満喫できたようだ。
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26/32新車試乗会ではユニークな試みもあった。それが乗り比べ試乗会だ。トヨタのスポーツブランド「GR」は、ベース車とGRモデルの両方に試乗し、違いを体験する企画を実施。さらにはライバル同士の乗り比べもあり、こちらでは“スイフトスポーツ VS トゥインゴGT”や“アルファードハイブリッド VS メルセデス・ベンツV220d”など、雑誌企画のような比較が行われた。
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27/32約1.5kmにもおよぶレーシングコースのホームストレートを名車たちが埋め尽くす「スーパーグリッドウオーク」。「パガーニ・ゾンダ」などのスーパーカーや「ポルシェ935K3」などのレースカー、「ベントレー・ベンテイガ」などのハイエンドカーなど、多種多様な69台が並び、来場者たちは名車鑑賞を1時間ほど堪能した。
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28/32懐かしさを覚える人も多いと思われる、全日本ツーリングカー選手権で活躍した「STPタイサンGT-R」。「GT-RのレーシングカーといえばR32」というモーターファンも多いはずだ。
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29/32ピュアスポーツカーとしての色合いが強まった、アストンマーティンの新型「ヴァンテージ」の姿も。まだ上陸間もないモデルだっただけに、初見だった人も多いだろう。最高出力510psを発生するメルセデスAMG製4リッターV8ツインターボエンジンを搭載し、0-100km/h加速は3.6秒、最高速314km/hを誇る。
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30/32現行世代のロータスで最もピュアな存在である「3-イレブン」。世界限定311台の希少車でもある。グラマラスなボディーにドアなどはなく、フォーミュラカーのような乗降を要求するなど、まさに公道走行可能なレーシングカーである。
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31/32ドリフトコースでは、S15型「日産シルビア」限定のドリフト大会も開催され、S15とドリフトを愛するオーナーたちの熱い戦いが展開。かつてドリフトに熱を上げた観覧者も多かったようで、参加者の走りに熱心に見入る姿が印象的だった。
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32/32ルノー・スポール・ジャンボリーの締めくくりとして行われたパレード走行の「オール・ルノーラン」。この後には、車種を問わず来場者が参加可能だった当日の最終イベントの「マイカー・パレードラン」が実施され、2万人超えの来場者を集めた「モーターファンフェスタ2018」は幕を閉じた。